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商品説明
名探偵は御機嫌が悪い。永遠の宿敵からの挑戦状も来ていない。名探偵は退屈に一番弱いのだ…。「黄昏の名探偵 望郷編」ほか、栗本薫自らが作曲したオリジナルCDをもとに書き下ろした、ノスタルジックな短編集。【「TRC MARC」の商品解説】
収録作品一覧
紅椿 | 5-48 | |
---|---|---|
あの夏 | 49-120 | |
黄昏の名探偵 | 121-162 |
著者紹介
栗本 薫
- 略歴
- 〈栗本薫〉東京都生まれ。早稲田大学文学部卒業。「文学の輪郭」で群像新人賞評論部門、「ぼくらの時代」で江戸川乱歩賞、「絃の聖域」で吉川英治文学新人賞を受賞。著書に「ヴァンパイア」など。
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紙の本
推理ものの短編集ではありません。ミュージカルにインスパイアされたものです。
2022/10/23 22:35
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みなとかずあき - この投稿者のレビュー一覧を見る
栗本薫こと中島梓が脚本・演出等を手がけたミュージカルに登場する歌をもとに、中島梓こと栗本薫が小説にしてみたという短編集。なので、それぞれの話の冒頭にその歌の詞が掲げられている。でも、そのあたりの経緯を知らないで読んでしまうと、この詞は何だ? といったことになるのだろうか。
収録されているのは5篇。
どれも栗本薫らしいと言えばそのとおり。徐々に短編を書かなくなった(?)栗本なので、短編集としても珍しいのかもしれない。どの作品も過去の長編やシリーズもののスピンオフのように読めてしまう。確かに、内1篇はあの『キャバレー』の裏バージョンとでも言えるものだった。
と言うように単に栗本薫の短編集として楽しめば良いのだろうけれど、栗本の意図したところを汲みながら読むためには、むしろ巻末に収められている「MAKING of 黄昏の名探偵」を先に読んでおいた方が良いのかもしれない。いや、変な先入観なしで読んだ方が、小説そのものとして楽しめて良いのかもしれない。どっちが良いのだろう?
そんなこんなで思うところが多々ある本だが、個人的にはタイトルだけで伊集院大介の向こうを張る大正浪漫の香り著しい探偵が登場する推理者の短編集だと思っていたので、拍子抜けすると共に久しぶりにいろいろな栗本作品を読めてそれなりに面白かった。