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ストロボ(新潮文庫)
  • みんなの評価 5つ星のうち 3.9 35件
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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2003.5
  • 出版社: 新潮社
  • レーベル: 新潮文庫
  • サイズ:16cm/340p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-10-127023-4
  • 国内送料無料
文庫

紙の本

ストロボ (新潮文庫)

著者 真保 裕一 (著)

ストロボ (新潮文庫)

555(税込)

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みんなのレビュー35件

みんなの評価3.9

評価内訳

紙の本

写真に込められた様々な人生の描写が最高!

2006/09/12 16:54

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:永遠のかけら - この投稿者のレビュー一覧を見る

個人的に真保作品のベスト2!
ある有名写真家の人生を50歳から22歳までを
写真を軸にしたストーリーで遡るかたちで描いた作品
なのだが、とにかくおもしろい!!
紹介されるときに、第五章からはじまり第一章で終わる
構成のおもしろさを取り上げられることが多いが、
それよりも、一枚の写真に込められたそれぞれの想いに
胸が熱くなる。
なかでも、「第5章 遺影」は、読み返すたびに
涙が止まらない。

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紙の本

記憶の時間の矢とともに振り返る

2004/01/06 20:34

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:かいらぎ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 久しぶりに真保氏の作品を読んだ。これまで読んだスピーディな展開とは異なる作風で、28年にわたり人間が成熟していく様を描いている。
 読みはじめてまず気づいたのは、いきなり「第5章」からはじまることである。「乱丁か?」と思い、目次を見ると第5章から始まって第1章で終わる構成となっているので確信犯であることに気づく。「奇をてらった構成になっているなぁ」と思いつつ読み始めた。しかし、読み終わってみると、この構成は必然性があることに深く納得する。
 起承転結あるいは因果応報は物理的な時間の矢、すなわち過去から未来に向かって展開することが当然だと思い込んでいた。しかし、人間がある時点で過去を振り返るときには、近い過去から遠い過去へと思い返す方が、現在との連続性を保ちやすく自然なのだ。そしてこの物語はストロボで切り取られたような過去の自画像を5編の短編として記憶の時間の矢の順に並べたのである。そこには、長い人生を経験して初めて解き明かされるさまざまな謎や疑問、もっと具体的に言えば「若気の至り」や「忘れてしまった夢」、「野心や野望」などがちりばめられている。
 自分自身も全てを振り返るほどの人生経験を積んだ訳ではないが、自らの「若気の至り」を思い起こすとともに、過去を振り返ることも大切なことであることを感じた。長い年月の中で変わってしまった自分と、過去の積み上げである現在の自分と、そして未来の自分を見つめるための好著である。

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紙の本

人生のシーンを切り取る写真

2008/08/31 22:47

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:栗太郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 最終話である第一章に、こんな文章がある。
「いずれ北川自身にも、人生のフィルムを巻き戻す時がやってくる。まだ遠い先かもしれないが(後略)」
 本書は、まさにこの言葉の通り、50歳になったカメラマンの主人公が、人生の転機となったシーンを思い返し、自分の反省を遡っていく構成となっている。
 小説は「第五章 遺影……五十歳」から始まり、以下、42歳、37歳、31歳と続き、そして「第一章 卒業写真……二十二歳」で幕を閉じる。


 時間軸を反対にした小説は時おり見かけるが、大抵の場合は、もどかしさが付きまとう。
 成長した主人公は、とうに乗り越えた山や、解決済みの悩みを、時を遡った若き主人公は真っ只中の問題として抱え込んでいるのだから、読み手としては、「それはさっき解決したじゃん」と言いたくなってしまうのだ。反ビルドゥングスロマンとまではいかないが、読み進めるにつれ、主人公の未熟さが際立ってくる作品って、どうよ?


 本書「ストロボ」には、その種のもどかしさがあまり感じられない。と言うのも、第四章から第一章まで、確かに主人公の思い出を取り上げているのだが、そこに今を生きる50歳のカメラマンの視線があるからだ。自分がかつて写して来た写真と、その頃の自身を見つめ返す。まさに時を切り取るものとして「写真」だ。
 北川の生き方は順風満帆ではもちろんなくて、自分を曲げたことも、躓いたことも、間違えたことも色々ある。奥さんのことも、そうとう泣かせたと思われる。それでも、そんな過去の自分から目をそらさぬ潔さが、対象物を見据えるカメラマンの視線を感じさせ、清々しい。

 
 動画ではなく静止画である「写真」の魅力を再確認できる作品だった。今風に「シャッターを押す」ではなく、「シャッターを切る」という表現が懐かしくも、良いなあと思った。 そして、真保作品はやはり短編の方が面白い。

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2012/12/30 23:38

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2004/11/29 16:09

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2004/12/05 10:00

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2005/10/06 11:38

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2007/03/10 03:21

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2006/11/19 18:25

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2009/02/02 22:23

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2006/04/30 17:14

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2006/05/02 22:31

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2006/05/13 23:11

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2011/01/16 19:11

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2007/06/04 10:31

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