サイト内検索

詳細検索

ヘルプ

セーフサーチについて

性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示を調整できる機能です。
ご利用当初は「セーフサーチ」が「ON」に設定されており、性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示が制限されています。
全ての作品を表示するためには「OFF」にしてご覧ください。
※セーフサーチを「OFF」にすると、アダルト認証ページで「はい」を選択した状態になります。
※セーフサーチを「OFF」から「ON」に戻すと、次ページの表示もしくはページ更新後に認証が入ります。

送料無料 日付更新(2017年7月)

【HB】お店とネット利用で最大200ポイントプレゼントキャンペーン(~9/30)

電子書籍化お知らせメール

商品が電子書籍化すると、メールでお知らせする機能です。
「メールを登録する」ボタンを押して登録完了です。
キャンセルをご希望の場合は、同じ場所から「メール登録を解除する」を押してください。

電子書籍化したら知らせてほしい

バカの壁(新潮新書)

アプリで立ち読み

hontoアプリの確認

立ち読みには最新の「honto」アプリ(無料)が必要です。

バージョンの確認はアプリの「設定/情報」から確認できます。

最新の「honto」アプリをご利用の方

立ち読みする

最新の「honto」アプリをダウンロードされる方

hontoビューアアプリ

  • みんなの評価 5つ星のうち 3.4 615件
  • あなたの評価 評価して"My本棚"に追加 評価ありがとうございます。×
  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2003.4
  • 出版社: 新潮社
  • レーベル: 新潮新書
  • サイズ:18cm/204p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-10-610003-7

読割 50

読割50とは?

読割50とは?

hontoネットストアおよび、丸善・ジュンク堂・文教堂の提携書店にて対象の紙書籍を購入すると、同一の電子書籍が紙書籍の購入から5年間、50%OFFで購入できるサービスです。
購入時点で電子書籍が未発売でも、紙書籍の購入時期にかかわらず、電子書籍の発売後5年間、50%OFFで購入できます。

または読割50のアイコンがついている商品が対象です。

一部、対象外の出版社・商品があります。商品ページでアイコンの有無をご確認ください。

  • ※ご利用には、honto会員登録が必要です。
  • ※書店店頭でのお買い物の際は、会計時にレジにてhontoカードをご提示ください。
  • ※hontoが提供するサービスで、販売価格の50%OFFを負担しています。

読割50について詳しく見る

  • 国内送料無料
新書

紙の本

バカの壁 (新潮新書)

著者 養老 孟司 (著)

【新風賞(第38回)】見えない「壁」がわかると世の中が見えてくる。気が楽になる。「話せばわかる」なんて大ウソ! イタズラ小僧と父親、イスラム原理主義者と米国、若者と老人。...

もっと見る

バカの壁 (新潮新書)

734(税込)

バカの壁

648 (税込)

バカの壁

ポイント :6pt / 紙の本より86おトク

電子書籍をカートに入れる

ご利用中のデバイスが対応しているかご確認ください

  • iOS
  • Android
  • Win

対応デバイスごとのコンテンツタイプやファイルサイズヘルプ

対応デバイス毎のコンテンツタイプやファイルサイズ

対応デバイス コンテンツタイプ 閲覧期限
iOS XMDF 無制限
Android XMDF 無制限
Win XMDF 無制限
本の通販全品
3%OFFクーポン!!
こちらは「本の通販ストア全商品対象!3%OFFクーポンキャンペーン」の対象商品です。
※キャンペーンの適用にはクーポンの取得が必要です。

キャンペーン期間

2017年9月22日(金)~
2017年9月28日(木)23:59

新刊お知らせメール登録

この著者の新着情報

一覧を見る

あわせて読みたい本

この商品に興味のある人は、こんな商品にも興味があります。

前へ戻る

  • 対象はありません

次に進む

このセットに含まれる商品

前へ戻る

  • 対象はありません

次に進む

商品説明

【新風賞(第38回)】見えない「壁」がわかると世の中が見えてくる。気が楽になる。「話せばわかる」なんて大ウソ! イタズラ小僧と父親、イスラム原理主義者と米国、若者と老人。互いに話が通じないのは、そこに「バカの壁」が立ちはだかっているからである。いつの間にか私たちを囲む様々な「壁」。それを知ることで世界の見方が分かってくる。【「TRC MARC」の商品解説】

この著者・アーティストの他の商品

前へ戻る

  • 対象はありません

次に進む

みんなのレビュー615件

みんなの評価3.4

評価内訳

紙の本

あまり頭に入ってこなかった

2015/03/26 17:01

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:september - この投稿者のレビュー一覧を見る

読みやすかったがあまり頭に入ってこなかった。自分で入ってくる情報を遮断することで、そこで終わらせてしまう。新書はやはり合わない。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

新書としては期待外れ

2015/09/02 18:28

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:あじぇんだ - この投稿者のレビュー一覧を見る

非常に有名な新書であるということから本屋でこの本を手に取り、しばらく読み進めた。期待しすぎたことにも起因しているかもしれないが、かなり期待外れであった。
筆者の考えは非常に新鮮で痛快なもので、そこはなかなか面白かったが、一つ一つの話題があまりつながっておらず、コラム集を読んでいるようで、読み進めていくにつれて内容が発展していることもなく、一冊の新書としては連続性に欠けている。ただしそれぞれの話題に対する筆者の考えはかなり面白いので読む価値はあり。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

養老孟司氏のベストセラーです!

2016/09/20 08:27

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

本書は、2003年に養老孟司氏によって出版されたベストセラーです。当時は、各全国版の新聞でも大絶賛されました。本書には、「知りたくないことに耳を貸さない人間に藩士が通じないということは、日常でよく目にすることです。これをそのまま広げていった先には、戦争、テロ、民族間、宗教間の紛争があります。これを脳の面から説明してみますと。。。」といった具合に、世界の様々な出来事を、日常、あるいは脳の機能などから説明されていて、とてもわかりやすく、かつ興味深いのです。少し古い書ではありますが、ぜひ、読んでみられては如何でしょう。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

結局、残ってないなぁ

2017/06/01 08:34

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ああ - この投稿者のレビュー一覧を見る

ちゃんと頭に残るようにしないと。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

実験作かな?

2003/04/16 11:38

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:マイマイカブリ - この投稿者のレビュー一覧を見る

この本は養老先生が話した事を編集部の人が書いてまとめた形を取っているため、
内容はいつもの養老先生の考えをまとめたようなものになっているが、
あの「養老節」は感じられない。そこがちょっと残念かな。
養老先生の考えを客観的にまとめるとこんなかんじになりましたー、
的な本だったと思います。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

養老孟司スピークスオン教育

2003/04/17 20:59

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:GG - この投稿者のレビュー一覧を見る

人間の行動を最も単純にモデル化すると次のようになる。
1. 見る聞くなどで入力
2. 入ってきた情報を処理
3. 動く話すなどの出力
これが人間行動の最単純モデルだが、ここで2の役割を担うのが脳である。

上の形式で考えると、1の部分でできるだけ沢山の良質な情報を得ることが大切という結論が導かれそうだが、それは違う。いくら沢山の情報を得ても、われわれは自分の頭に入ることしか理解しない。つまり、いくら大量に入力があっても、結局自分が知りたくないことについては自主的に情報を遮断してしまうのである。これを称してバカの壁という。このバカの壁を理論の中心に据えて現代社会の諸問題、とくに教育や原理主義について論じたものが本書である。

編集者相手の独白を文章化したつくりなので、少しくだけた場で養老先生の話を聞く趣がある。著者独得の論法に他の著作で慣れている読者にはとても読みやすいはずだ。養老孟司入門にもよいかもしれない。

こういう話は、話し手の興が乗ってきて話題が脇にに入ったところで面白くなることが多い。本書の場合、評者には不定冠詞と定冠詞の議論が非常に興味深く感じられた。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

「壁」を打ち壊す論考

2003/05/03 23:11

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:北祭 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 著者は近年、『唯脳論』以来の本格的な論考の書ともいうべき『人間科学』なる書を出した。その書では、現代の自然科学には物質・エネルギー系の他にもう一つの概念である「情報系」が必要なのだと説かれている。人間とはまさに情報のかたまりであるが故、情報系としての人間を知る科学こそ、現代科学となりうることを提唱している。自らを知れ、と。
 本書は、「自らを知る」という壮大な思索の弊害ともなろう、人の理解力の限界や自ら設けてしまう理解の「壁」を大胆にも「バカの壁」と称し、この世の人の営みに見られるバカな所業の根源がその「壁」にあるのだと語る独白集である。

 例えば、「自分は変わらない」という思い込み、これも一つの「バカの壁」である。私は私と自我を固定した瞬間から、自らの周りに壁が出来る。
 <バカにとっては、壁の内側だけが世界で、向こう側が見えない。向こう側が存在しているということすらわかっていなかったりする。P194>
 私利私欲の蛇と化す個人主義、他人の気持ちを分かろうともしない絶対的な原理主義はここから芽生えるといえよう。その弊害たるや計り知れない。著者は、この種の恐るべき「バカの壁」を打ち壊す論考として、第四章において「万物流転、情報不変」と銘打ち、「知る」ことは「死ぬ」ことであると謳う。「朝に道を聞かば、夕べに死すとも可なり」。学問をして何かを知ると、知る前の自分は死んで生まれ変わるのだという。人は何かを知って生まれ変わり続けているのだと。そうあらねばならない、との思いが伝わってくる。この著者の考えには、虚を突かれた。本来の「知る」ことの持つ意味は然様に深い。
 
 本書を読み終えたとき、ある種の爽快感を感じた。なにほどか自分が「生まれ変わりつつある」ことの証なのだと、そう思いたい。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

内容はおもしろいですが、これは養老先生のお説教というか、熱い思いだと思えばよいのでしょうか。

2003/05/24 12:44

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:piecemaker - この投稿者のレビュー一覧を見る

タイトルがかなりセンセーショナルなのですが、これは要は「その人の認識の限界」と申せましょうか。難しいこと、例えば高等数学に関しては、「あ、それ以上はもうわかんないや」という限界があるわけで、それを「バカの壁」と称しておられるものと思います。つまり、ひとりひとりにそういった限界があるために、養老先生の思いもきちんと伝わらないし、世間の常識やら、大人としてのわきまえるべき態度やらも、身につかないどころか意識さえ出来ない。そういった若者がいるのも、それを教育してきた(親や教師としての)団塊の世代にも責任あり、ということでしょうか。ここでも「自分探し」に関する、「間違った方法」への指摘があります(この課題は、哲学のお茶大・ツチヤ教授も指摘しておられました)。つまり「自己実現」にしてもそれが確認できるのはあくまでも他人との関係においてであって、ある日自分が何かに変身するのではなく、他人とか周囲から認められることにある、というお話です。なるほどですね。自分でいくら「わしはえらい」と威張っても何にもならず、人からの評価が大事ということですよね。この本、全体を通して、口語体というか説教調で、科学的に難解なところはほとんどないのですぐに読めました。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

一元論者がつくる、バカの壁。

2003/05/30 13:29

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ソネアキラ - この投稿者のレビュー一覧を見る

作者のいうバカとは通常のバカとは違い、「一元的」なものの見方しかできない、きわめて偏狭なオツムの持ち主を意味している。あっちこっちにバカが蔓延していて、にっちもさっちもいかなくなっている。

NHKの「モットーである『公平・客観・中立』な報道」なんてありえない。地球温暖化現象の根元を炭酸ガスと決めつけるのはおかしいなど、社会、教育、経済など、作者は世の中の「バカの壁」現象を取り上げ、バッサバッサと斬っていく。

子供に「個性を伸ばせ」「オリジナリティを発揮しろ」という前に、「常識」を備えた大人になるための教育をしろと作者はいう。「『常識』というのは知識があるのではなく『当たり前』のことを指す」。

「戦後(日本人は)身体を忘れて脳だけで動くようになってしまった」学習は知識をひたすらインプットすればいいのかというと、そうではなくてアウトプットも大切なのだそうだ。なのに「行動」すなわち身体を動かすことを忘れている。

また、作者は、最近の学生、医学生は「情報を処理する」のは上手だが、「臨床」−患者と接するのが苦手である。臨床の知とは、そこにある「現場から学ぶ」ことであり、まさしくリアル体験なのだが、ヴァーチャル体験ですまそうとしていると。

あと、興味をひかれたのが、「忘れられた無意識」の話。「都市に住んでいるということは、すなわち意識の世界に住んでいる」そして「意識の世界に完全に浸りきってしまうことによって無意識を忘れてしまう」。しかし、「人間は三分の一は寝ている」ので「三分の一は無意識」なのだ。睡眠障害により引き起こされるさまざまな症例は、無意識の世界を軽んじた現代人への報いなのだろうか。ここんところ、もう少し、詳しく知りたい。

本書は、書き下ろしならぬ語り下ろし。話し言葉がベースとなっているので、作者の「唯脳」論なども、それなりにわかるはず。さらさら読めて、あとからピリッとくる。養老ワールドのポータルサイト的一冊である。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

「壁」を越えるものは何

2003/06/07 10:11

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:yurippe - この投稿者のレビュー一覧を見る

まずは表題のインパクトが見事です。目にしたら思わず手に取りたくなってしまう誘引力を秘めています。

表題の「バカの壁」とは養老先生が命名した“知りたくないことに耳を貸さない”人間の習性です。この習性があるため“「話せばわかる」は欺瞞である”とも断じています。解剖学者の養老先生ですが、書中では人間の肉体にではなく「わかっている」「知っている」と安易に思ってしまう人間の意識の危うさに鋭くメスを入れていきます。以下は文中からの抜粋です。

「話してもわからない」ということを大学で痛感した例があります。イギリスのBBC放送が制作した、ある夫婦の妊娠から出産までを詳細に追ったドキュメンタリー番組を、北里大学薬学部の学生に見せたときのことです。ビデオを見た女子学生のほとんどは「大変勉強になりました。新しい発見が沢山ありました」という感想でした。一方、それに対して、男子学生は皆一様に「こんなことは既に保健の授業で知っているようなことばかりだ」という答え。同じものを見ても正反対といってもよいくらいの違いが出てきたのです。男というものは、「出産」ということについて実感を持ちたくない。だから同じビデオを見ても、女子のような発見ができなかった、むしろ積極的に発見をしようとしなかったということです。つまり、自分が知りたくないことについては自主的に情報を遮断してしまっている。ここに壁が存在しています。(文中より)

また、2001年9月11日の米同時多発テロを例にとって、“テレビで二機の飛行機がツインタワーに突撃する映像を繰り返し見ただけで、あのときニューヨークで起きたことを本当に「わかって」いると言えるのか”と問いを投げかけてもいます。

他者と同じ情報を共有している、という意味での「わかる」ことの危うさを軸に、
養老先生は現在の教育の怪しさや、子どもたちがキレる現象へと議論を発展させていきます。その論旨には諭される部分も多々あり、読み応えも確かにあります。

しかしこの本で残念な点は、「バカの壁」をどうすれば越えられるのか、あるいはどうすれば少しでも壁を低くできるのかについての提議がなされていないことです。自ら理解を遮断してしまう、その心理的バリアを越えることができるもの。それが「想像力」なのではないでしょうか。

生まれた国、育った環境、家庭の事情…。それらが人間をつくり、同時に異なる事情の人間への理解を遮断します。けれども、人間には想像力があります。全く異なる事情の人間が生み出した多くの書物や文化には、それに触れるものの想像力をかきたて壁を越えさせる力があるのではないでしょうか。もう少し壁を克服する手段についての言及が欲しかったように思いました。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

ベルリンの壁よりも厄介な存在

2003/06/07 21:57

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:佐々木 昇 - この投稿者のレビュー一覧を見る

「バカの壁」という題名を見て、こんな人をコケにするような言葉を使っていいのか、と思いもしたが、日常生活の中で気付かずに「バカ」という言葉を自身が使っているのを指摘されると、好奇心からページをめくりたくもなろうというものだった。
 「バカと言った人がバカ」と幼稚園や小学校では子供達に教えるが、この教えに従うと自身も他人からみれば相当なバカでしかない。そうであると解っていても、いつしか「バカ」と口にしている。フーテンの寅の無邪気な態度を見て、御前様やおいちゃんが「バカだねえ」とつぶやくが、そんな「バカ」は映画の世界だから笑ってすませられるが、現実は笑ってすませられないから腹立たしい。

 先般も幼稚園を経営している知人が「今時の母親はバカじゃないか」と憤慨していた。話を聞いてみると、「暑くなってきたので水筒を持たせて下さい」と連絡帳に書いていたら、本当に空っぽの水筒を子供に持たせてきた母親がいたそうである。現代の母親には「水筒にお茶を入れて持たせて下さい」と指示をしなければ理解できないとの事であった。高学歴であっても母親には具体的なマニュアルとして連絡事項にしなければならないそうである。
 冗談で「お茶の種類を聞いてきた母親がいたりして」と言うと、当たらずとも遠からずの問い合わせをしてきた母親がいたそうである。

 口述したものを文章にしているためか、文章を目で追いながら自分の周囲で見たり聞いたりしたものを思い浮かべながら読み進むことになり、脱線したり読み返していた。できれば、論述として構成されていた方が内容的には更に印象が強く残ったのではないかと思った。人間関係や社会についての問題点や現状認識の良いヒントがたくさんあったので、更に加筆修正をして再出版しても良いのではと思える。

 このような本が出て売れるということは物質的には特段の問題も無く平和な毎日を皆が送っているという証拠かもしれないが、精神的には「人生の意味」を考え始めたということだろうか。日常生活において、意味を見出せる場はまさに共同体でしかない、と本書に出ていたが、意識できる共同体すら先が見えないのだから自ら「壁」を立てて自分だけの共同体を作ってしまうのだろうか。
 まずは自分自身の「壁」を破壊しなければ、他人の「壁」は破れないということか。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

壁の向こうを想う人になれるかな

2003/06/08 01:55

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:詠み人知らず一丁目 - この投稿者のレビュー一覧を見る

インパクトのある名前。
それに惹かれて新幹線の中で読むために購入。
楽に読める快適な本でした。

タイトルの「バカの壁」の話は最初と最後だけで、
真ん中は別の話(関係ないわけではないが)続くだけの様な気もしますが。
でも読んで良かった本です。

要約すると。
誰にだって壁があると。
そこで大事なのは壁の向こうの存在を認めること。
自分がぶつかった壁を「なるほどこれが世界の端か」なんて思わないこと。
そしてできるならばその壁の向こうの世界を想像してみようと。
そんな感じでしょうか。

別に世の中悪人ばかりでもないのに(人が生み出す)悲しいことがたくさん起こっているのは、
この壁の向こうを想えない頭の良くない人(俺もだ)ばかりだからなのでしょうかね。

あと、おもしろかったのが睡眠に関する見解。
人間は4分の1か3分の1は寝ている。そして寝ている間は自身は意識下にない。
ゆえに君の意識が「これが正しい!」と考えたとしても、それは自分の中ですら4分の3の認証しか得られていない意見にすぎない。

なるほどなぁと。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

真実はいつもひとつ…ではない

2003/06/26 14:41

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:べあとりーちぇ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 この世に絶対的な真理などありえない。100%の公平性も、文句なしに客観的なコメントも、未来永劫中立な立場もマボロシである。もしそれが「ある」と信じている人がいたとしたら、それは単なる思い込みなのだ。

 養老先生はこの「思い込み」を「バカの壁」と表現していらっしゃる。人は何かを思い込むことで自分の思考に限界を作り、それ以上の展開や異なる視点の存在を否定する。まったく違う立場の人から見たら全然別な局面が現われるかも知れないなどということは想像すらできなくなってしまうのだと。

 パレスチナ vs イスラエル問題といいイスラム vs 非イスラムといい、そもそもの根底に辛うじて存在した「普通人間ならこうでしょう」という常識さえもが揺らいでいる現代において、バカの壁を取り払う努力は欠かせないものである。どのような努力をすれば良いのかは、本書を読めば判る。養老先生の語りおろしという形を取っているために平易な言葉で書かれているから、するりと飲み込めるはずである。
 ただし「この本こそが絶対に正しい」と思い込んだとしたら、それはすなわちバカの壁に囲まれてしまったことを意味するのである。ゆめゆめ忘れてはならない。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

唯脳論者の認知学

2003/07/05 17:27

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Kay - この投稿者のレビュー一覧を見る

 この本は、短くない時間の流れの中でじっくりと日本という国を見つめ続けてきた解剖学者養老孟司の思想のエッセンスだ。
 前半は意識と身体について割合系統だった議論が成されているけれど、後半は思考の流れるままに綴られている印象を受ける。しかしこの本は、敢えてその思考の飛躍を楽しむ種類の本である。
 解剖学はソフトウェアとハードウェア、どちらについての学問かと言えば圧倒的に後者についてだ。そのフィルターを通して見た社会現象は、ありふれているようで新鮮だ。例えば『子供に「自分は自分だ」と説いて個性化教育を施すことは共同体社会においてどういう事なのか?』など。養老節は知識の哲学としては成立せずに未だ個人的意見の域を超えないが、それでもそれに耳を傾けることは現代日本にとって益となるだろう。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

バカちゃん!葉っぱが萎れている。

2003/07/08 21:51

5人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:栗山光司 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 養老孟司の【バカ壁エピソード】を紹介する。
 《私がかかわっている保育園が、毎年一回、契約している芋畑に行く。ある日、そこに行ったら、隣に同じような芋畑があって、全部、葉っぱがしおれている。そこのお百姓さんに、「あれ、何ですか」と聞いたら、/「お宅と同じで、幼稚園の芋掘り用の畑ですよ」/「だけど、全部、しおれているじゃないですか。どうしてですか」/「あそこの幼稚園の芋は、子供が引っ張ったらすぐに抜けるように最初から掘ってある。一遍、掘って埋め直してあるからしおれているんだよ」》
 別段、驚くに値しないありそうな話である。気がつかないで、似たような事をやっているのではないか? ひょっとして、見えないバカの壁に閉じこめられて日常生活を送っているかも知れぬ。思わず、我が身を振り返った。

 一神教(一元論)の世界は世界の三分の二を占めている。その普遍原理に抗して、そうでない人々はどういう普遍性を提示できるかというと、心許ないが、養老先生は「人間であればこうだろう」という「常識」を提示して、原理主義者たち、カルト宗教に身をゆだねる人たちに物申すことしかないと、極めてあたりまえのことをおっしゃる。
 「神」「イデオロギー」「金」の、いずれかで持ってすべて世界解釈出来ると信じる人たちの一元論的エネルギーの前で、「君の神、君の思想、君の金」の誘惑から逃げて、単に漠然とした「常識」では弱すぎる。まるで、裁判官のクリシェ「一般社会通念により…」と何ら変らない。NHK的「公平・客観・中立」と、どう違うのか? しかし、そこの差異を明確に表現することは「常識」を固定化することで、戦略として使えないものに堕する危険がある。そこが、悩ましいところでもある。 
 彼の「人間であればこうだろう」は「人間は変る」ことを前提にしている。恥ずかしい話であるが、私は「君子豹変」を俗に解釈して、考え方や態度が急に一変すると悪く考えていた。そうではなくて、「君子は過ちだと知れば、すぐに改め、善に移る」という意味である。
 第四章『万物流転・情報不変』は目から鱗であった。
 「人間は変る、言葉(情報)は不変」、だけど、この世の中、「私は私、私は不変、情報は日々更新で変ります」と、君子豹変を勘違いしているように、錯覚している人が多数派かも知れぬ。
 契約書の法的拘束力を考えれば、判ることだが、どうも日本では紳士協定なるものが信じられていたから、人間は不変と錯覚し易かったかも知れない。多分、それは共同体が有効に作用して責任保証していたのであろう。
 リストラによって会社共同体から追放されても、裸の個人が性懲りもなく「人間は不変、情報は流転」の一元論価値を信じ込む喜劇を【バカの壁】と呼んでいるのだ。
 読者の心を掴む表題であるが、この本の主題は『無意識・身体・共同体』である。脳と長年付き合った著者だけに意識・都市の脳化社会の行く末に警鐘を鳴らしているのだ。「花見酒経済」に酔いしれて、後は野となれ山となれ、「虚の経済」で遊ぶ輩に腹立てて、前頭葉機能が低下してキレることのないように注意しましょう。熊さん、八つぁんは人ごとでなく、はっと、気付いたら、酒樽に一滴の酒もなかったというバカの振るまいから少しずつ脱皮を計ろうかと、この本を読んで反省しました。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

一般 ランキング

一般のランキングをご紹介します一覧を見る

前へ戻る

次に進む