紙の本
野梨原女史の魅力
2005/06/02 16:56
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちあきんぐ - この投稿者のレビュー一覧を見る
彼の名前はマルタ・サギー。職業は『名探偵』。けれど推理はしないし、できない。マルタにあるのは“事件を強制的に終結”させる力だけ…。
あらすじに書いてある通り、この作品にミステリー要素を期待するのは間違っています。流行のカードゲームとファンタジーを融合させた、独特の世界観です。しかしカードゲームが中心になってはおらず、カード自体が物語の構成上とても重要な位置を占めています。ファンタジーの特別なアイテムと考えると分かりやすいです。カードバトルもありますが、読者もマルタもルールをまったく知らない状態から始まるので安心です。
著者の作品はどれもテンポ良く読め、何度読み直しても飽きません。読みやすく、透明感のある表現が魅力的です。またキャラクターも独特な魅力があるので、今後はこのシリーズに期待したいと思います。
紙の本
マルタ・サギーは探偵ですか?はミステリーですか?
2004/12/26 16:31
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:いくら - この投稿者のレビュー一覧を見る
マルタ・サギーの職業は『名探偵』。けれど推理はしないし、できない。彼あるのは『事件を強制的』に終結させる力だけ…。
富士見ミステリー文庫新装刊ということで、表紙もキレイで目を惹いたし、紹介文が妙に印象的でこの本を選び試しに購入。きっと全く新しいミステリに出会えるだろうと期待しました。
何に関しても無気力な高校生、鷺井丸太が迷い込んだコンビニは異世界「カード戦争」の舞台への入り口だった。そこで手に入れた「名探偵」のカードを使い、丸太は「マルタ・サギー」として新しい自分と向き合う…というのが大筋。
読後の第一声は「これミステリじゃないだろ!」です。本当に全く推理してないよ!! 特に今回は彼が名探偵になるまでの話がメインだったこともありますが…。これはファンタジーです。断言。
とは言っても、素直にファンタジーだと思って読めばそれなりに面白かったです。語調も読みやすいし。続編も出るようですが、機会があったら読んでみてもいいかなぁと思います。2冊目からの方が事件がメインになって面白いかも。マルタの能力がどう物語に活きていくのかをもうちょっと確かめたいですね。
探偵とは? 名探偵とは? 既存の概念に囚われず、新たな世界を体験したい方は是非。特にファンタジーが好きな方にはお勧めできるかと思います。挿絵も多く、キレイなので読書が苦手な方でも読みやすいです。かなり薄いですし、手軽です。
by Think Out Mystery
電子書籍
ミステリーではない
2017/07/31 19:39
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:黄龍 - この投稿者のレビュー一覧を見る
学校を辞めたその日、鷺井丸太が迷い込んだコンビニは異世界「カード戦争」の舞台への入り口だった。そこで手に入れた「名探偵」のカードを使い、マルタ・サギーとして「名探偵」をすることに…。タイトルはミステリだけど、カード・ゲームとファンタジーの融合とした話です。名探偵なのに推理出来ないし。マルタの能力は「事件を強制的に終結」する力。
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これは久しぶりに当たりかも知れないvv
マルタ(主人公)は、最初登下校が面倒臭くて学校を辞めてしまうぐらい無気力少年だったのですが、話が進むにつれて泣いたり熱くなったりする一面も出てきて、普通の中高生と何ら変わらなく思えてきました。久しぶりに味わった野梨原さん独特の空気も良かったです。ただ、カードを使ってどんな難題も一発解決!みたいな感じで話が終わるので、純粋な推理小説が読みたい方にはオススメ出来ないかも^^;
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マルタ・サギーの職業は『名探偵』。けれど推理はしないし、できない。彼あるのは『事件を強制的』に終結させる力だけ…。
富士見ミステリー文庫新装刊ということで、表紙もキレイで目を惹いたし、紹介文が妙に印象的でこの本を選び試しに購入。
きっと全く新しいミステリに出会えるだろうと期待しました。
何に関しても無気力な高校生、鷺井丸太が迷い込んだコンビニは異世界「カード戦争」の舞台への入り口だった。
そこで手に入れた「名探偵」のカードを使い、丸太は「マルタ・サギー」として新しい自分と向き合う…というのが大筋。
読後の第一声は「これミステリじゃないだろ!」です。本当に全く推理してないよ!!
特に今回は彼が名探偵になるまでの話がメインだったこともありますが…。これはファンタジーです。断言。
とは言っても、素直にファンタジーだと思って読めばそれなりに面白かったです。語調も読みやすいし。
続編も出るようですが、機会があったら読んでみてもいいかなぁと思います。2冊目からの方が事件がメインになって面白いかも。
マルタの能力がどう物語に活きていくのかをもうちょっと確かめたいですね。
探偵とは?名探偵とは?
既存の概念に囚われず、新たな世界を体験したい方は是非。
特にファンタジーが好きな方にはお勧めできるかと思います。
挿絵も多く、キレイなので読書が苦手な方でも読みやすいです。かなり薄いですし、手軽です。
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この人の文は、飾らない。優しい言葉が優しい言葉で語られるとは限らない。乱暴で、くしゃくしゃに丸められて放り投げられたり、踏んづけられたりしているものの中で、でもそいつらは目をらんらん光らせて、気が付かずに通り過ぎさせてはくれないのです。頭を、すごく乱暴に、でもすごくすごくあったかい手で撫でくり回されるような、恥ずかしいけど、嬉しい気持ち。
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「探偵ですか?」と聞かれたら、探偵では無いでしょう。ですが、名探偵なのです。
ごく平凡な主人公が異世界に飛ばされ、不思議な力を持つ系。
飛んだ世界はカードゲームとファンタジーの融合した世界観。
全体的にほのぼのしてますね。探偵モノの割にあまり血を見るわけじゃないですし、殺伐とした雰囲気は少ない。主人公の性格からか、どこか楽天的なところがある。休日の昼下がりにごろ寝でもしながら読める、なんとも言えない心地よさがこの作品のウリじゃないかと思います。
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『推理をしない探偵』という前代未聞な主人公。
ある日立ち寄ったコンビニが原因で、まさかこんな事になるとは誰も思うまい。
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何だか色々困った…。
主人公のマルタが冷めているのか熱いのか、どうにも分からない。マルタが女王に忠誠心を感じた時、同調出来ずに違和感が残った。「名探偵」という言葉に自分が感じるイメージと、カードの「名探偵」の能力の実体が噛み合わなくて、読んでいて???。何でこれがミステリー文庫なんだろう。イラスト(すみ兵)は好み。*読み終わった日:06030-*
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このノリはきっと野梨原さん独特のものなんだろうなあ、と思う。
探偵物のような題名だけど、ミステリーも推理も何もない。主人公はカードの力を使ってとても理不尽に暴力的に事件を解決してしまう。
そもそもマルタが巻き込まれる事になった「カード戦争」という言葉は物語の最初に出てきただけで何の意味があるんだか判らなかったけれど、ちょっとずつ話の中にも絡んできて全貌が判るのはこれからのようです。楽しみ。
最後に。純粋な探偵物・推理物を読みたい人は避けて下さい。読んでがっかりしますから。
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途轍もなくめんどくさがりな主人公がひょんな事から『ある事』に巻き込まれてしまう、って話です。決して『ミステリー』ではない、けれど『名探偵』の物語。シリーズ1作目。
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探偵に惹かれて購入。
予想よりも面白かったです。今まで読んだ事のない文章体が良い感じ。
マルタとリッツの微妙な関係が萌え心に火を付けます。
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前半でいなくなったアウレカ(脇役)が気になってしかたない。レギュラーだと思ったのに。いまいちだったなぁ
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聞かれてもー(笑)。一応レーベルは「ミステリー文庫」なんですがミステリーというよりはファンタジー。まあそんなことよりなにより、この作者の一番好きなところは文体です。いっそ口調とか言えそうな軽さ。
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ミステリー文庫なのにミステリーじゃない!と思った。
しかしファンタジーが好きなのでとても好きな作品。
カードゲームしてます。なんだこれwwww
取りあえずバーチがかわいい。
ラブ要素が見え隠れ。