- カテゴリ:小学生
- 発売日:2004/02/01
- 出版社: 国土社
- サイズ:23×25cm/39p
- 利用対象:小学生
- ISBN:4-337-09902-6
紙の本
ツバル 海抜1メートルの島国、その自然と暮らし 写真絵本
著者 遠藤 秀一 (写真・文)
ツバルという国を知っていますか? ツバルは南太平洋にある9島から成る島国。地球温暖化のため、あと100年で海中に沈んでしまうと言われている。ツバルの自然や人々のくらしを写...
ツバル 海抜1メートルの島国、その自然と暮らし 写真絵本
紙の本 |
セット商品 |
- 税込価格:6,930円(63pt)
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商品説明
ツバルという国を知っていますか? ツバルは南太平洋にある9島から成る島国。地球温暖化のため、あと100年で海中に沈んでしまうと言われている。ツバルの自然や人々のくらしを写真で紹介しながら、この問題を考える。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
遠藤 秀一
- 略歴
- 〈遠藤秀一〉1966年福島県生まれ。大阪芸術大学芸術学部建築学科卒業。写真家。
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紙の本
なぜ、国が水没するという被害がおこっているのでしょうか?
2004/05/21 11:39
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投稿者:わくわくどきどき - この投稿者のレビュー一覧を見る
南太平洋に、環礁と呼ばれ9つの小さな島々からなる「ツバル」という国があります。
2000年ほど前、サモアから移り住んだとされるツバル人は今でも自給自足を中心とした生活を送っています。魚とヤシとわずかなタロイモなどの作物、簡素な自然の恵みを得て、日々家族を守り、生きていくことが仕事です。
一見楽園のくらしに見えるその営みは、自然と一体になったきびしい生活でもあることが、鮮明な美しい写真で紹介されていきます。環礁の島には、美しい砂浜はあっても、農作物を育てる土はありません。砂地に大きな穴を掘り、落ち葉や生ゴミを捨てて腐葉土をつくります。タロイモやバナナなどが育つ畑となります。魚は主食に近い大切な食糧で、その日食べる分しか捕りません。
料理にはヤシの葉や、実のからなどが燃料に使われます。ガスや灯油などはめったに使いません。ウミガメの子どもを育てて大きくなってからはなします。自然の大切さは身を持って知っています。
20世紀後半からツバルでは、地球温暖化のために海面が上昇し、地面から海水が湧き出し、洪水や塩害やさまざまな被害が目立つようになってきました。島は100年後には海中に沈んでしまうと言われています。地球温暖化は二酸化炭素などをはじめとする温室効果ガスの増加が原因といわれています。しかし、ツバルにはそういったガスを排出する工場もなければ、車も数えるほどしか走っていません。地球温暖化の原因はわたしたち先進国の生活スタイルにあります。わたしたちが南の島を沈めてしまうかもしれないのです。
海抜1メートルの島国、ツバルの美しい自然といきいきとした人びとの表情と暮らしを鮮明な写真で紹介しながら、なぜこのような被害が起こっているのか、ものに頼らないツバルの人々の暮らしにわたしたちは学ばなければいけないと、警告を発しています。
(わくわくどきどき/図書館の学校・児童書選書委員会)