紙の本
新たな作品との出会い
2004/01/03 02:34
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投稿者:波乗り - この投稿者のレビュー一覧を見る
作者はサーファーか?と思うほど、写実的で臨場感溢れる描写が印象的でした。18歳の高校生同士の微妙な心のすれ違いが、時間の経過とともに、ひとつになっていく過程が繊細に表現されています。
今まで小説嫌いの僕でしたが、何気なく手にしたこの本をきっかけに、一気に村山作品にはまってしまいました。一通り、同氏作品を読みましたが、この本が飛び抜けて、爽快感が溢れているような気がしました。
紙の本
自分の青春を思い出す
2003/10/24 00:10
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投稿者:銭子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
初めての、村上由佳作品。すごく長い話ではあったが、すんなり読めた。とても読みやすい作品です。
18歳の男女のどこにでもありそうで、でもなさそうな、主人公恵理になってみたいと何度も思う作品でした。
「死ぬってのがどういうことかは、死んでいく者からしか学べない。」
は、当たり前のようであって、でも、心の奥に来て、勉強させられました。
ただ、光秀と恵理と書いている主体がころころ変わるのが、読んでいて少し面倒。これがなかったら、もっと短い作品だったかもです。
紙の本
badkidsシリーズ
2021/08/22 16:29
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投稿者:H2A - この投稿者のレビュー一覧を見る
高校生ながらサーファーとして将来ある男子と優等生の女子の屈折した心情を綴り、恋愛よりも肉体関係が先に進んでいく。
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もーちょっとふわふわな話だと思って読んでたからぉお?ってなった。でも登場人物がさりげなくいきいきしててよかった。BADKIDSを読みたいな〜
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新鮮な感じがすごくした。体を求め合う関係からの様々な変化、そして父の死を乗り越え人間的に成長していく主人公に"若さ"をすごく感じる。
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よく練られたお話。今、僕が書きたいテーマは恋愛にセックスは必要か?その答えの一つがこの本にはあった。多くのファクターが淀みなく絡まり、その中で少年、少女が成長していく様を描いている。その手腕は見事としか言いようがない。
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BAD KIDS も衝撃的だったけど、こっちはもっと衝撃的だった。いろんな要素があるのに、すべてがうまーく絡み合ってて。夢中で読みました。
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以下、裏表紙のあらすじより抜粋。
「超高校級のサーファーであり、誰とでも寝る軽い奴という風評のある光秀。一方、まじめで成績優秀、校内随一の優等生の恵理。接点のほとんどない二人があるできごとをきっかけに性的な関係を持つようになる。それは互いの欲望を満たすだけの交わり、のはずだった。
それぞれが内に抱える厳しい現実と悩み、それは体を重ねることで癒されていくのか。」
このあらすじを読んだだけで、うわあ私これ好きっぽい! と思って衝動的に借りて来てしまいました(笑)。読んでみたらやっぱり好きな話でした。村山作品ではいまだに「すべての雲は銀の……」がベストですが、それに次ぐくらい好きかも。ドロドロした話のように見えるかもしれませんけれども、あくまで「青春小説」なので読みごこちは爽やかですよ。そこも良し。
人には言えない痛みを抱えたふたりの、体だけの繋がりという殺伐とした関係。愛情などなかったはずのその関係から生まれてくる、強い絆のようなもの――というとひどく陳腐に見えるかもしれないし理想的にすぎるのかもしれないけど、でもやっぱり、お互いにどうしようもなく必要と感じているものどうし、っていいなと思うのです。(2004/10/3)
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平易な言葉で書かれてるんだけれども、その言葉で心の底まで掘り起こしているという印象。だからいつも彼女の作品を読む度に痛いとこ突かれた時のきまずさみたいなのを感じるんだよなー。今回は主人公と名前が同じだったってのもあるけど。
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村山由佳さんの本で読んだのは2冊目。主人公の苦悩とか、その生々しい感じがとっても好きでした!!光秀を想像して、とてもやらしい気分になってしまったのは、あたしです。笑
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高校生の男女の人物像を描いた物語。
恋愛感情でもない、だからと言って友情とも違う、決して言葉では言い表せない複雑なようで単純な微妙な関係の二人の描写に、ぐっときた。
ただの恋愛小説ではない、人間ドラマになっていて、なかなか面白かった。
ストーリーも、人物像も魅力的。何より主人公の二人が、かなりいい味出してる。
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村山作品の中で、一番全面的に性の部分が描かれてる作品です。
他人からは決して分からないような、一人一人が抱える内なる悩みをこの小説を通して学ぶ事が出来るという感じですね。私が特に感情移入したのは、やっぱり女の子である恵理の感情。優等生でいい子だと思われがちな恵理は、心の中では性に対する以上なほどの執着心があり「自分はおかしいのではないか」と思っている。また、本当に心から好きな相手は友人の都。名前からも分かるように都は女性で、同性愛という問題を自分自身で理解しきる事が出来ず苦しんでいる。そんな恵理は家庭環境にも問題があり、居心地の悪い生活に嫌気がさしていた。そんな時、誰とでも寝る軽い男として有名な光秀と体を合わせる事で、本当の自分と向き合っていく。あと、体を重ねるだけだった関係の2人の間にしだいに芽生えていく友情であり、愛情。ただ単に「エッチな話」で終わる事は決して出来ない。真剣に向き合わされる作品です。
また、この話は94年作品の『BAD KIDS』とリンクしている部分が数多くあります。恵理と都は有人の関係にあるし、光秀もBAD KIDSで主役だった隆之とは友人関係にあります。先に『BAD KIDS』を読んでからコッチを読むと、より楽しむ事が出来るはずです。お試しあれ^^
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この作品を通して、村山由佳さんを知りました。若さゆえに感じる思いや、不器用さがとても愛しく思えました。言葉が直球で、すっきりしました。とても好きな作品です。
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村山さんの作品全てに目を通してきたわけじゃないけど、あたしが読んできた中でも濃い内容で考えさせられた。
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超高校級サーファーであり誰とでも寝る軽いやつと風評のある光秀。一方、まじめで成績優秀、校内随一の優等生の恵理。接点のほとんどない二人がある出来事をきっかけに性的な関係をもつようになる。それは互いの欲望を満たすだけの関わり、のはずだった。それぞれが内に抱える厳しい現実と悩み、それは体を重ねることで癒されていくのか。真摯に生きようとする18歳の心と体を描く青春長編小説。