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こころ 改版 (新潮文庫)
こころ
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紙の本 |
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電子書籍
☆こゝろ☆
2024/04/21 00:02
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ACE - この投稿者のレビュー一覧を見る
大学を卒業して帰省した《私》のもとに、《先生》から遺書が届き、その遺書を通じて、《先生》の生涯が語られる。
学生時代、《先生》は、美しいお嬢さんのいる下宿に、生活に困窮していた《K》という友人を同居させた。
軈て、《K》からあるお嬢さんへの恋心を打ち明けられると、《先生》は、《K》の信条につけこんでその恋を妨げようとし、更に《K》を出し抜いて、お嬢さんとの結婚の許しを得てしまう。
それを知った《K》は自ら命を絶ち、その後、お嬢さんと結婚した《先生》は、妻にも真実を打ち明けられず、罪の意識を背負ったまま生き続けることになる。
そして・・・ 時代が昭和に変わる時、《先生》も命を絶つ。
人間の深いところにあるエゴイズムと、人間としての倫理観との葛藤が表現されている作品である。
紙の本
☆こゝろ☆
2024/04/21 00:01
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ACE - この投稿者のレビュー一覧を見る
大学を卒業して帰省した《私》のもとに、《先生》から遺書が届き、その遺書を通じて、《先生》の生涯が語られる。
学生時代、《先生》は、美しいお嬢さんのいる下宿に、生活に困窮していた《K》という友人を同居させた。
軈て、《K》からあるお嬢さんへの恋心を打ち明けられると、《先生》は、《K》の信条につけこんでその恋を妨げようとし、更に《K》を出し抜いて、お嬢さんとの結婚の許しを得てしまう。
それを知った《K》は自ら命を絶ち、その後、お嬢さんと結婚した《先生》は、妻にも真実を打ち明けられず、罪の意識を背負ったまま生き続けることになる。
そして・・・ 時代が昭和に変わる時、《先生》も命を絶つ。
人間の深いところにあるエゴイズムと、人間としての倫理観との葛藤が表現されている作品である。
紙の本
漱石先生の作品の中でも珠玉、18歳以上にお勧め
2023/07/17 20:03
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投稿者:Ottoさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
文学は、人間の欲望、主にお金と性に対しての欲望に関すること、そこから展開して個人、家族、社会、国家間でのいさかい、言い訳、誤解、争ごとを表現したもの。欲望は動物にもあることを知っているが、人間はことばを持っているので言葉で表現または正当化しようとする行為の一部が文学だ。
先生は新潟の資産家の息子だったが、両親の死後、後見人だった叔父に財産を騙し取られ、下宿していた家の娘に一緒に下宿していた友人が恋をしたところをある計略で友人を自殺に追い込み、自分が娘と結婚するという、人間の欲望に翻弄された影の部分を持つ。先生は相当な教養人でもあるのに定職に就かず、漱石の小説によく登場する「高等遊民」である。その先生が明治天皇の崩御を受けて殉死した乃木大将をさらに追うようにして、長文の遺書を私に残して自殺してしまう。小説のほぼ後半は、先生の遺書である。この先生の遺書を使って漱石は、現代にもつながる日本人の欲望=悩み=不安を解明しようとした。
紙の本
不可思議なミステリー
2023/06/19 18:29
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:大賀蓮 - この投稿者のレビュー一覧を見る
何度読んでも不可思議なミステリーだ。ああでも無いこうでも無いと思考をめぐらすが行き着くところは、良く分からないという感情。何故先生はさほど重要視していない人物に最愛の妻にも明かなかった重要な出来事を語るのか。何故私は父の葬式をうっちゃってまで亡くなったはずの先生の住んでいた東京へ向かうのか。等々良く分からないことが多い。この前作行人を引き継いだとすれば行人の兄がこころのKで、Hが先生とも読める。このミステリーのトリックを解くには漱石作品と更に深く付き合わねばならぬ。
紙の本
夏目漱石の後期三部作のうちの1つ
2023/04/02 15:45
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投稿者:みみりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
「彼岸過迄」「行人」と並んで、夏目漱石の後期三部作のうちの1つ。
と言いながら、私は「こころ」しか読んでいないのですが。
読んだきっかけは教科書に載っていたから。
一部だけ教科書で読んだという方も多いのではないでしょうか。
後期三部作は「人間のエゴイズムや知識人の苦悩」をテーマにしたものだが、
この「こころ」もそれを追及している。
最後、先生の遺書を受け取った「私」が、危篤の父を見捨てて電車に飛び乗る場面は、
普段の私ならわからないけれど、この「こころ」の中ではそれが自然なものとして受け入れられる。
紙の本
おもしろい
2023/01/09 17:03
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投稿者:ゆうちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
表現が面白い、たしかになぁと思わされることが多々ある。
昔の表現が多くて読みにくいということは全くない。
途中から展開が気になり1日潰して7時間ほど読んでいた。
紙の本
続きが読みたくて
2021/11/28 20:44
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投稿者:えぬ - この投稿者のレビュー一覧を見る
高校の教科書に出てきて、一度図書館で本を借りて読みました。
それから何年か経ち、書店にいくと白いカバーのかわいい「こころ」が置いてありました。また読んでみたい、一冊家に欲しいと思い購入しました。
内容は言わずもがな大満足です。定期的に読みたくなる作品です。
紙の本
名作
2021/07/09 05:14
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投稿者:七無齋 - この投稿者のレビュー一覧を見る
初期近代文学作品とは思えないほどの秀逸な作品。ミステリー仕立てともなっており、「私」の心理描写も素晴らしく。最後の展開も物悲しいものとなっている。
紙の本
ジャケ買い
2021/03/21 14:43
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投稿者:ココ - この投稿者のレビュー一覧を見る
毎年、夏の文庫フェアで一冊は買うと決めています。この夏も本屋に行くと、白地に青文字の新装版が目に止まりました。私にとって、こころは高校の教科書で抜粋部分を勉強した作品です。1人の女性をめぐる三角関係とは映画や本の中では頻回に取り上げられる題材ですが、この作品は先生の心の苦しみ・葛藤を描きます。もっと早く読めばよかった。そう思いました。生きること、恋すること、レポートのこと、単位のこと、講義のこと、、、ワクワクするような青春の只中で読んでいれば、また違う感想を持ったはずです。
紙の本
先生と私
2021/02/27 22:20
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投稿者:伊達直人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
最初読んだときは 先生と 私は 同一人物かと思ったが
二度目に読んだとき はっきり 先生の手紙が 私の
父の 危篤の時に 届き それを うけとり 電車に飛び乗り
電車の中で 先生と夫人と Kの 人生を
読み始めた この作品が 書かれた当時
帝大生の必読書だったらしい
紙の本
昔とは違いじっくり読めた
2020/11/01 21:56
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投稿者:chieeee - この投稿者のレビュー一覧を見る
国語の教科書で読んだような気もしますが、大人になってしっかりと読むのは初めて。旧かなは難しいですが、趣があっていいです。先生のお手紙が思った以上に長くて、手紙というサイズ感ではなかったんでは?今でいうと宅急便サイズですね。とか現実的な事を考えてしまいました。昔の人は事細かに考える傾向が強いですが、根本は今の人も変わっていない気がするので、だからこそ夏目漱石は今でも読まれるし、考えさせられるのだと思います。
紙の本
教科書だけでは掴み切れなかった登場人物のこころ。
2020/08/09 18:14
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投稿者:MR1110 - この投稿者のレビュー一覧を見る
誰もが知っている名作ですが、この時期に再読。思えば教科書で初めて読んだ衝撃がずっとこころに残っていた。最初の感想はやはりショック。まだ身近に死というものを感じたことがない子供の頃。今回は今この時期だからこそ、改めてコミュニケーションの難しさも感じた。
紙の本
これぞ名作
2020/06/16 17:26
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投稿者:kitten - この投稿者のレビュー一覧を見る
誰もが知っている夏目漱石が書いた名作。こころは教科書にも載っていて、ほとんどの人は高校生の時に読んだことがあると思いますが、教科書に載っているのはこの話のクライマックス。初めから読めば、そして大人になってから読めば、また違った解釈で楽しめると思います。漱石がなくなってから、かなりの月日が経つのに未だ読み継がれている、これぞ名作でしょう。
紙の本
何度でも読み返したい
2020/02/02 05:54
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
高校生の頃に国語の授業で読まされた時には理解できなかった、先生の深い闇に触れたような気分です。全ての人間が背負わされている、罪深さについても考えさせられました。
電子書籍
読む年齢によって考えが変わる名作
2020/01/31 02:04
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投稿者:ロイス - この投稿者のレビュー一覧を見る
多くの人がこころを中高生の時に読むと思うが、この本は若い時に読むのと色々な経験を積み重ねて大人になって読むのとでは感じ方が大きく変わると思うので、大人になってから読み返したり、他の人の書評を読んだあとに読むとこころを深く読み込むことができてお勧めしたい。