子どもにもかんたん！ニュースに出てくる時事用語がわかる本

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投稿者：うすかげよういちろう　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

ブロードバンド、NPO、カーボンナノチューブ、ニュートリノ、ヒトゲノム、地上波デジタル放送、ADHD、ナノテクノロジー、構造改革特区…

普段新聞を読んでいると見かける、このような時事用語を、親子で楽しもうという本である。
どのことばも、どこかで聞いたこと、見たことのある言葉ばかりだ。

本のタイトルに“子供にもかんたん！”とあるが、これを子供だけに読ませてはもったいない。
まず、最重要語が精選されているうえに、わかりやすく書かれており、解説も段落ごとにまとまっていて、さっと読める。
色がごてごて使われていないから見やすい。
活字も小さくはないから見えやすい。
だから、むしろ、大人の方が楽しめるかもしれない。

普段、新聞を読んでいて、なんとなく読み過ごしている言葉について、あらためて解説書を読むことは、とても大切だということがわかる。

例えば“公的資金の投入”。
“公的資金の投入”という言葉は、字面で理解するのは難しくもなんともないが、具体的にどんな意味なのか、いつどのような形で実際に行われたのか、どのぐらいのお金がどんなときに使われるのか、などという具体的な話になると答えられないということも多いだろう。

“高齢化社会”という言葉だってそうだ。
この言葉を知らない人はあまりいないと思う。
しかし、日本の高齢化社会が、現在どのような状況になっているのか、世界の他の国と比べるとどのような状況か、今後この高齢化の傾向はどんなふうになっていくのか、などということを具体的に突っ込んだかたちでは、あまりはっきりしたことは言えないという人も多いのではないだろうか。

例えば、“アミノ酸飲料”。
これにしたって、同様だ。
本当に体にいいのか、アミノ酸てどんなものなのか、なんとなくわかってはいるものの、具体的に解説できる人はあまりいないのではないだろうか。

ということで、この本は、大人にも、非常に、ほんとうに、とても役立つ本だってことになる。