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大東亜会議の真実 アジアの解放と独立を目指して (PHP新書)
大東亜会議の真実
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紙の本
近代史におけるアジアの夜明け
2004/11/30 01:29
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ヤタガラス - この投稿者のレビュー一覧を見る
ビルマのバー・モウは、「歴史的に見るならば、日本ほどアジアの白人支配から離脱させることに貢献した国はない。しかしまたその解放を助けたり、あるいは多くの事柄に対して範を示してやったりした諸国民そのものから日本ほど誤解を受けている国はない」と語ったことが紹介されている。
欧米の植民地支配は残酷であったが、日本のそれは欧米とはまったく異なっていたことは多方面で語られていることであり、「ムルデカ」というインドネシアを舞台にした独立戦争の映画があったが、日本軍の南方進出は、アジア諸国に自信と勇気を与え、独立を早めることになったことがよくわかる。
また、本書にある歴史を知らず、何かというと謝罪ばかりしてきた、細川、村山、橋本元首相などの無節操さがどれほど日本の国益を台無しにしてきたことか。先人の努力と理念に対する冒涜でさえある。オランダは絶対に謝罪に応じないが、アジアと名がつけばどこに行っても見当違いの謝罪をする日本の政治家とは対照的と著者は述べているが、歴史を勉強しないで、日本=悪玉史観を有している者を政治家にしてはいけないということを認識させられた。
日本は自衛のために大東亜戦争に踏み切らざるを得なかったのであるが、その苦悩とアジア地域における貢献について学ぶべき書である。