あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
神原則夫さんは現代の太宰治なのかもしれない
2003/12/13 23:44
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:すなねずみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
太宰治といえば相原コージさんなのかもしれない、一般的には。
でも、この人、神原則夫さんって、なんだかすごく太宰な感じがするのだ。(それにくらべると、相原さんは「太宰が好きなんだろうな、すごく」に格落ちする感じ)
このマンガ、相田みつをの<うた>をやたらにうまくパスティーシュするんだよなあ、という印象も強いんだけど……
例:「死んだっていいじゃない 人間だもの」……やくざに追い込みをかけられて命を賭けた麻雀をすることになってしまったおっさん(父親の友人)に、かほりがかける言葉。
でもやっぱり、全体から漂ってくる匂いが、何だかとっても太宰なのだ。
(例は挙げない。買って読んでほしいから。)
きっと「女生徒」(たしか、新潮文庫の「走れメロス」所収)なんか、すごく好きなんじゃないかな、神原さんって。
で、第一巻の<あとがき>は、なんだかとても感動もので、ちょっとばかり涙が出てきた。ただバカ笑いしようと思って買った本で、感動までしてしまうとは思わなかった。
すごくへこんじゃってる人には、麻雀なんか知らなくても、オススメじゃないかなと思う。
(でも二巻は、正直言って、ちょっと落ちたかな。自己模倣みたいな感じが少し出てきてるように思う。頑張ってほしい)