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虹の谷の五月 下(集英社文庫)

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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2003.5
  • 出版社: 集英社
  • レーベル: 集英社文庫
  • サイズ:16cm/476p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-08-747573-5
  • 国内送料無料
文庫

紙の本

虹の谷の五月 下 (集英社文庫)

著者 船戸 与一 (著)

【直木賞(123(2000上半期))】【「TRC MARC」の商品解説】

虹の谷の五月 下 (集英社文庫)

823(税込)

虹の谷の五月 下

702 (税込)

虹の谷の五月 下

ポイント :6pt / 紙の本より121おトク

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みんなのレビュー6件

みんなの評価4.4

評価内訳

  • 星 5 (2件)
  • 星 4 (2件)
  • 星 3 (2件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)

2004/11/02 13:27

投稿元:ブクログ

ジャピーノのトシオ君が、少年から青年へどんどん成長していくの。
ゲリラ、誘拐、日本円、売買春、闘鶏・・・・東南アジアが充満しているお話しなのよねぇ。
こういうのを書ける方って、尊敬してしまうです。

2005/05/03 16:16

投稿元:ブクログ

2003/08/16前半に関しては弛緩した印象を受けた。語り部たるフィリピンの辺境の農村の少年が幸せとは言えずとも凄く不幸とも言えないので、船戸与一の初期の南米3部作や「猛き箱舟」のような一種厭世的なピリピリした描写が感じられず牧歌的な印象を持った為だと思う。相変わらずの少年の成長譚であり、脇を彩る登場人物も、これまでの作品のキャラクターを踏襲したものばかりだ。しかし、そう思って読み続けていてもクライマックスの一連の展開と帰結には本当に参ってしまった。まるでサム・ペキンパーの映画のクライマックスで得られるカタルシスと詠嘆に等価なのである。やはり当代随一のアクション作家だと思った。

2009/09/24 21:01

投稿元:ブクログ

 フィリピン・セブ島のガルソボンガ地区で育つ、少年トシオ・マナハンの成長譚である。父親は日本人だが、フィリピン人の母親を孕ませた後、姿を消してしまった。母親はトシオを育てる為、娼婦となり、エイズで死んでしまう。そんな逆境にも負けず、ジャピーノ(日本人との混血)と呼ばれても気にせず、逞しく生きていく。そんな少年の13歳(1998年)から15歳(2000年)の5月にスポットをあてた作品である。

 虹の谷とはガルソボンガの奥地にある谷で、空を見上げると、まん丸の虹が出るという地。ホセ・マンガハスという元新人民軍のゲリラが住みついている。毎年5月に、この虹の谷へ行こうとすると、なぜか事件が起こってしまう。自分の失敗でホセを窮地に陥れてしまったりするのだが、それらの事件を通してトシオは少年から青年へと成長していく。最初は、「おいら」で始まる語り口調に若干の抵抗を覚えたが、慣れてくると気にならなくなった。そのうち、本書が成長譚であるなら、一人称も「おれ」に変わるのではないかと思っていたら、やはり、15歳のトシオは「おれ」に成長していた。また、ホセが少年への呼びかけを「ぼうず」から「トシオ」へ変えたのも印象深かった。
物語を読み進めていて気になったのが、父親の忘れ形見であるセイコーの時計。至るところでトシオが時間を確かめるのだが、それがまるで、自分自身の成長を刻んでいくかのように感じた。もう一つ象徴的なのが「人喰い花」 正式にはタイタンアルムというらしいが、35年間種子として地中に眠り、発芽して1ヶ月で強烈な臭いを発する花を咲かせ、2週間後に萎れて枯れる。ホセはこの花を「暗示的な植物だな」とゲリラに見たてている。「ゲリラも地下に潜って耐えているときはいい。しかし、表にひきずり出されて強い陽差しを浴びると、たいていがイヤな臭いを放ち始める」と。

 ラストは爽やかである。悲しい死の一方で、明るい性を描き、「性」が「生」に通じていく。猿喰い鷲という鳥に名づけられた、アサム(希望)とダガン(誇り)。本書は、悲しくも誇り高き、希望に満ち溢れた作品である。


 

2012/08/28 21:21

投稿元:ブクログ

直木賞を受賞した本作。ゲリラの闘争の中に次第に巻き込まれていく主人公の少年の行方が手に汗握る。最後は爽やかな読後感。日本の小説家が描く外国を舞台にした小説は、成功するとその場に居合わせたかのような妙な臨場感がある。素晴らしい小説だった。

2014/06/12 20:44

投稿元:ブクログ

このミス、ベスト10、2001年版6位。直木賞受賞作。この人の本はいつも同じ感じ。これと言って盛り上がるわけでもないけど、まあ、安心して読める。ちょっと退屈さが勝ったかも。

2015/05/15 10:55

投稿元:ブクログ

ジャピーノと呼ばれたトシオ・マナハンの成長の記録。
フィリピンの実情が鮮明に描かれ、色彩のある作品であった。