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神を喰らう狼(講談社X文庫)
  • みんなの評価 5つ星のうち 3.4 10件
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  • 発行年月:2004.4
  • 出版社: 講談社
  • レーベル: 講談社X文庫
  • サイズ:15cm/250p
  • ISBN:978-4-06-255727-6
  • 国内送料無料
文庫

紙の本

神を喰らう狼 (講談社X文庫 White heart)

著者 榎田 尤利 (著)

神を喰らう狼 (講談社X文庫 White heart)

626(税込)

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みんなのレビュー10件

みんなの評価3.4

評価内訳

伝説上の狼、その名は“フェンリル”。

2004/05/26 14:14

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:purple28 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 榎田尤利といえば、“魚住くんシリーズ”。ボーイズラブしか読んだことがなかった私にとって初めてのファンタジー。やっぱりタイトルが心を掴む。
 神を喰らう狼。
 とてもとても大きくて、神をひとのみにしてしまう狼。
 しかし表紙に描かれているのは、キレイな少年。

 そそられる。

 あなたは自分の命に代えても守りたい人がいますか−。
 そう尋ねられて、子供がいたならきっと「いる」と答えられる。
 でも、多分今は「分からない」としか言えない。
 そんな自分が不甲斐ない。

 美しい海に囲まれて育ったボーイにとって、フェンがすべてだった。文字通り、フェンはボーイのすべて。けれど、そんな幸せなときはすぐに終わりを告げる。

 神を喰らう狼とは、伝説上の生き物。高い塀に囲まれて過ごしていたボーイは、フェンから聞かされ、外には大きな狼がいると思い込んでしまう。
 けれど、外には狼なんていなかった。どこまでも続く海は、想像以上に美しかった。そして、そこで初めて出会った、“外界”の人・リトル。彼女の存在が、やがてボーイを変えてく。
 リトルがボーイを変えるのではなく、きっと、ボーイは遅かれ早かれ、変わる運命にあったのだと思う。運命という言葉を簡単に使いたくはないのだけれど、この場合、これは紛れもない“運命”にほかならない。

 ボーイは、フェンだけのためにうまれてきたのだから。
 そしてフェンは、どこまでも優しい人だったから。

 悲劇的な運命を背負う人たちは、どうしてこんなに優しいのだろう。そんなに優しい人なのだから、もういいではないか、それ以上苦しめなくても…。
 しかし神は、さらなる試練を彼らに与える。
 そして、新たな神話がここに生まれた。

 神を喰らう狼。その名は“フェンリル”。


紫微の乱読部屋

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箱庭の子供

2004/09/27 22:55

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:あづさ - この投稿者のレビュー一覧を見る

最初、タイトルを見て惹かれるものを感じた。
ただ、このタイトルの元となるものに気づかなかった。
北欧神話に登場する狼。
ロキ神と巨人の間にできた3兄弟の長子。
そんなタイトルがつけられたこの作品。

主人公は、ボーイ。
箱庭の子供。
彼の世界には3人の人間が存在する。
身の回りの世話をする女性、誰よりも大切な人、ときどき訪れるお客さん。
しかし、箱庭は開かれ、少年は世界を知り、真実を知る。
そして、自分を知る。
読者もまた、少年とともに少年の世界を知っていく。

幸せな少年の真実。
少年の最愛の人が、抱え込んでいた真実。
語られない想い。

彼らが直面する問題は、永遠に我々の前に訪れないものではない。
“いのち”のこと、“人間”のことを考えさせられる作品でした。

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2006/02/08 16:37

投稿元:ブクログ

個人的に知識のない子供が主人公ってのは好きくないので結構読みにくかったかも。最後のほうは苦なく読めたけど。

2006/06/22 13:50

投稿元:ブクログ

この作者は魚住君シリーズが好きだったので読んでみたのですが、まだ序章ということもありいまいち不完全燃焼かな…と。
次巻も借りているのでそれを読んで面白かったら読み続けようと思います。

2007/09/28 19:49

投稿元:ブクログ

全8巻。二人の主人公が揃ってからがおもしろかったです。とりあえず一巻は本当にただの導入部だからココで諦めたら負けです。北畠さんのイラストが美しい。

2008/06/30 16:12

投稿元:ブクログ

自分のスペアを作れる時代―スペアはスペアであると知らなかった。
こんな時代になったら・・考えさせられてしまうお話。

2010/09/18 16:53

投稿元:ブクログ

かなり好きな榎田尤利さんの神話シリーズ1作目。
ボーイが幸せな時間を過ごした小さな島が
とっても素敵で、読んでいて気持ちいい作品。

これから嵐のような人生を迎えるボーイの旅立ちの話。

2011/10/27 09:45

投稿元:ブクログ

人とクローンの間には違いがあるのだろうか?重いテーマを軸に、オリジナルのスペアボディとして誕生した少年の物語。壮大なシリーズの序章であり、これからどんな物語が展開されるのか期待してしまう。残念なのは、色々な人に本書を読んでもらいたくても、手に入りづらくなっていることでしょうか。

2013/09/18 16:57

投稿元:ブクログ

榎田さんがガッツリ骨太のSFを書くなんて知らなかった。随分長い間、積んどいて損した。
カズオ。イシグロの「わたしを離さないで」とか清水玲子の「輝夜姫」のようなクローンをモチーフにした作品。広く世間に知らしめたいのに表紙に抵抗ある人が居るかも。しかも残念な事に絶版。終盤の急展開は壮大なストーリーへの序章。期待してます。

2015/03/01 21:39

投稿元:ブクログ

 個人的榎田先生の最高傑作。あくまで個人的。
 オリジナルにいざということがあったときのため、スペアとして生かされるクローンの少年。しかしオリジナルとクローンの間には、親子のような兄弟のような、深い絆が存在していた…。
 「神話シリーズ」一作目。無垢な少年の目から語られる、美しい箱庭世界。かりそめの平穏が破られたとき、彼は愛するオリジナルのために決断を下した。
 やがて神話になる英雄の子供時代として読みました。箱庭ものが好きな人はきっと好き。BLとしても読める…かもしれない。
 とにかく主人公が健気。尽くす。ボーイミーツガールするんだけどそれすら仕組まれた出会い。それでもそれを仕組んだオリジナルを愛し続ける。
 自分の生死、愛、感情の出所までもたった一人のオリジナルに依存しまくっていた主人公が、最後の最後に生まれて初めて自分のことを決定する。その覚悟があるならもうちょっとどうにかできただろ!と思わなくもないんだが、この後のシリーズでこの当時の意思というものがなかった自分に対して存分に悔やんでくれます。ただこれ一冊でカタルシスを得ようとすると難しいかもしれない。

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