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- カテゴリ:一般
- 発行年月:2003.7
- 出版社: 双葉社
- サイズ:20cm/352p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-575-23472-9
紙の本
1985年の奇跡
著者 五十嵐 貴久 (著)
モー娘。じゃなくおニャン子の時代。僕らの弱小高校野球部にスゴイ奴がやってきた! 練習よりも「夕やけニャンニャン」。そんな僕らが、まさかまさかの甲子園!? 書き下ろし長編青...
1985年の奇跡
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商品説明
モー娘。じゃなくおニャン子の時代。僕らの弱小高校野球部にスゴイ奴がやってきた! 練習よりも「夕やけニャンニャン」。そんな僕らが、まさかまさかの甲子園!? 書き下ろし長編青春小説。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
五十嵐 貴久
- 略歴
- 〈五十嵐貴久〉1961年東京都生まれ。成蹊大学文学部卒業。出版社に入社。「リカ」で第2回ホラーサスペンス大賞・大賞を受賞。著書に「交渉人」「安政五年の大脱走」がある。
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紙の本
野球部の話なのに…
2003/12/01 11:23
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:こんばやし - この投稿者のレビュー一覧を見る
へっぽこ野球部奮闘記のハズなのですが,肝心の野球の描写は皆無に等しいですね。
野球以外の部分が面白すぎるので,気にならなかったのか。
野球部の仲間同士の会話がウィットに富んでおり,当時の年代を知る私は読みながらニヤニヤしっぱなしでした。
固有名詞がバンバン出て来るので,その名前に馴染みのない方には辛いかも知れませんね。
それを考えると,この本は20代後半以上40歳未満限定かも知れない。
クライマックスの校長との押し問答は読んでいてかなりの爽快感ありです。
紙の本
1985年。僕は高校1年生だった。
2003/08/09 18:58
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:イトー - この投稿者のレビュー一覧を見る
僕の住んでいた地方では1985年頃にフジ系列のテレビ局がテレ朝系列に鞍替えしたために夕焼けニャンニャンという存在自体を知らなかった。多分初めて夕ニャんを知ったのは、おにゃん子クラブがデビューした時だったと思う。『セーラー服を脱がさないで』。ど田舎の高校1年生には非常に刺激的なタイトルだった。
本書『1985年の奇跡』は夕ニャンが一番の話題でやる気もなくダラダラと続けている創部以来一勝もしたことのない野球部に、一人の超高校級のピッチャーが転校してくるところから始まる青春小説だ。スポーツに恋愛そして友情。青春小説の三拍子がきちんと入っているお勧め本である(ちなみにスポーツは音楽に変わることもある)。
野球を題材にした青春小説というと近年では話題になった川上健一の『翼はいつまでも』があるが、やっぱり同年代の話は共感するところも多いし、話の端々に入ってくる当時流行してたものについついニヤケテしまうことも多く、僕は本書のほうが断然好き(話の筋としても『翼は〜』は純粋すぎて読んでいて気恥ずかしくなる)。それに、ストーリーとしても途中からヒネってくるし、このヒネリから最後の試合のところまでグワ〜ッと盛り上がってきて一気読み。いやいや楽しませてもらいました。現在30半ばの人や青春小説が好きな人には絶対的にお勧めです。
紙の本
忘れかけていた青春時代の“夢心地”を味わえただけでもよかったなあと思える作品であります。
2004/01/20 13:15
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:トラキチ - この投稿者のレビュー一覧を見る
五十嵐さんの作品は初読みだが、ホラーから時代小説まで多ジャンルを書き分けれると言う才能を垣間見れた1冊だと言えそうだ。
本作は阪神タイガースが優勝し(昨年の話じゃありません)、日航機が墜落した1985年に遡る。
ちょうどおニャン子倶楽部がデビューして一時代を築いた年。
今で言えば30歳以上の方だったら誰でも知ってる歌手の名前が次々と出てきて、読者のあの頃を想い起こさせてくれる点は懐かしくもありほろずっぱくもあって本作の内容を心地よく盛り上げてる感じかな。
部員がギリギリの9名で勝ったことがない、無名野球高校に転校生が来て、そこから始まる快進撃を描いたものだが、野球の描写よりもその年代でしか味わえない“青春真っ只中”の会話が面白いのである。
転校してくる沢渡はルックスも良く、野球も超一流なんだが…
そのあとは読んでのお楽しみかな(笑)
なにはともあれ、冒頭のおニャン子倶楽部のメンバーの好き嫌いで部員同士が喧嘩をするシーンが爽快だ。
メンバー全員が野球に全然熱中していないと言う点を強調されたと言う点においても巧く導入されている。
あと、特筆すべき点は中川校長の徹底した超管理振りである。
彼の存在がラストにおいて物語をより活性化させてる点は見逃せない。
ジーンとくると言う点では川上健一さんの名作『翼はいつまでも』よりは数段落ちるかもしれないが、心暖まるという点では本作の方が上かも知れない。
“恋愛”と言う観点ではやや弱いが、“友情”という観点ではいつの時代でも通じる部分を描き切ってるような気がした。
いわば“痛快青春小説の決定版”と言えよう。
トラキチのブックレビュー