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商品説明
誰がコンピュータを発明したのか? 世界初の電子計算機ENIACでさえそのエンジニアリング・ファクトは無視され、ジャーナリスティックな逸話ばかりがひとり歩きしている。そんな間違いだらけのコンピュータ史を書換える。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
能沢 徹
- 略歴
- 〈能沢徹〉1947年生まれ。埼玉大学理工学部卒業。IBM藤沢研究所、大和研究所勤務を経て、(株)テクノレヴュー代表取締役。著書に「アドバンスト・プロジェクトマネジメント」など。
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紙の本
日経バイト2004年2月号(1月22日)BOOKSHELF欄
2004/02/02 11:31
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:テクノレヴュー - この投稿者のレビュー一覧を見る
誰しも一度は耳にしたことのある「ABC」や「ENIAC」といった歴史的コンピュータ。本書はそれらの背景や相互に与えた影響を、アーキテクチャーの図解と数式を交えながら説く。「IBM5550」等の開発に携わった著者はその経験を生かし、合理性を判断基準にコンピュータ史をつむぎ直している。米連邦地裁から世界初のコンピュータとのお墨付きを得たABCを「機械式に近い特殊な計算機」とし、改めてENIACを技術的観点から最初のコンピュータと位置付けなおす過程はスリリングでさえある。
(「日経バイト」の許可を得て転載しています)。
紙の本
日刊工業新聞2003年12月9日技術科学図書欄
2004/01/29 23:14
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:テクノレヴュー - この投稿者のレビュー一覧を見る
「誰がコンピュータを発明したのか?」この単純な疑問に対する回答が本書である。17世紀のシッカード、パスカル、ライプニッから1951年のUNIVAC迄の主要計算機を全て網羅し、アーキテクチャーとエンジニアリング・ファクトを中心に計算機思想の流れを解説した力作。資料として発明者本人の論文を使用した日本では珍しい国際基準のコンピュータ史。写真、図解が豊富で、内容理解を助けてくれている。
19世紀初頭の英国人バベッジによるプログラム制御方式の発明過程の解説は秀逸。ENIACのアーキテクチャーがパンチカードシステムのチェイン結合と指摘。そのプログラミング方法の図解は新鮮。ムーア・スクール・レクチャーは今まで日本には伝えられていなかった。ケンブリッジ大学でのOS誕生の経緯は計算機思考の大転換を促した興味深い内容。
(「日刊工業新聞」の許可を得て転載しています)。
紙の本
日経コンピュータ書評
2004/01/21 11:27
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投稿者:日経コンピュータ - この投稿者のレビュー一覧を見る
「世界初の電子計算機は何か」あるいは「コンピュータの発明者は誰か」をテーマとする力作。コンピュータ・メーカーで端末や制御装置、パソコンを開発してきた技術者が、“動くモノを作ってナンボ”のエンジニアの視点に徹して執筆した。
論拠を“発明者が当時書いた原論文”に絞るなど、本書の意図は『誰がどうやってコンピュータを創ったのか?』(星野 力著、共立出版、1995年)に相通じるが、著者自ら出版社を設立して本書を発行したのは既存の書籍への不満(本書冒頭に明記)からである。この種の話の愛好者(?)にはおなじみの、差分エンジンからENIACやMark Iまで、機構や動作原理を細かく解説する。「実現方法を考えていない」数学者系の登場人物への評は辛口。エンジニアの視点をまげていないのでうなずける。
万人向きではないが、ホンモノの技術者を目指すなら本書と格闘して欲しい。惜しまれるのは、図版などデザインの粗雑さと誤植の多さ。良き編集者の支援を得て改版されることを望みたい。