これなら買っても大丈夫！！ 環境にやさしい暮らし方事典

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者：筑波太郎　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

　私が子供の頃には、畑や田んぼが至るところにあり、川にはカニやエビ、
鮒などの魚が生息していた。道端には草木や花が生い茂り、夏にはホタルま
でが見られた。そのようなところにも近頃は、ビルが立ち並び、道路は蜘蛛
の巣のように車が走り危険だらけだ。今、私たちの身近な生活のなかで、危
ないものが多すぎる。本書には、危険がある生活全般の改善と、どのような
商品を買えば安全なのかをアドバイスしている。

第１章 暮らし
第２章 住まい
第３章 暮らしの環境
第４章 地球環境
　
１章では、水資源の話がある。水は大きく分けて、生活用水、工業用水、
農業用水などである。そのうちの生活用水では、水道水の汚染がある。懸念
されるのは、水道水から「合成界面活性剤や環境ホルモン」などの有害物質
が検出されたことや、朝１番の水や、数日留守にした後の水からは、濃度の
高い有害物資が含まれることがあるので、飲み水には適さないと指摘する。
汚染された水の浄水法や、ためになるお得な浄水器具の紹介もある。
　
食事の項では、食品の容器の功罪が載っている。とくに危険なのは、プラ
スチック容器である。高温で暖めたり、沸騰した湯を注いだりすると、プラ
スチックに含まれる添加剤（環境ホルモン）が溶出する。カップラーメン、
持ち帰り用の弁当、惣菜などは注意が必要であると語る。そのほか茶碗・皿
・どんぶり・箸などにも危険品があるという。まだある。洗剤・日用品・衛
生用品・化粧品・ベビー用品などである。
　
文化の発展があらゆる電気製品を生み出した。しかし、様々な危険が潜ん
でいるようだ。テレビでは「ブラウン管からＸ線、紫外線、マイクロ波、極
低周波」などが発生する。冷蔵庫にはフロンが主流で使われていたが害が多
く、今では「ハロンや代替フロン」などが使われている。それでも成層圏の
オゾン破壊や、地球温暖化などが発生し、人体に悪影響を及ぼしている。ま
るで危険と隣り合わせだ。

本書を読むと、我が家ではほとんど買い換えなければならない品ばかり
だ。「こだわりの安心生活」とあるが、お金が掛かりすぎる。願わくば、お
金があまり掛からない方法で改善策はないものだろうか。