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紙の本
戦争の記憶と捕虜問題
著者 木畑 洋一 (編),小菅 信子 (編),フィリップ・トウル (編)
第2次世界大戦時の日本軍によるイギリス、英連邦諸国の戦争捕虜処遇問題を考えていく際の視点を定めるにあたり手掛かりとなる多様な議論を提供することを目的とし、日本とイギリスの...
戦争の記憶と捕虜問題
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商品説明
第2次世界大戦時の日本軍によるイギリス、英連邦諸国の戦争捕虜処遇問題を考えていく際の視点を定めるにあたり手掛かりとなる多様な議論を提供することを目的とし、日本とイギリスの研究者が纏めた論文集。【「TRC MARC」の商品解説】
収録作品一覧
戦争捕虜問題をめぐる西欧と日本 | フィリップ・トウル 著 | 3-14 |
---|---|---|
国際法からみた捕虜の地位 | 藤田久一 著 | 15-34 |
ゲリラ戦と捕虜取扱い | フィリップ・トウル 著 | 35-54 |
著者紹介
木畑 洋一
- 略歴
- 〈木畑〉東京大学所属。
〈小菅〉山梨学院大学所属。
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出版社からのオススメ
2003/05/31 03:15
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:こや - この投稿者のレビュー一覧を見る
〈主要目次〉
[I]規範と実態 1 戦争捕虜問題をめぐる西欧と日本(フィリップ・トウル)
2 国際法からみた捕虜の地位(藤田久一)
3 日本陸軍と戦争捕虜(フィリップ・トウル)
4 チャンギ捕虜収容所と泰緬鉄道(ロバート・ヘイヴァーズ)
5 連合軍捕虜と泰緬鉄道(クリフォード・キンヴィック)
6 敵を知る——オーストラリアにおける軍事諜報活動・政治戦・日本人捕虜 1942—45年(ケント・フェドロヴィッチ)
[II]文脈と波紋
7 戦時下の大日本帝国における文化,人種,権力(スーザン・タウンゼント)
8 第2次世界大戦期における日本人の人種アイデンティティ(古屋はるみ)
9 西欧文明への挑戦?——日本軍による英軍捕虜虐待の歴史的背景(木畑洋一)
10 赤い十字と異教国——近代日本の〈非宗教〉とナショナリズムについて(小菅信子)
11 和解への道程——クワイ河収容所をめぐって(斎藤和明)
【担当編集者から】
本書は,これまで正面から取り上げられてこなかった,第2次世界大戦下の日本軍による捕虜処遇の問題を,当時の交戦国であった英国の研究者たちとともに論じたものです。戦後,半世紀を過ぎてようやくともに議論をする場が作れました。今後多くの人が議論,研究をすすめていくための補助線を引けたことが本書の意義のひとつだといえます.
「日本は間違っていた/正しかった・しょうがなかった」式の議論を期待されると肩すかしを食らうことになるでしょう。捕虜虐待の実態と背景の解明は,単純な作業ではなく,さまざまな歪みの集積を分析していくことにほかならないのです.
確実なことはそこで命を失った人々,身体ばかりか心にも深く傷を負った人々が多くいることです。しかしその傷を背負いつつ「和解」を追求する同胞がいること(あえて「同胞」なんて言葉を使いましょう),そしてこうした「苦い過去」と真剣に向かい合う同胞がいることも紛れもない事実です.