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氷雪の殺人(文春文庫)

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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2003.11
  • 出版社: 文芸春秋
  • レーベル: 文春文庫
  • サイズ:16cm/429p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-16-766602-2
  • 国内送料無料
文庫

紙の本

氷雪の殺人 (文春文庫 浅見光彦シリーズ)

著者 内田 康夫 (著)

氷雪の殺人 (文春文庫 浅見光彦シリーズ)

691(税込)

氷雪の殺人

690 (税込)

氷雪の殺人

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みんなのレビュー8件

みんなの評価3.2

評価内訳

  • 星 5 (0件)
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  • 星 2 (1件)
  • 星 1 (0件)

紙の本

社会ネタをヒントに防衛問題を考えさせる秀作

2003/11/25 14:00

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ドン・キホーテ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 近年の浅見光彦シリーズには、全都道府県制覇がねらいのものと、時事ネタをヒントに殺人事件を絡めたものが多い。本編は後者であった。
 舞台は北海道の利尻島である。北海道北部はまだ浅見が行っていないところでもあった。ある政治家(大臣)から兄の警察庁刑事局長を通して浅見に事件調査の依頼があったが、これは珍しいことである。目的は一応地元警察が自殺と断定した殺人事件の再調査である。被害者は某電子機器メーカーの社員であったが、自殺の動機がない。
 調査を進めるに従って、メーカーと防衛庁の癒着に発展し、遂にはメーカーが水増し請求をし、防衛庁の方が過払いの返還を求める事態になった。これは数年前に実際にあったことで、まだ記憶に新しい。
 その最中に朝鮮半島から発射されたミサイルが三陸沖に着水するという大事件が勃発した。これも記憶に新しい。このミサイル発射を防衛庁がまったく探知できなかったことから、混乱をきたしてわが国の防衛体制の不備が指摘されることになった。
 米国の失敗をみても明らかな通り、探知まではできるものの、それを迎撃することは容易ではない。迎撃体制を整備するにしても膨大な予算を要するものであり、それだけの予算をかけても必ずしも万全ではないことも明らかである。
 こういう事件とは直接関係がない背景が本編には述べられている。内田氏は小説を借りて日本人の防衛に対する考え方を問うているのである。現在、イラクへの自衛隊派遣をめぐって、テロ組織に恫喝されて腰がふらついている現状であるが、国民一人一人が覚悟を決めなければいけないという点で大いに啓発的な小説となっている。ただし、本編の中で書かれていることは虚実ない交ぜになっている可能性もあるので、本編に限らないが、読み手としては鵜呑みにせず、注意が必要である。
 防衛庁の成り立ちや内部の葛藤など、関係者しか知らないことも書かれており、冷厳たる現実を突きつけられたような気がする。
 ストーリーは、汚職事件にぶつかってそちらの解決は兄の仕事となったが、浅見自身の関わる殺人事件の方は、犯人にはたどり着いたのだが、その犯人は練習機で自害するという組み立てで、これも本シリーズではよくある結末となっている。
 実際におきた事件と小説とでは整合性が取られており、むしろ小説としては物足りないのだが、あまり空想的になるとSFになりかねず、かえってこのシリーズの持ち味が消されてしまいそうである。こういう結末でも納得せざるを得なかいのかも知れない。

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2004/11/05 14:04

投稿元:ブクログ

政治の古い習わしをあからさまに文字にしてるのが爽快でもあり、逆に、日本の政治には何も期待できないとのあきらめを植えつけられたような不快な気分でもあり。。。

2010/10/24 16:25

投稿元:ブクログ

利尻島で男性が凍死自殺した。その件をプライベートに調べて欲しいと元防衛庁長官から頼まれた浅見。少しずつ、少しずつ真実に近づく。

2012/04/15 10:44

投稿元:ブクログ

浅見光彦シリーズ82冊目。
「ここまでは読んだ。」と言うと偉そうだけど、111冊まで出版されているので8割以下しか読了していない。
作家の執筆スピードがすごい。

高校~大学にかけてお世話になった推理小説シリーズ。
京極夏彦・宮部みゆきより軽く(本の重量的に)電車の中で読むのに最適のミステリでした。
日本各地を訪ねる形式のミステリで、その土地の歴史や観光名所、料理のことを書いてくれるのが楽しい。

私が津和野にひとり旅に行けたのも、『津和野殺人事件』のお陰かもしれません。タイトルは不穏ですが(^^;)

2010/05/02 06:25

投稿元:ブクログ

最北の国境をのぞむ利尻島で、一人の男が変死を遂げた。警察が自殺として処理しようとする中、謎のメッセージと一枚のCDを託された浅見光彦。調査を進めていくうちに、背後に蠢く巨大な謀略が見え隠れする──。光彦と兄・陽一郎の思いは、“国”を動かすのか。戦後、日本人が喪った「覚悟」をテーマに描いた渾身の長篇小説。

2015/06/14 21:32

投稿元:ブクログ

昔、浅見光彦シリーズ好きだったんだけど、途中から内田氏の政治批判とかそういうのが顕著になって、うんざりして読まなくなったんですが、久々に実家で入手して読んでみたものの、やっぱり内田氏の主張が鼻について物語の邪魔になっている。
初出が10年以上前のものであるにしても、古臭いイメージがあって、浅見光彦は若い設定なのでもっと若々しくてもいいと思うし、テニス帽とブルゾンって、なんだよ、と思ってしまう。。。
同じ主人公同じ設定で何十年もっていうのが無理があるんだろうなぁ。

2010/12/20 21:31

投稿元:ブクログ

北海道ってロシアとずいぶん近いんですね。日本って島国だから、隣に外国があることを忘れてしまいます。

テーマは壮大なのに軽いエンタメ?浅見兄弟の性格が好き。ちょっとややこしい。

2011/03/23 07:13

投稿元:ブクログ

軍事産業の社員の死。自殺と断定されるも、兄の依頼で浅見が独自捜査。
自衛隊の闇の物語に、樺太も絡む。
この作者は、戦争に関係あるストーリーが上手いと思う。