- カテゴリ:一般
- 発行年月:2004.3
- 出版社: 南々社
- サイズ:21cm/297p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-931524-24-9
紙の本
検証免疫信仰は危ない! 「がんビジネス」の実態に迫る
肝がん切除後の患者にアガリクスの再発予防効果はなかった。免疫力をアップしてがんを治すと主張するアガリクスやリンパ球療法など代替医療の限界を、がん専門医、代替医療の研究者に...
検証免疫信仰は危ない! 「がんビジネス」の実態に迫る
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商品説明
肝がん切除後の患者にアガリクスの再発予防効果はなかった。免疫力をアップしてがんを治すと主張するアガリクスやリンパ球療法など代替医療の限界を、がん専門医、代替医療の研究者に取材して検証。がんビジネスの実態に迫る。【「TRC MARC」の商品解説】
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紙の本
あなたの患者さんが、がんビジネスに曝されている!
2004/03/15 22:33
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぜんちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
アガリクス、メシマコブ、プロポリス、活性化リンパ球療法、丸山ワクチン、ハスミワクチン、クラスター水、超ミネラル水、まだまだあるけど書ききれない。代替療法、民間療法の類にはきりがない。
普通、末期がん患者に「先生、アガリクス飲んでいいですか」と聞かれれば、大抵の医師は「よく話してくれましたね。副作用も少ないようだし、まあいいでしょう。」という反応を示すだろう。
しかし、これだけ氾濫する健康食品や代替療法に関する情報をきちんと理解できる医師はまだ少ない。
情報を整理する機構も未整備で、マスコミから一方的に垂れ流され続ける健康情報は、医療に対する不信感とあいまって、患者さんの不利益を助長する。
一方で医師の中には、医学博士の錦の御旗のもと、無責任な本を書く輩もいる。例えば、「どんな病気も温めれば治る」とか「癌は免疫力を高めれば治る」とかいった類。本当なら、本など書かずに目の前の患者さんを治してみればよい。そして堂々と学会で報告すればいい。
それが、医者としての良心だろう。
なに? 医学博士だけど医者じゃない? 論外ですな。治せないのになぜ本を書くのか。ビジネスですか?
いやはや、なんとも。
こういった本の無責任な題名が、一般のひとに与える影響は考えていないのでしょうか。
本書は、これまで沈黙を守ってきた一般の臨床医にこそ読んで欲しい。自分の大事な患者さんが、健康ビジネスの餌食にされるかもしれない。分からない、知らない、では済まなくなってきた。
なにが、代替医療で、どれが民間療法なのか。広大、東京女子医大が取り組む活性化リンパ球療法とはなにか。是非一読を。