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  • カテゴリ:一般
  • 発売日:2003/04/10
  • 出版社: 新潮社
  • レーベル: 新潮新書
  • サイズ:18cm/204p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-10-610003-7

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バカの壁 (新潮新書)

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バカの壁

税込 660 6pt

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評価内訳

紙の本

本=タイトル、人間=表情、両者とも中身は評価に連動しない。これも「バカの壁」か?

2010/03/24 11:43

21人中、11人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:トム君 - この投稿者のレビュー一覧を見る

こんな本が400万部超も売れたというのだから驚きである。内容を仔細に見れば、これは100万人以上の共感を勝ち得るような本ではない。むしろ特定少数のアッパーな人(東大等超一流の国立大学を卒業し、頭脳明晰で高い教養を積んだ秀才で金持ち)以外、多くの人は反発を覚える内容ばかり書いてあるように思えて仕方がないのである。辛口の批評で知られたコラムニスト山本夏彦の大ファンである私には、養老さんのコメントは、ほとんど山本夏彦が言っている内容と瓜二つに思えた。例を挙げると、「二軍の選手がイチローの10倍練習したからといって、彼に追いつけるようになるものではない。私たちには、もともと与えられているものしかないのです」と養老さんは言う。これって、山本さん流に言えば「ロバが旅に出たからといって、馬になって帰ってくるわけではない(だから凡百の阿呆どもがいくら海外旅行したって何も学ばないし何も理解できないで終わる。故に日本人の大多数にとって、海外旅行はムダである)」と言うことになるし、「分際を知れ、分際を」という罵声にもつながる話だ。しかし、私たち「巨人の星」を見て育った昭和の人間は「アメリカ人も日本人も同じ五本の指でボールを投げている。大リーグの人間に出来て日本人に出来ないはずがない」という努力至上主義を信じて研鑽を重ね、ここまで偉大で豊かな国を作り上げることに成功したのだ。養老さんの大脳決定論は、一歩間違うと、「人種決定論」に変化し、「所詮すべての文明は神にもっとも近い存在=白色人種が生み出したのだ。白色人種は文明を創造し人類を主導する崇高な使命を神から与えられているのだ。黄色人種や黒人土人は、所詮、いくら努力しても白人様には敵わないのだ」という人種差別にショートカットしかねない危険性を持っている。こんなこと、養老さんの文章を読めば、すぐに鼻についてくるはずなんだが、多くの人は、この点に気がつかなかったのだろうか。養老さんは別のところで「猫も杓子も学習塾に子どもを通わせて進学熱が高まっているそうだが、あんな無駄なことどうしてやるのか。バカな子はいくら詰め込んでも利口にはならない」とも書いていた。こんなこと言われて多くの読者は平気なのだろうか。不思議だ。

また養老さんは、脳の研究の重要性を繰り返し説く。基本的にはすべての国民の脳の構造をまず徹底的に調べてデータベース化し、次に異常犯罪者や精神疾患者、殺人犯、例えば宮崎勤の脳を徹底的に調べてその特徴を洗い出せば、もしかすると今後、類似の犯罪を予防することが出来ると養老さんは説く。人間の脳を類型化すれば、そこから「あなたはキレやすい衝動殺人を犯しやすいタイプ」「あなたは快楽殺人を犯しやすいタイプ」「あなたは連続殺人を犯しやすいタイプ」等の分類が明らかになるので、タイプ別に指導教育を施せば、より円満な社会が構築出来るかのように養老さんは提案する。しかし、これって神をも恐れぬ所業と私には思える。これも一歩間違えるとナチスドイツ顔負けの優性医学思想をダイレクトに社会に適用し、不具者を社会から駆逐するという思想に迷い込みやすいと私は恐れるのである。こういう極端な思想を平然と養老さんは垂れ流すのである。

それなのにどうして「こんな本」が400万部超も売れたのか。答えはタイトルにある。「バカの壁」というタイトルこそが、本書の売れ行きを決定付けた唯一の理由であり、それ以上でもそれ以下でもない。本書に書いてあることを仔細に知れば、多くの読者は本書を投げ捨てたことだろう。本の売れ行きは中身とは関係ない。タイトルで全てが決まるのである。同様のことは養老さん自身にも言える。これだけ辛らつで厳しいコメント、突拍子もなく危険な発想を垂れ流す養老さんは、別に個人的に批判もされず、マスメディアからも追放されず、いまだにご意見番としてテレビや雑誌に登場し続けている。こんなに弱者を見下した意見の持ち主が、どうして大衆に受け入れられ続けているのか。その理由は、ひとえに養老さんの表情にあるのではないかと私は疑っている。養老さんの口から出たことを文字にすると、読みようによっては実に辛らつで救いがなく危険なことを言っているように思える。しかし、その危険な差別思想を、養老さんは常にニコニコニコニコしながら楽しげに語るのである。あの独特のイントネーションとリズム、周波数とニコニコ顔に大衆は騙されているのではないか。非常に辛らつなことを言われているにもかかわらず、養老さんのニコニコ顔を見ると「ありがたいお話」に聞こえてしまうのではないか。脳科学を知り抜いた脳学者養老孟司は、もしかするととんでもない極悪人で、人間の脳のメカニズムを悪用して、大衆を欺いているのかもしれない。少なくとも養老さんと同じことを舛添要一が目じりを吊り上げて早口でまくし立てたら、彼は即日マスコミはもちろん日本社会からも永遠に追放されてしまうのではないか。人間の評価で一番重要なのは中身ではない。それが他人にどう映るかである。その点において表情というのは極めて重要なファクターなのである。

一冊100円とすれば、これで養老さんの手元には4億円超の印税が転がり込んだことになる。65歳を超えた老人に4億のカネは使いきれない額である。これをわたし続けるのを養老さんは「強欲」と決めつけ、「欲をかくのは良くないというのが仏教の教え」と本書にも書いているので、それが養老さんの信念なら、使いきれない印税を養老さんは寄付するなり寄贈するなりするはずだ。本書の印税で稼いだアブク銭を養老さんがどのように処分しているのか、是非、知りたいところである。

厳しいことばかり書いてきたが、私は基本的に養老さんの発想が好きだ。特にキリスト教やイスラム教のような一神教は、要するに「自分だけが正しい」「真実はひとつ」という強烈な思い込みを具現した危険思想であり争いの元であるという考えに私は200%同意する。「真実はひとつではない」「それぞれに言い分がある」「喧嘩両成敗」を旨とする日本の発想が世界を平和にするうえで、案外ユニバーサルな可能性を持っているという養老さんの発想に私は「我が意を得たり」と膝を打つのである。

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紙の本

バカちゃん!葉っぱが萎れている。

2003/07/08 21:51

5人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:栗山光司 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 養老孟司の【バカ壁エピソード】を紹介する。
 《私がかかわっている保育園が、毎年一回、契約している芋畑に行く。ある日、そこに行ったら、隣に同じような芋畑があって、全部、葉っぱがしおれている。そこのお百姓さんに、「あれ、何ですか」と聞いたら、/「お宅と同じで、幼稚園の芋掘り用の畑ですよ」/「だけど、全部、しおれているじゃないですか。どうしてですか」/「あそこの幼稚園の芋は、子供が引っ張ったらすぐに抜けるように最初から掘ってある。一遍、掘って埋め直してあるからしおれているんだよ」》
 別段、驚くに値しないありそうな話である。気がつかないで、似たような事をやっているのではないか? ひょっとして、見えないバカの壁に閉じこめられて日常生活を送っているかも知れぬ。思わず、我が身を振り返った。

 一神教(一元論)の世界は世界の三分の二を占めている。その普遍原理に抗して、そうでない人々はどういう普遍性を提示できるかというと、心許ないが、養老先生は「人間であればこうだろう」という「常識」を提示して、原理主義者たち、カルト宗教に身をゆだねる人たちに物申すことしかないと、極めてあたりまえのことをおっしゃる。
 「神」「イデオロギー」「金」の、いずれかで持ってすべて世界解釈出来ると信じる人たちの一元論的エネルギーの前で、「君の神、君の思想、君の金」の誘惑から逃げて、単に漠然とした「常識」では弱すぎる。まるで、裁判官のクリシェ「一般社会通念により…」と何ら変らない。NHK的「公平・客観・中立」と、どう違うのか? しかし、そこの差異を明確に表現することは「常識」を固定化することで、戦略として使えないものに堕する危険がある。そこが、悩ましいところでもある。 
 彼の「人間であればこうだろう」は「人間は変る」ことを前提にしている。恥ずかしい話であるが、私は「君子豹変」を俗に解釈して、考え方や態度が急に一変すると悪く考えていた。そうではなくて、「君子は過ちだと知れば、すぐに改め、善に移る」という意味である。
 第四章『万物流転・情報不変』は目から鱗であった。
 「人間は変る、言葉(情報)は不変」、だけど、この世の中、「私は私、私は不変、情報は日々更新で変ります」と、君子豹変を勘違いしているように、錯覚している人が多数派かも知れぬ。
 契約書の法的拘束力を考えれば、判ることだが、どうも日本では紳士協定なるものが信じられていたから、人間は不変と錯覚し易かったかも知れない。多分、それは共同体が有効に作用して責任保証していたのであろう。
 リストラによって会社共同体から追放されても、裸の個人が性懲りもなく「人間は不変、情報は流転」の一元論価値を信じ込む喜劇を【バカの壁】と呼んでいるのだ。
 読者の心を掴む表題であるが、この本の主題は『無意識・身体・共同体』である。脳と長年付き合った著者だけに意識・都市の脳化社会の行く末に警鐘を鳴らしているのだ。「花見酒経済」に酔いしれて、後は野となれ山となれ、「虚の経済」で遊ぶ輩に腹立てて、前頭葉機能が低下してキレることのないように注意しましょう。熊さん、八つぁんは人ごとでなく、はっと、気付いたら、酒樽に一滴の酒もなかったというバカの振るまいから少しずつ脱皮を計ろうかと、この本を読んで反省しました。

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紙の本

「壁」を打ち壊す論考

2003/05/03 23:11

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:北祭 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 著者は近年、『唯脳論』以来の本格的な論考の書ともいうべき『人間科学』なる書を出した。その書では、現代の自然科学には物質・エネルギー系の他にもう一つの概念である「情報系」が必要なのだと説かれている。人間とはまさに情報のかたまりであるが故、情報系としての人間を知る科学こそ、現代科学となりうることを提唱している。自らを知れ、と。
 本書は、「自らを知る」という壮大な思索の弊害ともなろう、人の理解力の限界や自ら設けてしまう理解の「壁」を大胆にも「バカの壁」と称し、この世の人の営みに見られるバカな所業の根源がその「壁」にあるのだと語る独白集である。

 例えば、「自分は変わらない」という思い込み、これも一つの「バカの壁」である。私は私と自我を固定した瞬間から、自らの周りに壁が出来る。
 <バカにとっては、壁の内側だけが世界で、向こう側が見えない。向こう側が存在しているということすらわかっていなかったりする。P194>
 私利私欲の蛇と化す個人主義、他人の気持ちを分かろうともしない絶対的な原理主義はここから芽生えるといえよう。その弊害たるや計り知れない。著者は、この種の恐るべき「バカの壁」を打ち壊す論考として、第四章において「万物流転、情報不変」と銘打ち、「知る」ことは「死ぬ」ことであると謳う。「朝に道を聞かば、夕べに死すとも可なり」。学問をして何かを知ると、知る前の自分は死んで生まれ変わるのだという。人は何かを知って生まれ変わり続けているのだと。そうあらねばならない、との思いが伝わってくる。この著者の考えには、虚を突かれた。本来の「知る」ことの持つ意味は然様に深い。
 
 本書を読み終えたとき、ある種の爽快感を感じた。なにほどか自分が「生まれ変わりつつある」ことの証なのだと、そう思いたい。

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紙の本

その通り

2004/02/09 00:08

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Fe - この投稿者のレビュー一覧を見る

この本は多数の批評が出る事を事前に予測してあったと思われる。寧ろそれが著者の本当の狙い通りだったのではないか。脳の解剖学者の計算されたパラドックスの本の様な気がしてならない。だって結論がその事を求めている訳だから。YES,NOだけでなく、もっと多様性のある意見を載せて欲しい。

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紙の本

人は変わらない、変わるのは…

2003/09/20 18:13

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Crew555 - この投稿者のレビュー一覧を見る

大ベストセラーになっているものの、もっともっと前から、大学入試に出題される常連の先生だった。内容は論理的かつ客観的。著者の発言をまとめたものだと書かれていたが、いやいや普通に書いているかのごとくの文面だった。
根本的に人は、文化は、分かりあえない。分かりあえないのなら、どうしなくてはならないのか? テロや戦争が相次ぐ中、蚊帳の外の日本人が最も考えなくてはならないことは全部書いてある気がしました。

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紙の本

親の気持ちがわかるか?ホームレスの気持ちがわかるか?

2003/07/16 13:48

3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:hisao - この投稿者のレビュー一覧を見る

一昔前一世を風靡した“唯脳論”等でマスコミでも著名な 脳生理学者 養老孟司先生が又また ベストセラーを出しました。
現代人(都会人)の思考停止状況、あべこべ状況を 現代人が張り巡らす“バカの壁”から説明しておられます。
五感から入力して運動系から出力する間 脳は何をしているか?
入力をX、出力をYとして Y=aX と言う簡単な1次方程式を導きます。
脳の中で a と言う係数をかける訳です.
a の値がゼロの例として オヤジの説教や上司の注意を聞き流すバカ息子、a の無限大の例としてオウムかぶれのバカ青年や原理主義者が上げられます。
平たく言えば a は適応性、賢い脳とは適応性ある脳の事のようです。バカな脳とは外界から切り離された自給自足型の脳のようです。

バカの壁の起因とも言える一元論的物の見方に警鐘を与えます。
都会人の脆弱性、自然発生的多神教に対する都市宗教として発達した一神教等を例示して、一元論的見方の限界に迫ります。神様を引っ張り出し一元論で割り切るほうが楽です、思考停止状況は気持ちの良いものです。
しかし 今 必要とされるのは“人間ならこうだろう”と考える極めて常識的な考え方だと主張されます。思考停止に変えて 崖を1歩登って見晴らしを少しでも良くしようじゃないか、それが生きている事の意味だと言われます。

大分前になりますが 新聞の小さなコラムに養老先生が“企業にとって必要なのは競争心豊かな個性的人間だろうか、それより相手の事を思いやる協調的人間じゃなかろうか”と言う風な事を書かれていて 成るほどと思った事があります。
企業の本質に迫るものです。極論すると金太郎飴やマニュアル人間が欲しくなりますが、そんな没個性ではなく 一言で言えば“人の気持ちが解る”人間を欲し養成するのが企業であり社会です。
だから 養老先生の言う思考は 思考の堂々巡りではありません、身体運動を通して学習する 開かれた思考です。バーチャルな思考の無毛性、弊害を排します。

“若い人への教育現場において お前の個性を伸ばせなんてバカな事を言わないほうがいい、それより親の気持ちが分かるか、友達の気持ちが分かるか、ホームレスの気持ちが分かるかという風に話を持っていくほうが余程まともな教育じゃないか”と言っておられます。そして分かるという事の意味を 身体運動との関係として極めて実践的に捉えられています。企業で言えばあくまで現場密着型の開かれた脳こそ要求されます。

脳は社会生活を普通に営むため“個性”ではなく“共通性”を追求します。
まさに そのように人間は作られています。
そして 個性はもともと誰の身体にもあるものとして イチローや松井、中田選手等天才の脳と身体運動の興味ある話が語られます。

外界に適応して人は変わります。今日の私は昨日の私ではありません。
変わらないのは生み出された情報です。其処のところを現代人は勘違いしている。
脳化社会になって脳が一人歩き、頑固に情報から自分の独自性を守ろうと思考のぐるぐる回し、観念論の袋小路に自ら追い込んでいる。欺瞞に満ちたクソ個性が横行する社会への科学者としての根源的怒りを感じました。
その他 科学論、共同体論、身体論、無意識論等 さすが面白いお話が展開されています。

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紙の本

『壁』について、理解が深まる。

2020/09/11 10:44

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:岩波文庫愛好家 - この投稿者のレビュー一覧を見る

個人的にはかなり本書は良かったと感じました。内容も多岐に亘って述べられており、非常に興味深いものでしたし、頷く点ばかりでした。
現代は何か歪な感じがします。何かがおかしい。故に息苦しい。その原因や内容を抉り出した一書だと思います。

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紙の本

養老孟司氏のベストセラーです!

2016/09/20 08:27

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

本書は、2003年に養老孟司氏によって出版されたベストセラーです。当時は、各全国版の新聞でも大絶賛されました。本書には、「知りたくないことに耳を貸さない人間に藩士が通じないということは、日常でよく目にすることです。これをそのまま広げていった先には、戦争、テロ、民族間、宗教間の紛争があります。これを脳の面から説明してみますと。。。」といった具合に、世界の様々な出来事を、日常、あるいは脳の機能などから説明されていて、とてもわかりやすく、かつ興味深いのです。少し古い書ではありますが、ぜひ、読んでみられては如何でしょう。

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紙の本

おもしろいじゃないの!

2004/01/11 20:20

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:丸太丸蔵 - この投稿者のレビュー一覧を見る

本のつくり方からして、他人に独白をまとめさせて「バカの壁」をおったてている。あちこちで、支離滅裂ととらえかねない挑発的な話題を取り上げて「バカの壁」を叩いている。そのうえで非常に常識的な結論を持ち出して肩スカシをくらわせる。著者にとっては、書物という「情報」が、当然この書物が売れることを見越して、世の中でどのように作用するのか実験してみたかったのでしょう。私は、私のバカの壁の中で、思う存分楽しめました。

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紙の本

壁を越えるために

2003/08/17 03:58

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ぽきいる - この投稿者のレビュー一覧を見る

「バカの壁」、この本がベストセラーになって、公然と他者にバカと言う言葉が使えるようになり、何かある種の爽快感が得られるようになった。
また、「バカの壁」、他者とこの言葉を共有できる時、他者との間にその壁は存在していないようである。
著者は明確に記していないが、この辺りにバカの壁を越えるための糸口があるように感じた。
しかし、それには本文にもあるとおりに、自己の言動・行動などの意識化が必要となろう。
これらのことを意識させてくれた点でとても有益な本であった。
また、著者のバカの壁に満ちた日常生活もうかがわれ、たいへん興味深いものとなっている。
一読をおすすめする。

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紙の本

教育ママ(パパ)に成り下がってしまった親権保有者には必読

2006/09/16 16:18

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:BCKT - この投稿者のレビュー一覧を見る

第1章 「バカの壁」とは何か
第2章 脳の中の係数
第3章 「個性を伸ばせ」という欺瞞
第4章 万物流転、情報不変
第5章 無意識・身体・共同体
第6章 バカの脳
第7章 教育の怪しさ
第8章 一元論を超えて
 1937(昭和12)年(神奈川県鎌倉市)生まれ。62年東京大学医学部卒業後(25歳),解剖学教室に入る。95年東京大学医学部教授を退官し(58歳!),現在北里大学教授,東京大学名誉教授。著書に『唯脳論』『人間科学』『からだを読む』など(私は未読)。語りおろしの本書は著者66歳時の作品。手許のは2刷だが,バカ売れした。
 最近流行の脳科学者,川島隆太(東北大学),澤口俊之(元北海道大学,セクハラで退職)らの代表格。
 「バカの壁」とは,同著『形を読む』から採られたものらしい(3頁)。要するに,諸個人間意思疎通の難しさ(不可能性?)を論じたもの。楽観的意思疎通重視派からの反論はとうぜん予想される。私も養老派。諸個人間の利益調整さえ難しいのに,思想や考え方の一致は困難を極めて当然。もっとも,それでは社会が成り立たないので,ルールを決める。
 第3章「『個性を伸ばせ』という欺瞞」と第7章「教育の怪しさ」は,最も同感できた。自分の学校成績は悪かったのに教育ママ(パパ)に成り下がってしまった親権保有者には必読と思う。英数国社理なんてできなくたって,生きていけますよ。人に迷惑をかけない,礼儀正しい,お友達の多い人になってくれれば,それで人格育成手段としての教育は成功と見るべき。僕もせいぜい頑張ってます! (652字)

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紙の本

この本が売れて、講演会にひっぱりだことなると、きっと養老の目には会場にカボチャがいっぱいある、と見えるんだろうなあ。所得ウン千万じゃあ無理もないか

2003/10/24 20:05

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

これは、養老が独白を続け、新潮社編集部がそれを文章化したという、養老としては初めての試みの本だそうだ。対談、講演とも違い、一種の実験だとことわる「まえがき」、第一章「「バカの壁」とは何か」。以下、「脳の中の係数」、「「個性を伸ばせ」という欺瞞」、「万物流転、情報不変」、「無意識・身体・共同体」、「バカの脳」、「教育の怪しさ」、「一元論を超えて」と全八章の構成。

これくらい多くの人が読む本となると、正攻法の書評ってのは意味を失う。だから搦め手から攻める、それが個性だ、なんて書くと、この本の第三章「「個性を伸ばせ」という欺瞞」にバッティングする。要するに、そう目立ちたがりなさるな、個性なんてものは生まれついてのもので、むしろ他の人と同じ意見であることが重要らしい。でも、それじゃあやっぱり面白くない。

実は、私はこの本を完全に誤解していた。勿論、タイトル『バカの壁』が与える先入観。それには背景がある。カバーに載っている養老の顔が、やけに丸みを帯びていることに気づくだろうか。TVで見てもその印象は変わらなくて、それが目立つようになったのはこの数年だけれど、きっかけは著者の略歴にある1995年の東大教授退官にある、と私は思う。

で、体形だけでなく彼の発言の質も変わったのもこの頃。この本に従って云えば、養老自身が変化したことで、彼から発せられる情報が変化し、その変遷は、一度発せられることで固定化した情報の軌跡をたとれば分ることになる。私にとって、養老の変化は、立花隆、上野千鶴子のそれと同じく「傲慢化」の一言に尽きる。きっとこの本も、読者のことをバカ呼ばわりする、苛つくような話なんだろうなあ、と思い込んだのである。

とりあえず、私は「どうもなあ」と引っかかった項目についてを書く。それは、私の友人が褒める第三章「「個性を伸ばせ」という欺瞞」である。ここで著者は、他人の感情を無視し、殆ど会話が成り立たない時には英語だけで語るような行動を取る人間を、個性的というのだそうだ。それって、個性的ではなく、非常識、無節操、痴愚魯鈍ではない?

教育の現場やマスコミが望むのは、一つの解に拘らない、まさに著者が言う「バカの壁」の存在を認めた「世の役に立つ」範囲内での、個性的だろう。日本人にとっての個性とは、バカの一つ覚えのように言われる「一芸に秀づる人は百芸に秀づ」という役に立つものでしかない。むしろ、その範囲のあまりの狭さに呆れるのは、現実に教育を受けている側だろう。この章は、明らかにケチをつけるためのヤクザの議論である。養老が、個性的としてあげるのが松井秀喜、イチロー、中田英寿。あれ、彼らは確かに群を抜いた一流選手ではあるけれど、あれが個性的。それこそ、養老の視野の狭さの証明ではないか。

あるいはワーク・シェアリングについてだ。養老は、社会のあり方として誰もが職につくワーク・シェアリングがよい、とする。効率ではない、というのだ。しかし、外務省となると、その存在は実に無駄だと説く。無駄が嫌ならば、ワーク・シェアリングという言葉はないだろう。職場で働いていない人間がいるだけで労働意欲がなくなってしまう私にとっては、仕事の分け合いも、外務省も官僚も無用のものでしかないのだが、養老はそうは言わない。存在してもいいけれど、その評価を低くしろという。しかし、それは結局体制の温存にしか働かないであろうことには目を瞑る。全体として、脱帽と意義ありが半々といった感じ。

で、全体のトーンが最近の養老の本よりソフトである原因は、多分、著者の独白を出版社が文章化するというあたりにあると思うのだがどうだろう。編集者は、養老に遠慮し本当の言葉を美しいものに置き換え、養老は自分の言葉がこのように受け止められるのか、まいいか、自分の文章じゃないしと身をかわす。け、こんな本、ありがたがるなよ、日本人。

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紙の本

自分を変えていこう!

2003/09/25 07:50

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Yostos - この投稿者のレビュー一覧を見る

この著者は有名な方らしいが、私は存じ上げなかった。この本を手に取ったのは、そのタイトルに惹かれたからだ。私自身、仕事やプライベートでまわりにいる簡単な正しい道理を理解できない「バカ」に翻弄されなんとかしたいと思っていたからだ。


本書は、簡単にいうと人の脳の働きをコンピュータのように捉え、人の思考とは入力に対して処理を行い出力をすることとする。処理の能力はほとんどの人が大きく変わるものではなく、バカと頭のよい人の違いとは入力をどれだけ有効に処理に回しているかだという。まさに私が回りに感じていたバカさ加減とはこの「入力(簡単な道理)」が通じていなかったのだ。

そして、この脳という処理装置は自己のソフトウェアを常に書き換えて処理を最適化しようとしているAIのようなものである。現代は多量な情報が入力として入ってくるが個々の情報は変化するものではなく、大量な情報に接して自分が変わっていくものなのだという。問題は情報は変化し自分は普遍であると逆の思いこみをしている場合が多いことであるという。目から鱗だった。そういえば、「仕事は楽しいかね」(ティム・バートン著)でも、常に自分を変えていこうということが提案されていた。自分は不変であるという思いこみもバカの壁の一つだと思う。変化しているという情報を正しく理解しそれに対処して変化を意識的に取り入れていくことは重要だと思った。

本書は著者の口述を編集者が文書にするという形で書かれているらしい。このためかときどき話が脇へそれていく。著者の著作になじんでいる読者であれば、楽しいかもしれない。私は初めてなので何度か読み返しが必要となった。

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紙の本

教育関係者の方へ…

2004/09/09 18:45

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投稿者:みzゆチー - この投稿者のレビュー一覧を見る

批判的な意見も多いこの本ですが私は読む価値は大いにあると思います。特に教育関係に携わる人には読んでほしいと思います。学生さんにもお勧めです。できれば高校生くらいから読むのが良いのではないかと思います。
初めのほうは難しいですがそこで断念せずよみつずけてみて下さい。最後のほうになると何か、答えというかヒントみたいなものが個個の頭の中に浮かんでくると思います。
バカな人はいないという人はいますが私はいると思います。

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紙の本

思っていたよりも、気楽に読めました。

2004/01/22 00:48

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投稿者:オレンジマリー - この投稿者のレビュー一覧を見る

 人から聞いたりテレビで観たりしている限り、結構厳しいことをずばずば言っていて、ちょっと怖い印象を受ける、と思っていたが硬すぎず砕けすぎずで終始気楽に読んでいた。

 まだ、人の考えだとか心だとか、そういう小難しいことを考えもしなかった時代を思い出す。ただ毎日が楽しくて、土にまみれて鉄棒にぶらさがっていたが、年を重ねていくうちにうまくいかないことも増え、悩むようにもなった。以前は嫌われるのが嫌だとか、理解し合える、なんて思っていたが今となっては平行線になった思考は重ならないと思っている。合わない人とは合わない。でも格別深く関わっていくとかではないし、気にすることないかと割り切っている。まっさらだった心は、辛いことや悩みを受けて頑強になっていく。

 本書を読んでいて、日々疑問に思っていることがいくつも登場した。けれど私の場合、民族紛争や国家などについて疑問に思っても、疑問のまま終わる。自分が考えたところで答えなんて出せそうにないし、本音を言えばそれ以前にそんなことでアタマを抱えたくない。そんなことを悶々と悩むよりも自分の将来を案じる。
 養老氏の考えは本当に興味深かった。ああ、なるほどねって思わず唸っていたり、それはひどい、と養老氏と共に呆れたりした。
 日頃から知り合いに「自分が正しいと思うことは時には危険だよ」と言われている。最初、その意味をよく把握できなかったが最近ようやく理解し始めている。正しいとは、一体だれが決めたことなのだろうと不意に疑問が浮いた時、熟考した。正しいと思い、それが積み重なっていくと、たとえ思い違いをしたと気付いても、それを認めるのに時間がかかると思う。

 久しぶりに考え方などについて思いを巡らせた。本書を手にしなければこんなこと考えなかったかもしれない。養老氏のような考え方の人もいるんだなと、ひどく客観的に読み終えました。短編のように短く区切られていて、読み易かったです。飽きずに読めてほっとしました。
 本書は自分の考えと養老氏の考えを比較したりぶつけたりするよりも、うんうん、と頷いたり聞き手となって読んだ方が楽しめるだろう。

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