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- カテゴリ:小学生
- 発行年月:2004.1
- 出版社: 徳間書店
- サイズ:22cm/198p
- 利用対象:小学生
- ISBN:4-19-861803-8
紙の本
ワニてんやわんや
著者 ロレンス・イェップ (作),ないとう ふみこ (訳),ワタナベ ユーコ (絵)
おりこうさんの弟ボビーを困らせようと誕生日にワニを買ってきた兄のテディ。ところがボビーは大喜び。しかも、誕生パーティーに集まった親戚中がワニに夢中になって…。チャイナタウ...
ワニてんやわんや
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商品説明
おりこうさんの弟ボビーを困らせようと誕生日にワニを買ってきた兄のテディ。ところがボビーは大喜び。しかも、誕生パーティーに集まった親戚中がワニに夢中になって…。チャイナタウンが舞台のゆかいな物語。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
ロレンス・イェップ
- 略歴
- 〈ロレンス・イェップ〉1948年アメリカ・サンフランシスコ生まれ。中国系アメリカ人。73年「スイートウォーター」でデビュー。「ぼくは黄金の国へ渡った」でニューベリー賞銀賞を受賞。
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紙の本
てんやわんやの騒動のあとは、心がほくほく。読んで楽しい兄弟物語
2004/01/22 17:22
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:林さかな - この投稿者のレビュー一覧を見る
兄テディは、弟ボビーのことをちょっとばかにしている。
ボビーは「おりこうさん」の弟。
いじわる(!)しても気づかないのか、いつもニコニコ。
クリスマスプレゼントに、安物の白いくつしたをプレゼントしても、「すっごくすてきなくつした!」と大喜び。
こんな風に、にぶい弟だから、8歳の誕生日プレゼントだってたいしたものじゃなくて充分だと思っていた。それなのに、母さんは、動物好きの弟に、ペットをプレゼントしなさいと、半ば強制的にペット売り場の広告をテディに渡す。
ふん! と思ったテディはボビーを困らせてやろうと、ワニを買う。さて、ボビーの反応いかに、と思うと予想に反して本気で大喜びのボビー。
さてさて、それからテディ一家のてんやわんや騒動の日々がはじまるのだ。
誕生日パーティには、たくさんの親類たちもお祝いにやってきたのだが、みな、ワニに心うばわれる。唯一、ワニのえさになったために、大好きな鶏肉のカシューナッツいためを食べ損なった父さんをのぞいては。
兄弟とは不思議な関係なり。友だちと違ってひとつ屋根の下、いやでも毎日顔をあわせなくてはいけない。ちょっとしたことでも腹がたったり、親がどっちをかわいがっているのか気になったり。そんな兄弟にワニが加わることで、ちょっとした変化が起きてくる。てんやわんやの騒動だけではなく、兄弟の機微がていねいに描かれ、読後はさわやかだ。チャイナタウンに住んでいるテディ一家は親戚たちもよく訪れる。親族の結びつきを大切にするという中国系の人たちが、この物語でも登場している。
作者イェップは、中国系アメリカ人として生まれ、黒人街で育った。テディには、イェップの子ども時代が反映されているようだと訳者あとがきに記されている。イェップの場合は、立場が弟で、兄を困らせてやろうとワニをプレゼントした実体験があるとのこと。ワタナベユーコさんの挿し絵も、物語の雰囲気にぴったりで、特にテディやボビー、父さん、母さんら、人の表情が楽しい。
紙の本
兄弟って不思議な関係だね。それにワニがからむとますます複雑。
2004/07/07 14:49
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エーミール - この投稿者のレビュー一覧を見る
ワニを飼う事は、日本でも今ではあまり珍しいことではないのですが、それでも突然プレゼントされたりしたら困ります。この兄弟は、弟ボビーの方が落ち着いているので、兄のテディは面白くなくて、弟を困らせてやりたくて、8歳の誕生日にワニをプレゼントします。ところが、弟は、困るどころか大喜び。チャイナタウンに住む中国系の家族なので、親戚もよく集まります。父親だけが渋い顔をしますが、みんな大騒ぎをしながらワニをかまって面白がっています。そんな家族の様子や弟に対する複雑な気持ちを、兄テディの眼で描いています。
チャイナタウンの中国系の家族であることは、最初のうちはわからないのですが、それも描きたかったことの1つなのだということは、読んでいくうちにわかります。
兄弟という関係もいろいろパターンがあるのでしょうが、その複雑な気持ちの動きがよく描かれています。楽しく読めみながら身につまされる人もいるかもしれません。
(エーミール/図書館の学校・児童書選書委員会)