- カテゴリ:一般
- 発行年月:2003.9
- 出版社: 水声社
- サイズ:22cm/223p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-89176-495-3
紙の本
さまざまな空間
机上の描写から宇宙への省察にいたるあらゆる空間について、タイポグラフィ・言葉遊び・パロディ・引用を織り交ぜながら、ときに哲学的に、ときに遊び心・悪戯心たっぷりに綴る可憐な...
さまざまな空間
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商品説明
机上の描写から宇宙への省察にいたるあらゆる空間について、タイポグラフィ・言葉遊び・パロディ・引用を織り交ぜながら、ときに哲学的に、ときに遊び心・悪戯心たっぷりに綴る可憐なエッセイ集。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
ジョルジュ・ペレック
- 略歴
- 〈ペレック〉1936〜82年。パリ生まれ。著書に「事物」「失踪」「人生使用法」など。
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紙の本
「象はたいてい本物より小さく描かれるのに、蚤はつねに大きく描かれる」(ジョナサン・スウィフト)
2004/03/11 22:45
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:すなねずみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
「書くということ」「空間というもの」に思いを馳せる人のために書かれた本……とてもきれいな本だから折に触れて読み返してみたくなる。
そして、どこかの図書館の静けさのなかで週に一度決められた時間にプルーストの『失われた時を求めて』を愈々読み始めてみようかなと極自然にそんな方向に導かれているような、そんな感じがする。マドレーヌはあまり好きではないけれど。
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あまりの「敏感さ」のために、精神に変調を来たさざるを得ない人間。ジョルジュ・ペレックという人も、そんな人間のひとりであったのかもしれない。幼い頃に両親を失ったユダヤ人であるところの彼。(こういう書き方には、なんだか自分の?汚らしさを感じてしまうけれど)
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見るということ。空間を見る。そして、それを書くということ。異邦人のように。
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続けること。場所がわからなくなるほどに。すべてが自分と無関係に思えてくるほどに。見続けること、そして書き続けること。たとえば、こんなことを考えることを何かのきっかけのようにして……あるいは不意に訪れる宇宙的な広がりの感慨に宙吊りな感覚を味わわざるを得ないような場所で。
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