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  • みんなの評価 5つ星のうち 3.6 389件
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  • カテゴリ:一般
  • 発売日:2004/03/31
  • 出版社: 原書房
  • レーベル: ミステリー・リーグ
  • サイズ:20cm/263p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-562-03761-X

紙の本

イニシエーション・ラブ (ミステリー・リーグ)

著者 乾 くるみ (著)

目次から仕掛けられた大胆な罠、全編にわたる絶妙な伏線、そして最後に明かされる真相…。80’sのほろ苦くてくすぐったい恋愛ドラマはそこですべてがくつがえり、2度目にはまった...

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イニシエーション・ラブ (ミステリー・リーグ)

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商品説明

目次から仕掛けられた大胆な罠、全編にわたる絶妙な伏線、そして最後に明かされる真相…。80’sのほろ苦くてくすぐったい恋愛ドラマはそこですべてがくつがえり、2度目にはまったく違った物語が見えてくる…。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

乾 くるみ

略歴
〈乾くるみ〉1963年静岡県生まれ。静岡大学理学部数学科卒業。「Jの神話」で第4回メフィスト賞を受賞。他の著書に「匣の中」「塔の断章」「林真紅郎と五つの謎」など。

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みんなのレビュー389件

みんなの評価3.6

評価内訳

紙の本

叫びたくなるやられた感

2005/01/25 20:00

3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ナカムラマサル - この投稿者のレビュー一覧を見る

この物語は前半(sideA)と後半(sideB)に分かれており、それぞれの章に懐かしのヒット曲(「ルビーの指輪」など)の曲名が付けられている。
SideA、Bともに5章から成っており、LP盤を思い出させる構成が面白い。

sideAでは、主人公「たっくん」と「マユ」が夏に出逢い、ラブラブに過ごすクリスマスイブまでが描かれ、sideBでは遠距離恋愛になった2人のすれ違いと別れが綴られている。
2人の出逢いは、いわゆる合コン。お互い異性と付き合ったことはなく、ウブである。
「女の人を器用に扱える人って(略)その人がそうなるまでに、じゃあ今までにいったい何人、女の人を泣かせてきたかって考えると、そんな人は信用できないって思って。」
「簡単に付き合い始めて、飽きたら別れる。その繰り返しをしている男女が、世間に大勢いることは知っている。ただし僕はそういう男じゃないし、だから付き合うにしても、そういう女じゃない、もっとちゃんとした相手と付き合いたいと思っている。」
と言う彼らの保守的な恋愛観を、微笑ましく、且つ、こそばゆく感じながら読み進めていた。
なので、たっくんの東京転勤を機に2人が遠距離恋愛をするsideBも、応援するような気持ちで読んでいた。
「木綿のハンカチーフ」さながらに変わっていく、たっくんの姿が寂しくもあり、彼を待ち続けるマユのことを可哀想にも思った。
たっくんが、2人の恋愛はイニシエーション(=通過儀礼)に過ぎなかったのかと気付くところでは自らの苦い思い出も相俟ってやるせない気持ちになった。
残りのページ数が少なくなるにつれ、ありがちと言えばありがちだが、いい恋愛小説を読んだなぁ、と感じていた。
最後の2ページを読むまでは!!

読み終わった後数秒間、私の頭の回りには無数の?マークが飛び交っていた。
我に返って思わず「え〜っっっ?!」と絶叫。
こんなことがあっていいのか?!という驚愕。
表情は、さながらムンクの「叫び」。
お互いの呼び方もテレビドラマもすべて伏線、というかヒントだったのか!というやられた感の後に押し寄せるのは、何が何でももう一度読み返さねばという使命感。
昨年の「葉桜の季節に君を想うということ」や「アヒルと鴨のコインロッカー」を凌ぐ、まさに大ドンデン返しだ。

特筆すべきなのは、再読すると全く違う恋愛小説として楽しめるという点だ。
一粒で二度おいしいとはまさにこのこと。

「絶対なんて言葉はないんだよ……。それがわかって初めて大人になる……」
—なんて含蓄のあるセリフなのだろう!

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紙の本

A面の最初に戻って読み返すと、違う景色が見えてきます

2004/08/10 18:20

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:風(kaze) - この投稿者のレビュー一覧を見る

若い男女の恋愛小説として読んでも、主人公に感情移入させられたりしてかなり楽しめたんだけど、この作品が忘れられない一冊になったのは、よく出来たミステリーの「えっ?」という驚きを感じさせてくれたから。最後の頁を読み終えて、いまいちピンとこなかった私は、もう一度、前半のA面の話を読み返して、「なるほどなあ。いや、やられましたっ!」と、ようやく話の全貌が見えて腑に落ちたのでした。

目次を見ると、話が前半のA面と、後半のB面とに分かれていることに気づきます。そして、A面、B面それぞれに、歌のヒット曲のタイトルが6つずつ付いています。本書を読んだ多くの方がきっとそうしたように、私もA面の話→B面の話と順に読んでいって、レコードの盤面をひっくり返すようにして、B面→A面の話に戻って読み返してしまいました。

本書の帯の惹句に、「ぜひ、2度読まれることをお勧めします」と書いてあるのですが、それがなかったら、本書のミステリーとしての伏線や仕掛けの巧さに気づかずに、素通りしてしまったかもしれません。恋愛小説の顔して、仮面の裏側には別の素顔が潜んでいた、とでもいった感触。さっきまで、大胆な仕掛けと巧みな伏線にやられた国内ミステリーのことを思い出していたのですが(本書ととてもよく似た味わいがあるので)、作品名は書かないほうがいいんでしょうね。本書の中に出てくるデュ・モーリアの小説でも繋がっているかなという、女流作家のミステリーなんですが。

恋愛小説だけで終わってしまっていたら、「ま、そこそこ面白かったかな」程度の作品だったでしょう。しかし、全編に仕掛けられた大胆にして巧みな話の妙に、「おっ!」となりました。寝転んで読んでいたところがむくりと起き上がって、もういっぺん最初から読み返さずにはいられなかった、私にとって、本書はそんなミステリー。

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紙の本

これって、商売上の失敗じゃあないかなあ、ミステリーと謳わなくて、たとえば遠距離恋愛だけで売ったら、『世界中心愛』くらい、行ったような気もするんだよね、切なさはないけれど

2004/05/14 21:35

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

装幀 スタジオ・ギブ(川島進)、カバー写真は村尾昌美。いかにも純文学してます、といった佇まいの、ちょっと湘南かどこかの海辺の、いやこのレースのカーテン越しの光の柔らかさは軽井沢のような高原の別荘地にある喫茶店かもしれないテーブルの光景は、そこから爽やかな風が吹いてくるようで、辛うじて机の上のトランプがミステリ、ディクスン・カーの本格推理を、いや、片岡義男の本かな、なんて思わせる。

で、この、夏、朝、曇り、コーヒーといった健康あふれる装いの本が、なんとミステリー・リーグの一冊。外身の意外性でいったら、シリーズ中ピカ一。乾のことを知らなかった私は、読み終った今でも、果してこれはミステリー???と思い続けている。

乾は1963年静岡生れ。静岡大学理学部数学科卒業。98年に『Jの神話』でメフィスト賞受賞というのだから、当然、推理小説なんでしょう、いつか死体が転がりだす、いや突然、関係者の間に憎しみが、などなど思いながら読み進めるのだが、一向にその気配はない。いや、ついでに書いておく、そのまま行ってしまうのだ、青春ドラマが。

「大学四年の僕(たっくん)が彼女(マユ)に出会ったのは代打出場の合コンの席。
やがてふたりはつき合うようになり、夏休み、クリスマス、学生時代最後の年をともに過ごした。
マユのために東京の大企業を蹴って地元静岡の会社に就職したたっくん。
ところがいきなり東京転勤を命じられてしまう。
週末だけの長距離恋愛になってしまい、いつしかふたりに隙間が生じていって……。」

以上が本文の紹介。これそのままの話なので、あまり補うことはない。全体を大きく二つにA面、B面としている構成と、目次、そして各面の扉のデザインがちょっとオシャレ。

主人公は引用にもあるように、僕(たっくん)こと鈴木夕樹である。大学四年生で大学の理学部四年生、趣味は読書。ちょっと冴えない眼鏡と、人を気にしない服装で、人間は外見より内容と思っている人間によくある内気というか、世間知らずで、だから当然女性には縁がなく童貞である。趣味は読書、ミステリ中心。

で、その僕を(たっくん)と呼ぶことにしたのが成岡繭子で20歳、一番町にある秋山歯科クリニックで、歯科衛生士をしている。髪は短く、職業のせいだろうか笑顔が可愛い。七月生れで誕生石はルビー、指輪をつけて合コンにやってきたせいで注目をされるけれど、それは自分で買ったもの。ということは彼氏はいなくて、珍しく処女。そして、趣味は読書、いわゆる文学派。

二人を結びつけた合コンを企画したのが、同級生の望月で、一緒に参加したのが、がっちゃんと北原。女性陣は望月の彼女であるマツモトユウコと繭子、そして青島ナツコ、渡辺和美である。計八人、男性は大学4年、女性は皆20歳という設定で、彼らが共通の話題にするのが『男女7人夏物語』である。人数は、勿論、合わない。

さて、最初の話に戻る。面白い話である。例えば二人が初めて結ばれる、その場面の執拗なまでの描写は官能というよりは、どこか解剖、勿論生物学的なそれではなくて、恋愛の解剖を見ているようで、うーむ、乾はそうして一人前になったのか、などと思う。しかし、新鮮なのだ。これを娘に読ませるかどうかは、ちょっと考えるけれど、いい。現代の恋愛風景として、説得力がある。

でだ、最大の謎というのは、多分、何故これがミステリー・リーグとして出されたのか、それだけである。パトリシア・ハイスミスを、デュ・モーリアを思えばいい?ちょっと違うのだろうなあ。でも、小説として面白ければ、それでいいじゃない。感動はないけれど、私の夫だって(たっくん)みたいに不器用だったんだろうな、きっと、と思わせる、それだけでも十分だろう。でも、私の心には?がいっぱいである。是非、一読を。

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紙の本

読むものを惑わす

2020/04/18 06:48

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る

小説ならではの仕掛けに、見事に騙されてしまいました。繭子の本棚にあるアインシュタインや、クリスマスのホテルのキャンセル予約が心憎いです。

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紙の本

こんな手法がまだ有ったのか!

2004/06/20 22:42

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:luke - この投稿者のレビュー一覧を見る

乾くるみ「イニシエーション・ラブ」。最後のページ、10数行で「アレッ?」 どこかおかしいぞ…読んできた中にそんなシーンあったけ? そして、そして、そして! 最後の2行目です。もっとも、この2行目に目が行くのは読み終わって「なんだ、ただの恋愛小説じゃないか」と本を閉じ、帯に書いてあったキャッチコピー「今年最大の“問題作”かもしれません  是非、2度読まれる事をお勧めします」を読み直して、「どこが問題作なんだよ!」と文句を言いながら、最後のページをまた開いた時なんです。そして、何気なく見た2行目のたった2文字。久々に鳥肌が立ちました。「な、な、な、んやコレっ なんや、この手法!! ミ、ミ、ステリイーやないかぁ!」と叫びましたよ、ホント。確かにキャッチコピー様がおっしゃられますように、もう一度読まないといけませんや。まったく別な話になってしまいますがな。

 消極的で風采のあがらない就職を控えた大学4年生の「語り手」は、都合の悪くなった友人の身代わりに合コンへ誘われ、そこで歯科衛生士の彼女と出会う。心惹かれるモノを感じるが積極的に出られない「語り手」だが、2回目の合コンをきっかけに二人だけのデートにこぎつける。…どちらかと言えば、彼女の方が積極的でもあるのだが。やがて二人は恋心を抱き恋愛関係へと進んでいくのだ。「語り手は」東京に本社の大企業に内定するも彼女のために地元に支社のある企業に就職をする。しかしその実力を買われ東京本社へ転勤となる。毎週末には彼女の元へ会いに戻るのだが、同じ課の女性に愛をうち明けられ帰省も遠のいていくのだ。そんな折り、彼女の妊娠を知り結婚を決心するも彼女の反対でやがて心の行き場を失っていく。結局、中絶するのだが、ますます関係は遠のいていく。帰省したある日、彼女のアパートで会社の彼女の名前を間違って言ってしまう。…それが二人の別れとなった。そして「語り手」は正式に会社の彼女と結婚を前提とした恋愛関係に入る。ラスト、彼女の両親と会い、彼女の部屋での会話で別れた彼女を思い出すのだが…。

…と、まあ長々とあらすじを書いてしまいました。よくある話じゃないかぁ〜ってなもんでしょ。ホント、絵に描いたような恋愛物語で、その愛が形になる過程が丁寧に書き上げられています。恨みの殺人事件があるわけじゃなし、ストーカーのような恐怖もないのであります。だけど、鳥肌が立つような、または人によっては背筋が凍るようなラストを迎える事になります。一瞬、色々な取り方が見えるので戸惑いますが、正解は1つですからスッキリしない方は再読ですね。もっとも、再読は全ての読者の義務と権利でもあります。2度目にページをくくると全然、違う物語が始まるのですから。さり気なく書かれた一冊の本がこんなに重いのは2冊分楽しめるからじゃないですよ。入っているモノが違うのだな。すごいものが詰まってますよ。帯に偽り無し、本年度の傑作でしょう!

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紙の本

ラスト2行で、すべてをひっくり返す小説

2004/06/06 17:58

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:さそりん - この投稿者のレビュー一覧を見る

ずっと、何が起こるかな〜と期待しつつ、読みやすい文体とシチュエーションで男女の物語が進んでいき、普通の物語として99.9%終わろうかとする。な〜んだ普通の物語なんだ〜どこがミステリー・リーグ?と思いつつラストから2行目の「 」内の台詞で、B面のすべて(とはいわないまでも)ひっくりかえしてしまう。もう一回A面から読んでしまいましたよ〜。これって、気づかない人は気づかないで読み終えちゃうんだよね。みーちゃん。帯なしで見たら気づかないかもよ〜原書房さん。

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紙の本

恋愛小説とミステリー小説との融合作品としては成功しているとは言い難い

2006/01/05 23:26

10人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:yukkiebeer - この投稿者のレビュー一覧を見る

静岡の大学の4年生である「僕」は合コンで繭子と知り合う。彼女とはマユ、たっくんと呼び合う相思相愛の仲だ。
 マユのために静岡の会社に就職したたっくんは東京勤務を命じられ、遠距離恋愛を強いられる。そのたっくんに同僚の石丸さんが思いを寄せ始め、彼の心は二人の女性の間で揺れ動く…。

 恋愛小説としては凡作。文章に深みはないし、登場人物の中には誰一人として私が感情移入できるような人がいません。手前勝手な言い分で自らの不明を正当化するような言動に、げんなりしてしまいます。「イニシエーション・ラブ」という言葉にしたところで、236頁に書かれている説明に私はしっくりしませんでした。この言葉は、失った初恋を自分に納得させるための方便でしかない気がします。

 「誰でも、この愛は絶対だって思い込む。(中略)でもこの世の中には、絶対なんてことはないんだよって、いつかわかるときがくる。それがわかるようになって初めて大人になるっていうのかな」(236頁)。

 石丸さんのこの言葉にしても老成感が強すぎて、私の心に添うところがありません。皆が皆、恋愛にどことなく疲れを感じているようで、読んでいて気分が乗らないのです。

 それもこれも、これがミステリー小説であって、純然たる恋愛小説ではないからでしょう。20代の男女の心の機微をじっくりと描きこむことに、十分な手間が割かれていないという印象を持ちます。

 そしてミステリーとしての出来はといえば、確かに最後の2行が登場するに至って驚かされはしますが、こういう仕掛けもあるのね、というぐらいなものです。騙されたという思いはしても、この驚きを味わうためにえんえんと失恋日記ブログ風の文章を我慢して読み続けるのは楽しいことではありませんでした。
 恋愛小説とミステリー小説との融合作品としては、北村薫の「円紫さんと私」シリーズや佐藤正午の「ジャンプ」の方がお薦めです。

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紙の本

いろんな見方が出来るから恋愛も読書も楽しめるのでしょうね…

2004/06/15 08:25

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:トラキチ - この投稿者のレビュー一覧を見る

原書房のミステリーリーグシリーズはどちらかと言えば私にミスマッチなシリーズなんだが、本作は他作に比べては読みやすかったような気がする。
予想通りいろんな論議を醸し出しそうな作品である。
巷でのレビュー等などを見てもいろんな味方があるものだなあと思ったりする。

作者の乾くるみさんはどうやら男性らしい。
女性だと思って読まれた方は性描写のきついシーンに驚愕された方もいらっしゃるかな。

本作は“メフィスト賞作家”らしく見事なトリックが仕掛けられている。
推理小説ファンの方は、2度読んでその伏線を楽しまれるのもいいかもしれない。

結論的にはトリック的には“掟破り”じゃなく“許容範囲内”じゃないかな。
見抜けた人には拍手を送りたい(笑)
私的にはマユが別人かなあとずっと予想してました。

私が特に強調したいのは本作の読みどころは“トリックよりも恋愛小説を堪能出来る”点である。

恋愛“現在進行中”の方はもちろん、引退された方(結婚してるっていう意味です)はなおさら、ありし日の自分をオーバーラップさせれるんじゃないかな。
作中の「男女七人夏物語」や「〜秋物語」、お若い方は“知らないなあ!”のひと言で片付けれるかもしれないが、きっととっても想い入れの強い作品であるということをわかってる方も多いと思う。
いや、わかってる方を対象として書かれた作品のような気がする。

私的には“女性の怖さ”と“恋愛の楽しさ”をリメンバーさせてくれた点では一読の価値があったなあと思ったりする。
きっと男性が読めば前者に対して同感だと思うし、女性が読めば“女ってそんなものよ”と思われる方が多いかもね。

でも少しでも切なさを味わえた方は収穫があったと満足すべきじゃないかな。

トラキチのブックレビュー

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2004/10/02 21:21

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2004/10/12 16:47

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2004/10/29 20:48

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2004/12/05 12:12

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