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  • カテゴリ:小学生 中学生 高校生 一般
  • 発行年月:2003.7
  • 出版社: 講談社
  • サイズ:19cm/243p
  • 利用対象:小学生 中学生 高校生 一般
  • ISBN:4-06-270563-X

紙の本

子どもの王様 (Mystery land)

著者 殊能 将之 (著)

子どもの王様は実在した!? ショウタの親友トモヤはつくり話が得意だ。団地の外側には何もないとか、団地に住む魔女の話や残虐非道な子どもの王様の話だとか。だがある日、トモヤが...

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子どもの王様 (Mystery land)

税込 2,090 19pt

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商品説明

子どもの王様は実在した!? ショウタの親友トモヤはつくり話が得意だ。団地の外側には何もないとか、団地に住む魔女の話や残虐非道な子どもの王様の話だとか。だがある日、トモヤが言うとおりの姿かたちの男を目撃し…。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

殊能 将之

略歴
〈殊能将之〉1964年福井県生まれ。名古屋大学中退。「ハサミ男」で第13回メフィスト賞を受賞。著書に「美濃牛」「黒い仏」など。

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みんなのレビュー40件

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評価内訳

紙の本

「子供の感性」に大人になってしまった私はドキッとさせられました。

2005/04/13 15:17

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:いくら - この投稿者のレビュー一覧を見る

「Mystery Land」の第1回配本の1冊ということで、そもそも子供向けに書かれた「本格ミステリ」である本シリーズは、装丁も素敵で、文字は大きくルビがふってあります。
しかし!大人も楽しめる・・・っていうか、逆に大人のための子供向け本のような気がしてなりません。

殊能氏の作品は初めて読んだので、他と比較はできませんが、非常に繊細な台詞回しにドキっとしました。
特に「子供の感性って確かにこんな感じ」と思わせるような、以前自分もそうだった・・・という懐かしい記憶がよみがえりました。
大人になって忘れてしまった「何か」がそこにはあると思います。
本格ミステリとはちょっと違う気がしましたが、ショウタ君に共感しながらドキドキハラハラの展開に身を任せるのは楽しかったです。
難を付けるとすると、後味の悪さかな。そこが魅力でもあるのですが。

小学生の頃って、確かに男の子はこんな感じだった!と主人公たちを見ていて思いました。
バラエティ番組のコーナーで行われているゲームが流行っていたり、無意味に暴力的な遊びが好きだったり、ヒーローものに憧れていたり・・・。
確かに記憶の中に存在しているような彼らの様子を見ているだけで、懐かしい気持ちになれます。
そして、そんな彼らの目に「大人」たちはどう映っているのか・・・。
子供の頃の自分を取り戻してみたい方は是非!

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紙の本

この小説、家族みんなで読んで、最後の方を議論しよう。かなり盛り上がること請け合い。こんな本、滅多にないよ。ま、作品の出来とは関係ないんだけどね

2003/10/31 20:17

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

子供のための推理叢書、ミステリ・ランドの記念すべき第一回配本三冊のなかで、もっとも現代的な話が、覆面作家殊能のこの一冊だといったら、『くらのかみ』の小野不由美ファン、『透明人間の納屋』の島田荘司命の人たちは怒るだろうか。確かに、本格推理とは言い難い。もしかするとサスペンスでもなく、単なる現代児童文学と分類した方がいいかもしれない。さすが、『黒い仏』といった超推理を書く作家だけのことはある。

子どもの王様は実在する!? ショウタの親友トモヤは学校をサボってばかりいる。本ばかり読んでいるからつくり話が得意だ。トモヤは団地の外側には何もないとか、まるで大人のSFみたいなことを言うかと思うと、童話そこのけの、団地に住む西の良い魔女や東の悪い魔女、残虐非道な子どもの王様の話だとかをする。その王様の話のときだけは、やめて欲しいとショウタが願っても、ぶつぶつとその男の暴虐振りを説明し続ける。その男は、ひげを生やした子供だというのだが。

主人公は光山翔太、殆どショウタで登場する、小学生。母親のことを「サオリ」と呼んでいる、本名は沙織。それがトモヤには不思議でならない。彼らが住むのはカエデが丘団地。西の良い魔女であるコウダさんは、ちょっと痴呆が始まったおばあさん。東の悪い魔女はイナムラ、いつもゴミ捨て場にいて、人が捨てるゴミを監視して、文句ばかりつけているゴミババア。ショウタが気にするのは、トモヤのお母さんは小西安紀子なのに、トモヤは高松智也だということ。

そんな或る日、トモヤが言うとおりの姿の男をみたショウタがそのことをトモヤに教えると。腹立たしい話だ。やりきれない物語だ。今の大人は、こんなにも壊れてしまったのか、と思う。でも、現実に毎日の新聞やTVを賑わしているのは、ショウタが出遭うような事件ばかりだ。

私は、恒例の様に同時に出た二人の作品と、この作品とを比べてみた。小野は、極めてオーソドックスな子供のための推理小説を書いた。ワクワクしながら、子供は読んだことだろう。島田は、現代に繋がる政治的な話を絡ませた。子供は、その深い意味が分からないかもしれない。その点、殊能のこの作品は理解しやすかっただろう。

勿論、怖い。それは、ある意味ホラーを読むときに近いといっていいのかもしれない。ここに描かれる大人は、たしかに昔の大人とは違う。狂気が宿っている。その狂気が向かうのが女であり子供に対して、というのが堪らなくいやだ。でも、これが現実だ、と思う。それが本当にコワイ。でも、そう思うことができるこどもは、きっと「こどもの王様」にはならない。そう思いたい。

最後に、娘と議論になった部分について書く。終わりのほうでショウタが「こどもの王様」の正体を知ったときの驚愕の場面だ。私は、素直に読む限り、驚く理由が全く分からなかった。長女は、それに反論しようと、頁を探して、いろいろ理屈をつけてくれた。でも、それは私に言われたからであって、それまでは彼女もおかしいとは思っていたらしい。

これ以上書くと興味が半減する人もいるかもしれない(ま、それはない、と判断して書いてはいるんだけれどね)。あなたも読んで、子供さんと議論してはどうだろう。かなり真剣な討論になるはずだ。さすが、問題作を生み出す作家である。繰り返す、『黒い仏』を読み終わったとき、私は思わず「ウソダロ」といって飛び上がった、そういう作家の本である。議論が起きないはずがない。

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紙の本

かつて子どもだったわたしを魅了する一冊。

2003/08/31 20:01

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:奈伊里 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 講談社の新企画“ミステリーランド”の第一回配本作品として、小野不由美「くらのかみ」島田荘司「透明人間の納屋」と同時発刊。帯代わりのシールには、「かつて子どもだったあなたと少年少女のための」という惹句がある。殊能将之はまだ読んだことのない作家だったが、本屋で外箱の窓からのぞく主人公の顔に誘われて、手にとった。
 
 お話は簡単。

 団地があって。
 団地は敷地内だけで建て増しを続けていったから、古い棟と新しい棟の格差が激しくって。子供の遊び場はどんどん少なくなっていて。
 団地には、主人公ショウタとその母サオリの母子家庭が住んでいて。ショウタの友達にやはり母子家庭のトモヤがいて。トモヤとトモヤのお母さんはなぜか名字が違っていて。
 で、トモヤは学校をさっぼてばかりで、ずっと家にいて、いつもショウタに作り話を聞かせて遊んでいて。

 でもある日、作り話だとばかり思っていた「子どもの王様」が、ショウタの前に現実に現れた! しかも、「子どもの王様」は、人気アニメ『神聖騎士パルジファル』に出てくる悪者クリングゾールみたいに、トモヤのお母さんを襲い始めた。
 ショウタは悪者を退治すべく、英雄パルジファルのごとく立ち上がる!

 抽選に当たって団地に入居した、母子家庭のつましい生活。息子は鍵っ子で、母は毎日お総菜を作ってパック詰めの仕事。晩ご飯は、いつも職場から持って帰った手作り(!)のお総菜。でもショウタとサオリの家庭には、いつもちょっとした幸せの匂いがする。一人の大人と一人の子どもの共存が、人間同士として、無理せず自然体で成立しているから。

 ショウタの世界は、猫の額ほどの団地の敷地がそのほとんどで、トモヤの作り話(団地の外には、実は何もないんだよ。学校は、ショウタが行くたびに、毎晩大急ぎで作ってるんだよ。)をついつい信じそうになるほどだ。

 そんなショウタが、大好きなアニメの英雄のように冒険をして、すこうし世界を広げて、怖かったり寂しかったりを乗り越えるシーンには、爽やかな風が吹く。冒険と祭りの後には、つきものの別れが訪れて、ちょっと切なかったりもする。そうして、子どもはひとつずつ未知の扉を開けていく。
 大人にとってはただ不幸で陰惨な事件も、子どもには、大事な成長のための冒険譚。
 マイナーな環境は、子どもをねじれさせることもあるけれど、こうして強い子どもを育むものでもあるのだということを思い出させてくれる。

 このシリーズ、各巻ともに人気イラストレーターが装丁を担当するようだ。「子どもの王様」は、MAYAMAXX。挿絵がウキウキするほどたくさん入っていて、これが実にイケている。子ども心満載で、ことばだけじゃなく、絵に誘われて、主人公のドキドキわくわくハラハラに同化していける。ひび割れた壁に囲まれた団地の空き地に吹く風とか、ゴミ捨て場の臭いとか、灰色しか見えない階段を上って友だちの部屋を訪ねる感覚とか、子どもの目から見た、闇の漆黒の深さとか。去っていく友だちの横顔にさす影とか……。色んな五感の記憶が蘇る。

 小さい頃から本を読むのが好きだった、そんな大人には、きっと魅力的な一冊。でも、ショウタと同じ歳の頃の子どもたちは、どう感じるんだろう。ルビもたくさんふってあって、ちゃんと子どもたちをターゲットに含めたこの作品。感想を聞いてみたい。

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