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武士の家計簿 「加賀藩御算用者」の幕末維新(新潮新書)
  • みんなの評価 5つ星のうち 4.2 214件
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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2003.4
  • 出版社: 新潮社
  • レーベル: 新潮新書
  • サイズ:18cm/222p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-10-610005-3

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新書

紙の本

武士の家計簿 「加賀藩御算用者」の幕末維新 (新潮新書)

著者 磯田 道史 (著)

【新潮ドキュメント賞(第2回)】【「TRC MARC」の商品解説】

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武士の家計簿 「加賀藩御算用者」の幕末維新 (新潮新書)

734(税込)

武士の家計簿―「加賀藩御算用者」の幕末維新―

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武士の家計簿―「加賀藩御算用者」の幕末維新―

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みんなのレビュー214件

みんなの評価4.2

評価内訳

紙の本

人生を振り返るツールとしての家計簿

2008/04/02 00:08

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:部屋住冷飯郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る

家計簿を丹念に調査して、そこからある武士一家の生活を読み解いていく・・・。簡単に言えばそういう内容だ。武士は食わねど高楊枝という言葉もあるし、算盤侍といえば蔑称だった江戸時代、役職柄数字に通じていた一族がいかに激動の時代をきりぬけたか。歴史に関する本(小説のぞく)を読んでこれほど感動したことは、私はなかったと断言できる。家計簿からこれほどの人生が読み解けるのだ、と。きわめてプライベートなツールであるはずの家計簿が、実は歴史を雄弁に物語るものなのだ、と。

私は家計簿をつけるようになった。今のところ、見るのは私だけだ。日々の生活の振り返りに活用している。しかし、何十年後か―――私に家族ができて、子孫というものができたら、アルバムではなく私の若き日の家計簿を見せてやりたい。そしてこんな人生だったんだよ、と語ってやりたいと思っている。

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紙の本

ある武士の家族の「生きざま」を現代に再現する。

2011/06/07 23:33

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:拾得 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 昨年2010年の日本映画界は、「時代劇映画」豊作の年だったという。その中でも本書の映画化は異彩を放っていた。「家計簿の本が、どうやったら映画になるのか」という声もあったものの、ある家族のドキュメンタリーを見るようで興味深かった。本書は、サブタイトルにあるように「加賀藩御算用者」である猪山家三代の家族史を、その家計簿=入り払い帳をもとに再現している。家計簿だけに、文字通り「身辺」の再現になっているのである。
 時代劇映画とはほぼサムライ映画のことであり、その基本はチャンバラとなる。ところが、本書の主人公である侍は刀を抜かない。御算用者=経理みたいなものだから、当然ではある。実は「最後の忠臣蔵」も、斬り合う場面がほとんどないことで話題となったが、「生きる」ことの姿勢をめぐっては、本書と対照的であった。しかし、時代は幕末から維新へ。その激動の時代を、刀ではなく算盤の腕でもって生き抜いてきたのである。サムライは刀のみによって生きるにあらず、とでもいえようか。
 幕末維新というと「志士」ばかりが注目されるけれど、この家族は大所高所から議論をすることもなく、自らの家業=算用にひたすら邁進する。一見、融通が効かなそうな、時代の変化に乗り遅れそうな、保守的な姿勢に見えるかもしれない。ところが、これこそがこの家族を盛り立てていくことになる。加賀藩の陪臣から直参に、そして主君のそばに、さらには維新政府で兵站事務を担い、海軍省に勤めるまでになる。
 ところで、本書でも映画でも大きな見せ場は、年来の借金を返済するために、弁当箱に至るまで家財道具のほとんどを売り払う場面である。家としての「覚悟」を見せる場面である。その一方で本書では、武士というものが構造的にどのような「借金体質」におかれているのか、どのような相互扶助の中にいるのか、といったことも綿密にあきらかにしており、読み応え十分である。「武士の借金」というと、家禄などが固定されて収入が増えない一方で消費支出が増えていったから、という教科書的に説明がされることが多い。間違いではないもの、本書ではさらに踏み込んで、儀礼や交際などの支出にあたる「身分費用」というものの存在を明らかにしていく。武士の「階級」としての姿を、より立体的に見せてくれるのである。
 本書を通して「武士道」などというものは見えてこないけれど、それよりももっと大きくて大事な、「生きる」とはどのようなことなのか、ということがよりよく見えてくる。「武士の家計簿」と言う側面に注目した著者の慧眼である。著者の経歴をみると、速水融からつらなる歴史人口学者の系譜のようで、その姿勢に納得した。猪山家の綿密な家計簿は、著者に読まれるのを待っていたとしか思えない。
 さて猪山家では、さらにお金に窮した時に、「刀」も売り払っている。「たそがれ清兵衛」も同じである。「武士の魂」を売ることについては、マイナスイメージをもたれがちだが、「売って当座をしのげる財産」としての側面にもっと注目されて良いように思う。

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紙の本

瑣末が情報の宝庫であり得る。日々、オンライン日記をアップしている人に読んで貰いたい。

2003/09/16 15:33

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:栗山光司 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 算術音痴の僕は家計簿であっても、引いてしまうのに面白評判に抗し切れず手に取ってしまった。近世武士と合理性は相反する気がするが、家計簿という生々しい日常の場にあっては当然ながら、江戸封建制の意外なセキュリティ度の高さ平等性に驚かされる。
 建前として、自由、平等を標榜しながら、実態は排他主義で構築された本音が見え隠れする社会と違って、封建身分社会と蔑視されながら、パイの分配がほどよく廻り、相互扶助も稼働して、現在の日米欧のシステムと比べても、限りある資源という視点から見れば、遜色ないのではないか、そんなことを思った。

 <考えてみれば、江戸時代は「圧倒的な勝ち組」を作らないような社会であった。武士は威張っているけれど、しばしば自分の召使いよりも金を持っていない。武士は、身分のために支払うべき代償(身分費用)が大きく、江戸時代も終わりになると、それほど「お得な身分」ではなくなってきていた。一方、商人は大金持ちだが卑しい職業とされ、武士の面前では平伏させられ、しばしば武士に憧れの目をむけていた。献金して武士身分を得ようとしたりする。江戸時代はまったく不思議な社会である。>(89)

 このような権力・威信・経済力などが一手に握られていない状態を社会学では「地位非一貫性」というらしい。まさにガス抜きした安全弁が巧妙に工夫された社会システムではないか。アメリカ的競争原理とは違うけど、テロを抑止するシステムとしては、近世江戸は数段、優れている。アメリカ的グローバルシステムは余りに、乱暴な力の自由に頼りすぎている。
 
 そんな問題意識で読み進むと、様々な発見がある。明治維新後、「加賀藩御算用者」猪山成之は海軍省に勤務し、課長位で現在感覚では年収三千六百万円程、官職に就くことが出来なかった士族は授産所のようなところで働いて、百五十万円ぐらいか、明治維新は官僚天国が構築された改革だと捉えても間違いない。それが、いまだに続いているのだ。その官僚制に改革のメスをいれるには、長い年月の絡み合った糸を解す事から始めなくてはならないのであろうか。
 この加賀藩当時の家計簿で驚いたのは、冠婚葬祭、教育費の割合の高さである。日常の場では慎ましい食卓を囲んでいるのが分かる。下女、下男、に対する心付けは自分の小遣いよりは優先している。単に武士道と片づけられない倫理観が生きている。身体化された作法(振舞)が共有されていたのであろう。
 明治になって、成之は匿名で私財をなげうって「加賀能育英事業」をはじめたが、作者は愛情込めて<猪山親子は「寡欲」であり「正直」であったが、それは裏返せば、没個性的な性格であったともいえる。まず政治への意思というのが微塵もなかった。幕末は政治の季節であり、有能な者は、皆、政治に走った。建白をし、脱藩をし、人を斬る者さえいた。ところが、猪山親子は能力と才能は有り余っているのに、全く政治的な動きをした形跡がない。>(142)と、記す。

 猪山家の様な身の処し方が通常ではなかったか、ただ、ハレの舞台に登場しなかったので、日本史からこぼれ落ちたが、淡々と日常を記述する日記なり、家計簿のような今で言うオンライン的カキコが、蘇って現在の私たちの目に新鮮な驚きを与えてくれるのは、瑣末が時として情報の宝庫となりうるのを再認識した。
 はしがきにこの本が上梓出来たエピソードを記しているが、『金沢藩士猪山家文書』を目録によって見付け、急ぎ足で十六万円を懐に神田の古書店に向かって、そのハイテンションを維持したまま、一気に書き上げた若手研究家の熱気が伝わってくる。ノリノリの、ジャンルを越えて、色々と外に拡がる書き下ろし新書としては、本年度の記憶すべき一冊であろう。


 

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紙の本

まっとうに生きた猪山家の人々、ドキュメントの傑作

2003/11/14 01:45

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:北祭 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 神田神保町の古書店秦川(しんせん)堂に、著者は現金をポケットにねじ込み駆けつけた。

<見るからに慌てている私とは逆に、古書店の主人は落ち着いたものである。「それです」。ゆっくり、ゆびさした。そこにはふるい和紙を詰め込んだ段ボールが一つおかれていた。p.5>

 その段ボールのなかには著者が十年来捜し求めていた“武士の家計簿”が入っていた。金沢藩士猪山家による天保十三年から明治十二年の約三十七年間にわたる完璧な記録…。
 この著者の“猪山家の家計簿”との出会いの場面から本書は幕を開ける。著者の純な驚きと嬉しさとが伝わる。これから始まる“武士の生活”の全容解明に否応もなく期待が高まる仕掛けである。

 発見された“猪山家の家計簿”が凄い。何が凄いのか。実は猪山家は加賀藩の「御算用者」であったのだという。つまり、代々、経理のプロとして会計処理の実務をもって前田家に仕えていたのである。発見された“家計簿”とは、まさに「会計のプロ」によるものであった。その完成度や信頼度は極めて高い。この第一級の資料をもとにしていることが本書の価値をいや増している。

 本書には大きく二つの読みどころがある。

 一つには、猪山家の「幕末から明治にかけての歴史」を通して、あの時代の武士の生きかたが鮮やかに読み解かれる点である。著者は“家計簿”以外にも“書簡”などの資料を交え、金融破綻、地価下落、リストラ、教育問題などという現代社会が直面するような問題を当時の武士はすべて経験していたことを解明してみせる。なかでも、明治維新がなぜに無血なる革命となりえたのか、その理由についての独自の見解が興味深い。

 二つ目には、著者の執筆に対する姿勢である。“家計簿”の記述をもとに細かく行き届いた推理を積み上げるという著者の姿勢。そこが面白い。
 猪山家の“家計簿”は三代にわたる記録であった。その二代目直之に嫡男成之が誕生する。成之が満八歳を迎えたとき天然痘を発症した。江戸時代の死病である。
<この日から救出大作戦がはじまっている。
 まず父直之が役所にいって借金をした。その金で成之に「なし・みかん・たらこ」なんでも高価なものを買ってきて食べさせた。「さじ一本」を買った記録があるから、木製スプーンで口に運んでやったのだろう。医者は三人用意した。五回往診させている。ただ、医者に治せるものではなく、当時の風習にしたがって神に祈った。猪山家でも「赤紙二枚とお神酒二本」を用意して祭壇をつくり、疱瘡神を祭った。
 成之は天然痘と十八日間闘い、そして勝った。p.124>
 「なし・みかん・たらこ」「さじ一本」「赤紙二枚とお神酒二本」から推理される息をも詰まる救出劇の顛末である。

 まっとうに必死に生きた猪山家の人々。“家計簿”で読み解く「猪山家の物語」。これこそ、古文書に直接に触れ、その声を聞いた著者の書きたいことであったにちがいない。

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紙の本

過去と現在のキャチボールで見えてくる物は…

2003/08/11 11:14

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:オオトリさま - この投稿者のレビュー一覧を見る

題名と著者の経歴を見ると、「歴史学者が書いた難しい本」のイメージがあったが、読んでみたら大変読みやすく一気に読んでしまった。

「加賀藩御算用者」とは加賀百万石のそろばん係の事。経理のプロである。
代々「御算用者」の家だった猪山家の第6代(1842)から第9代(1879)までの37年間にも及ぶ詳細な武士の家計簿を分析し、専門外の人にも読みやすく書かれてある。
詳細な家計簿から見えてくるのは、「金融破綻」「財政再建」「教育問題」「年収格差の拡大」など現代の問題と重なる部分が多くある。

猪山家がなぜこれ程詳細な家計簿を残す事になったのかも興味深い。
猪山家は借金が膨らみ家計がパンク寸前。不退転の決意をして売れるものは売り、残った借金は交渉して金利をまけて貰うという、借金整理を決行した。
当主直之が「二度と借金を背負わないように計画的に家計を管理しよう」と決意して完璧な家計簿をつけはじめたと推測される。

歴史の授業で「幕末頃になると下級武士は貧しかった」と習った記憶があるし、時代劇でも貧しさから刀を売る武士の話などもよく出てくる。
しかし、なぜ貧しかったのかはよくわかっていなかった。
猪山家の家計簿から読み取れるのは「武士が武士としての格式を保つ為の費用」(召使を雇う費用・親類や同僚と交際する費用・武家らしい儀礼行事をとりおこなう費用・先祖や神仏を祭る費用・子供を武士の子供として教育する費用など)が収入より多くなるという構造的な問題だった。

著者があとがきで「歴史とは過去と現在のキャッチボールである」と書いてある。
猪山家の家計簿から読み取れる数々の事例は人によって解釈が分かれると思うが、バブル崩壊後の不景気から抜け出せず不安な現代の私達に語りかけてくる物が大変多くある。

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紙の本

時代背景がよくわかる

2016/11/20 11:20

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:おさる - この投稿者のレビュー一覧を見る

江戸時代の台所事情から、明治維新の背景など
いろんな事情がわかり面白かったです。
維新後に武士の商法などで失敗例もよくありますが、
なぜ商法に手を出さざるを得なかったのかなどが
お金にどれだけ窮していたのかという点で解明されています。

歴史転換の理由を知ることのできる一冊です。

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紙の本

たそがれ清兵衛は貧しかった

2003/05/04 21:47

4人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 昨年の映画賞を総なめにした、山田洋次監督の「たそがれ清兵衛」をビデオで観た。期待以上の作品であった。清兵衛役の真田広之も彼の幼馴染役の宮沢りえもいい演技だった。藤沢周平の原作の魅力もあるだろうが、山田洋次監督の丁寧な演出がやはり光っていた、一級の作品だろう。

 時は幕末。主人公の井口清兵衛は庄内海坂藩の、御蔵役五十石の平侍である。妻を労咳で亡くしたばかりだ。その葬式の費用は親戚や知人から借金して賄った。しかも、家には呆け始めた老婆と二人の幼い娘が残された。そのため、彼は仕事が終わっても同僚と付き合うこともできず、夕方には家路につかざるをえない。そのため、人は彼のことを「たそがれ清兵衛」と呼んだのである。

 たそがれ清兵衛は貧しかった。家来は少し知恵の足らなそうな男が一人。庭での畑仕事、夜の虫かご作りの内職と、武士としての仕事以外に彼は働かざるを得なかった。それでも毎日お風呂にはいることもできなかったし、体からは異臭がでるようになった。何故、清兵衛はそれほどに貧しかったか。その答えは、新潮新書創刊一〇冊の内の一冊、磯田道史氏の「武士の家計簿」を読めばわかる。ちょうど清兵衛が生きたほぼ同じ時代、場所も庄内に近い加賀藩。磯田氏は古文書から「加賀藩御算用者」であった猪山家の家計簿を発掘し、当時の武士の経済事情を解き明かしていく。武士が親戚付き合いや冠婚葬礼にいかに多くのお金を必要としたか。そして、それは武士の本質を解明する手掛かりでもある。

 たそがれ清兵衛は藩命で謀反者の征伐役を受けてしまう。愛する娘や幼馴染を残して、彼は果し合いへと向かう。何故、彼は藩命を断れなかったか。ある意味で彼は実直過ぎたかもしれないし、それゆえに維新の混乱の時代を生き残れなかった。この「武士の家計簿」の主人公は維新後も官僚軍人として活躍する。しかし、二人のどちらが幸せであったかなど、誰もわからない。ただ、清兵衛は私たちに感動をくれたことは間違いない。

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紙の本

意外に深い

2006/11/09 22:31

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る

 意味不明な数式の羅列から宇宙の始まりを熱く語る人もいれば、家計簿から当時に生きる人々の生活をありありと描き出す人もいる。やはりプロはすごいというのが感想。同時に自分の家計簿が流出したらどうなるのかと、空恐ろしくもなるが…
 物語は、ある一組の家計簿が古書店の目録に載ったことからはじまる。時は幕末、加賀前田家に仕えた御用算者猪山直之が残した詳細な家計簿。日々の収入支出の記録は、当時の武士の生活を浮き彫りにするだけでなく、激動の明治維新の姿もありありと描き出してくれる。
 正直なところ読み始めは歴史小説の時代考証で語られているような内容に過ぎないのでは、と侮っていたが、それは誤った認識だった。研究者の執念というべきか、一つの資料を皮切りに、どんどん深く切り込んでいく。村田蔵六とのかかわりが出てくるところでは、ちょっとぞくぞくした。

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紙の本

江戸幻想

2005/03/27 21:09

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ゴンス - この投稿者のレビュー一覧を見る

 江戸時代にはなぜ革命が起きなかったのか。年貢の減免を要求する農民一揆は度々起きていたが、もっと根本的な革命、すなわち「士農工商」に対する下剋上はなぜ起きなかったのか……。
 磯田道史の『武士の家計簿「加賀藩御算用者」幕末維新』は数多ある江戸時代研究所の中でも出色である。見てはならない物を木陰からそっと眺めているような感覚すら味合う。なぜなら本書は、我々が江戸時代に対して抱くイメージを根底から覆しているからだ。
 『江時代は『圧倒的な勝ち組』をつくらないような社会であった。武士は威張っているけれど、しばしば自分の召使いよりも金を持っていない。武士は、身分のために支払う代償(身分費用)が大きく、江戸時代も終わりになると、それほど『お得な身分』ではなくなってきていた。』
 武士の多くは借金を背負い、身分ならではの多額の出費も強いられ、年収も多くはその一家の先祖がいかなる人物だったかによって決められていたという。時代劇では威張っているばかりの武士も、実は窮屈な生活を送っていたというのである。農民が革命を起こして武士の身分を奪取しようとしなかった理由の一つは、このためであろう。
 本書はその実情を、加賀藩の御算用者、今日では言えばさしずめ会計士の家系の家計簿から解き明かしたものだ。会計士が残した家計簿を基に分析・取材しているだけに、論文や調査報道の域に留まらない臨場感あふれる物語にもなっている。

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2007/03/10 02:15

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2004/10/10 19:36

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2005/08/11 00:48

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2012/08/12 16:22

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2005/06/08 00:03

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2013/01/14 18:18

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