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ラブリー・ボーン
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紙の本

ラブリー・ボーン

著者 アリス・シーボルド (著),片山 奈緒美 (訳)

ある冬の日、少女は殺された。けれど少女は天国から愛する家族を見守り続ける…。家族の崩壊と再生、永遠に消えることのない愛を描き、全世界からかつてない熱狂で迎えられた、驚異の...

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ラブリー・ボーン

1,728(税込)

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商品説明

ある冬の日、少女は殺された。けれど少女は天国から愛する家族を見守り続ける…。家族の崩壊と再生、永遠に消えることのない愛を描き、全世界からかつてない熱狂で迎えられた、驚異のデビュー小説。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

アリス・シーボルド

略歴
〈シーボルド〉1962年ウィスコンシン州生まれ。カリフォルニア大学大学院修士課程修了。卒業後教師を務める傍ら『ニューヨーク・タイムズ』などに寄稿、作家を志す。

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みんなのレビュー23件

みんなの評価3.6

評価内訳

傷付いた骨はいっそう強く固まる。あるいは、最後に愛は勝つ。

2003/06/09 00:32

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:まゆげ猫◎ - この投稿者のレビュー一覧を見る

人は死んだらどうなるんだろう。
悪いヤツは地獄に落ちて、かわいい娘は天国にくらしてほしい。
誰だってそう願わずにいられない。
作品の中でレイプ殺人にあったスージーは、天国で家族を見守っている。
とっても不思議で、それでいてリアルで、1冊読むのに退屈しなかった。

人はハッピーエンドをみたいと望むけれど、ただただ幸せ、じゃなくて、進んで行く力をみていたいんだ。
人は弱い。けれど、傷付いても愛があるなら、長い年月を経てダメージを回復していくことができるんだと思う。
それぞれに苦しみながら、彼女の死を分かち合って、生きていく。
自分の家族と未来を諦められなかったスージーも、天国で皆を見守り、皆を待っている。
人生は壊れながらだって進んでいく。最悪のことがあったって、最悪だったからこそ、お互いを想いあって、後には、幸せを見つけられる。すこしの傷みと共に。
そうだとしたら、一番かわいそうな人は、殺人鬼のミスター・ハーヴェイ…?
そんな風に読みました。

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残忍な暴力によってあやめられた14歳の少女の死後の視点で書かれたファンタジー小説。同じ暴力に傷つけられたことのある著者小説デビュー作で全米250万部突破。

2003/09/21 11:51

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:中村びわ(JPIC読書アドバイザー) - この投稿者のレビュー一覧を見る

「文学性があまり感じられないから」「大衆受けした本だから」というわけだけではないだろうが、評論家筋からは紹介されにくい本だと思う。若い世代向け女性誌の情報ページに、きれいなカバーの写真を大きめに添えて紹介される類いの本だ(最近では情報コラムに本の紹介など入れない女性誌も少なくないみたいだけど…)。
 リアル書店で販促用のポスターを見かけたし、巻末に女優の斎藤由貴さんの感想を綴った文章が収められている(ちと萎えた)。そして、きわめつけとも言うべきか、著者紹介に「シラキュース大学1年生のときにレイプされ、そのつらい体験を乗り越えるまでを綴ったノンフィクション“LUCKY”を1999年に上梓、話題となる」の一文である。そのように「狙って」作られた本だ。

 でも、「Lazy Bones」という歌の題に似ている『ラブリー・ボーン』(原題の方はThe Lovely Bones)という書名や、手に取りたくなる愛らしい色合いの装丁や、「そんな体験のある女性が、自分の受けた暴力と同じものを織り込んで一体どういう小説を仕上げたのか」という興味が重なり、気になるから読んでしまえと結局は踏ん切りをつけた。全米250万部の始まりは、似たような動機だったろうと推察する。大きな数字にふくれ上がったのは口コミの力、そして大きなブームを呼ぶ小さなブームに内在する力なのだろう。それもまた本に備わった力というものなのだ。

 性的暴力を扱ったものはどうも…と考える人もいると思うが、主人公の少女スージーが別世界に行くことになってしまった事件自体は、20ページに満たない最初の1章のところでほぼ終わる。新聞記事とか調書などとは種類が違うものの、ある意味、そうした文章に近い淡々とした調子で運ばれている。
 犯人がなかなかつかまらない、証拠品や遺体をどのように処理したか、少女が事件に巻き込まれたという断定がどのようにされるかなど、事件の全容がスージーの家族や友人たちに解き明かされるか否かのサスペンスは、ずっと引き摺られていくわけだが、それがこの小説の本質的なところではない。
 では、どのような小説かというと、これは異人として生き始めることになったスージーのファンタジーなのである。天国に召された少女には、そこで嬉しい再会や出会いがある。もはや自分を脅かすものは何もない。だから、安らぎに包まれた世界でのんびり暮らしていけばいいのだろうけれど、残忍な暴力によってすべてを突然奪われた少女には、生きられなかった世界への未練がたくさんある。ましてや、自分がいなくなったあとに、家族や友人やボーイフレンドがどのような思いを抱いて日々を過ごしているのか気になって仕方ないのは当然のことだ。
 物語は、天国から愛する人たちを見守るスージーの視線で、ときどきは天国を抜け出し、霊的存在として皆の前に姿を現わすスージーの視線で描かれている。

 彼女の死に対する受け止め方の違いから、父親と母親の間には溝ができる。平和だった田舎町に漂う空気も変化する。何年かの年月が流れ、子どもだった同級生たちの生きる道も分かれていく。スージーは、自分の影を引き摺って生活をうまく展開していけない人たちに声援を送り、愛する人たちに訪れた喜びを、見えない存在ではあるが間近で分かち合う。
 肉体は消滅したものの霊的な存在として「生きる」スージーを描くことで、様々な形の暴力により傷つき、無念で悲しい思いをした人たちにエールを送った。そんな小説なのだと思う。

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2004/10/04 11:00

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2005/05/19 05:22

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2005/10/09 20:51

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2006/11/26 15:26

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2008/04/22 02:28

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2010/02/24 23:11

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2009/12/23 19:47

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2016/01/06 01:57

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