紙の本
コロナ禍で脚光を浴びるPCR検査法。その生みの親が書いた「生き方論」。面白かった。
2021/05/23 15:16
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投稿者:大阪の北国ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
DNAの構造研究の進歩に大きな貢献をしたPCR法の生みの親であるマリス博士の業績とその検査法の詳細を知りたくてに読んだ。PCRそれ自体については300ページ以上の本書のうち20ページにも満たない記述であり、極めてわかりやすく書かれていた。むしろ数式や分子構造図などが出てこない分、スムーズに読めた。
それよりも本書は「科学とはどういうもので、科学者とはどういう生き方をすべきか」という主旨のマリス博士の人生観を綴った書であり、純文系の私にも大変面白く、あっという間に読み終えた。特に「科学者から見たDNA鑑定などの犯罪捜査のあり方」や「星占いは科学的に分析検証するに足るテーマである」などという説明は非常に共感でき面白かった。
肩の凝らない科学談義集としてお薦めできる一冊である。
紙の本
PCRの発明で名を成した人ではありましたが…
2022/04/05 13:54
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投稿者:雲絶間姫 - この投稿者のレビュー一覧を見る
PCRの発明でノーベル賞を受賞しましたが、その後、いい加減な言動により一般人を惑わせた罪は大きすぎます。天才ではありましたが、科学者としての倫理性に乏しい残念な人です。
2022年現在、新型コロナ感染症はまだコントロールできない状況下にあり、PCR検査(正しくは、リアルタイムPCRによる病原微生物の遺伝子検査)について、その原理も知らないような一般人が、彼のいい加減な発言である「PCR法は感染症の検査に使うべきでない」を真に受けて、PCR検査を否定する向きが多く、SNSで見かけるたびに科学的見地に則って否定したり、場合によっては管理者へ削除要請をかけるなど、ほとほと迷惑しています。
現在使われている検査法は、キャリー・マリスが発明したPCR法をさらに改良して特異性(調べたい微生物だけを分別して検出する能力)をあげたリアルタイムPCR法を用いており、この方法に彼は全く関与していません(現在は買収に次ぐ買収で社名は変わりましたが、アプライドバイオシステムズ(ABI)がこの手法を商業化しました)。
この本を読めば、キャリー・マリスが天才ではあったがとんでもなく無責任な人だったことが計り知れます。
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著者は,PCR法という簡便なDNA増幅法を考案してノーベル賞を受賞.これだけ聞くとお堅い自伝本に思えるかもしれないが,全然そんなことない.愉快なこと,切ないこと,痛快なことに溢れた人生譚.この本を楽しむのに,科学の知識はとくに必要ない.
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2010/3/29 ジュンク堂住吉シーア店にて購入。
2012/6/7~6/16
分子生物学に革命を起こしたPCRを発明したマリス博士の自伝。翻訳者は,「生物と無生物のあいだ」で有名は福岡伸一氏。
変人だとは聴いていたが,ここまで変人とは。まあ,アメリカだから生きていける人なんだろうな。日本にここまで破天荒な人を許す土壌はないだろう。どちらが良いのだろうか。
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訳者の方の本を読んだ時、マリス博士のPCRに関する記載があり何だか面白そうな方だなあ、と思ったので図書館で借りてみました。面白かった!です。この本なら買ってもいいなあ~
おりしもAPEC開催前に爆弾を作成するのに必要な薬品を購入したカドで高校生が警察に捕まりました。その時この高校生も何か大問題を起こす前につかまって良かったね、と思ったのですが…。マリス博士の幼少時を読むと爆弾は作るわ、催涙ガスは作るわ、電気実験で家のヒューズは飛ばすわ、あわや災害を起こしそうになるわ… 何でも自由にやらせることで自由な発想が出てくるのであれば日本の今の教育ではこういう破天荒な人物がでてくることは無いかもしれません。(笑)
科学者やナントカ研究所とか政府機関がもっともらしく出してきたデータを見るとわからない一般人の私なんかはふ~ん、そうか。DNA検査で一致したならこの人が犯人なんだ、とかコレステロールって体に悪いのか、なんて思ってしまいがちなのですがこれからはきちんと自分でも調べなくては、と思いました。HIVがエイズを引き起こす原因であるとしたきちんとした論文が無かった事にもびっくりしました。ええ~そうなの?という感じです。今はどうなんだろう?今度きちんと調べてみなくては。
自分を取り巻く様々な諸問題を頭ごなしに否定するでも鵜呑みにして信じ込むでも無く、きちんと冷静に対処する必要がある。本当にそうしなくてはなあ~と思います。が、はたして実践できるかは…又別問題ですが。
あと、毒グモの話が!!
とりあえず私だったら病院に駆け込むけど!!
なんて冷静な人なんだろう!!
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デートの途中でひらめいた!
ノーベル賞をとる
実験室は私の遊び場
O・J・シンプソン裁判に巻きこまれる
等身大の科学を
テレパシーの使い方
私のLSD体験
私の超常体験
アボガドロ数なんていらない
初の論文が「ネイチャー」に載る
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このマリス博士のフランクさが好き→
ノーベル化学賞受賞したみたいだけど、PCR?詳細はわからん。
ノーベル化学賞受賞ってなんか陰険なイメージがあるけどノーベル化学賞受賞したときサーフィン行っててサーフィン現場でマスコミ殺到ってどんなアクティブさやねんww
元気が出た一冊だった→
マリファナ吸引、LSD体験、覚醒剤体験、
※昔は許容されてたみたいやけどねっ,だんだん規制がかかったみたい
未知との生物の戦い、毒グモとの戦い…インパクト(大)でそたw
こんな科学者いねーよ中々
ちょっと、マッドサイエンティストに近いwww
天文学、宇宙論、医学、
興味につきない飽くなき憎めない人物なんだなとこの本を読み感じとりました、またファンになりました。
自分もこんな人生を歩もうと元気付けられ、☆5つつけちゃいました→専門用語も所ドコロでてたけどねっ☆
そこは?だったおっ
元気がでるよぉぉぉぉぉぉぉ
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DNAの断片を増幅するPCR(ポメラーゼ連鎖反応)を開発してノーベル化学賞を受賞したキャリー・マリス博士。
無類の女性好きでサーフィン狂。
そんな博士の子供時分の危険な実験やLSD体験に、毒グモに襲われた話などかなりパンチの効いてる内容です。
同じようなノーベル賞受賞者の書いたものと言えばリチャード・ファインマン博士の「ご冗談でしょうファインマンさん」が有名ですが、それと比べると本書は随分と著者のキャラクターの濃さが出ている気がします。アクが強いといいますか…。
個人的にはファインマン博士の本の方が好きですね。
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PCRの発明でノーベル化学賞を受賞したキャリー・マリスの原題を直訳すれば「心の荒野を裸で踊る」となる。
訳者である福岡伸一博士の著者インタビューもあり、+あとがきを読めばPCRがなんであるか、マリス博士の人となりが生き生きと浮かび上がります。
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PCR法でノーベル化学賞を受賞したマリス博士の自伝。
かなりクセのある著者の性格がぷんぷんする濃い本である。
覚せい剤の話や、彼の母親の笑い話、さらには「ネイチャー」や「サイエンス」をこき下ろしたりと好き放題書いてあり、非常に面白い。
惜しむらくは、私が物理専攻で生化学に疎いため、ところどころ話が難しいところ。とはいえ、門外漢にも読める非常に楽しい本だと思う。
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読書録「マリス博士の奇想天外な人生」5
著者 キャリー・マリス
訳 福岡伸一
出版 早川書房
p241より引用
“ 人はたくさん食べれば太り、食べなけれ
ばやせる。ダイエットに関してこれ以上の真
実はない。物事の本質を見直すべきである。
そうすればたわごとに惑わされずにすむ。”
目次から抜粋引用
“デートの途中でひらめいた!
科学をかたる人々
健康狂想曲
マリス博士の講演を阻止せよ
私はプロの科学者”
ノーベル賞受賞者である著者による、自伝
的エッセイ集。
ノーベル賞を受賞することになったアイデ
アのひらめきについてから科学を利用した世
の中の欺瞞についてまで、科学的示唆に富ん
だユーモア溢れる文章で書かれています。
上記の引用は、世に溢れる健康情報につい
て書かれた項での一節。
色々なダイエット法や食べ物が、流行っては
廃れて行きますが、この一節が全てなのかも
知れません。
著者の破天荒というかハチャメチャという
雰囲気が、書かれている内容からひしひしと
伝わってきます。こうして著作に触れたり、
遠目から見ているなら楽しい人ですが、近所
にいたら実験の貰い事故をしてしまいそうで
す。
世間を騒がせた事件や、世の中で当たり前
のように信じられている科学理論に対する疑
問についてなど、非常に興味深い内容。
特に「11,科学をかたる人々」あたりは、世
の中から大声で聞こえてくる話を、しっかり
疑って聞いて、出来ることなら自分で調べて
みたほうがいいのだろうなと思わせます。
ーーーーー
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キャリー・マリスはデートのドライブ中にDNAを増幅させるPCRの原理を思いつきノーベル賞を受賞した。が、この本ではその状況は冒頭で語られるが割とおまけに近い。あまり普通の科学者には見えないマリスが好きなようにやってきたことを好きなように語っているのがこの本で、R・ファインマンを彷彿とさせる。女好きで若い頃はLSDをやっててそれを公言し、ノーベル賞受賞の知らせを聞くと連絡を取ってきた地元のテレビ局に嘘をついてサーフィンに出かけるが結局見つかってしまい、サーフボードを抱えた写真が新聞紙上を飾った。
自分が山羊座であることを3人に当てられこれは偶然では起こりえないと占星術をまじめに信じる。光るアライグマがしゃべるのを見たという。トリップのため笑気ガスを吸って口を凍傷にしたまま眠ったときに誰がそれを外してくれたかがわからなかったが答えは4年後に知り合ったキャサリンという女性から聞かされる。彼女が言うには「仮想的な乗り物に乗って、仮想的な旅行をすることができる」「旅をしている途中、私が死にかけているのを見つけた。彼女には、私が後で彼女の人生に摂って必要な人物になることが分かったので、私のそばに舞い降り、チューブを抜いたというのであった。」クリスマスに出会ったキャサリンは3月にはマリスに会うことを拒否するようになりその秋マリスに会社にあるインターフェロンを持ち出せないかと質問した。それが彼女がマリスを助けた理由で、マリスができないというと「あなたに電話をする前から、それは分かっていたわ、キャリー。一瞬だけ夢を託しただけよ」彼女は2週間後になくなった。
こんな調子でスピリチュアルな個人体験を語る一方で政府主導の巨大科学については、明確な証拠がないと言って一切信じようとせず、あれは金を集めるための方便だと攻撃する。曰くオゾンホールはないし、地球温暖化も起こっていない。人間活動が気候とか地球のバランスを狂わせるなんてことはあり得ないと一刀両断だ。HIVがエイズの原因だというのも間違っているという。同じ症状が出てHIVキャリヤーならエイズでキャリヤーじゃなければ別の病名がつくのはおかしい、HIVみたいなレトロウイルスは昔からそこらへんにいくらでもいると。どうも個人的な体験は重視し、他人の研究は論文とデーターに基づいて批判するのは二律背反なんだがまあいいのだろう。そのくせ隕石が地球にぶつかるのを真面目に心配しそう言うとことに優秀な科学者をつけるべきだと主張するのがおかしい。
日本国際賞に選ばれ皇后に対してスウィーティ(かわい子ちゃん)と呼びかけ、ノーベル賞では国王に対し王女に自分の息子が似合いなので婿と差し出す代わりに国土を1/3ほどちょうだいとねだってみる。官僚機構は嫌いだけど王室はそれほど嫌いじゃないからジョークのネタにするのか?クリントン大統領には自分のことはさておきマリファナ吸引疑惑を聞き出そうとするが時間がなく空振りに終わり、しょうがないのでヒラリーの方に医療保険制度改革の質問をすると思いのほかオーストラリアやアイルランドの保険制度を非常に正確に答えてもらった。「大統領の方は大衆受けする魅力がある。しかし、ヒラリーは違��。彼女は本物だ。」マリスがけなす巨大科学の学者達はいつだってちゃんと答えなかったというのが彼の言い分だ。
グラクソから講演を頼まれたマリスは「HIVがエイズの原因下あることを示す科学的な証拠は何も存在しないこと、そしてエイズ治療薬と称しているAZT(グラクソの主力商品)を服用することは、まったくもって毒を飲むのと何ら変わりがないと考えられること」と演題を通知する。やはりというかグラクソは講演を直前に断わり、迷惑料1000ドルで片付けようとするがマリスはもうスケジュールはは決まっているし、迷惑というなら本来の講演料3000ドルと航空券代3048ドルをよこしやがれと丁寧な言葉で請求しもぎ取った。さらには「マリス博士の講演を阻止する」プロジェクトを立ち上げ、予め500ドル払い込んでおけばマリスの講演から1年間逃れられる。グラクソのように直前になって6048ドルも払わなくていいぞというのだが、残念ながら募集はなかったらしい。
それにしてもこの邦題はしょぼい。原題はDancing Naked in the Mind Field、頭の中じゃマッパで踊るといったところか。訳者は福岡伸一氏でこの人も科学者にしては情緒的な文書が得意なのでマリスとの組み合わせはいいと思うが、もう少し「変」な題があっていそうだ。解説でマリスのことを「マリスは世間における自分のイメージというものをはっきりと自覚していて、あえて偽悪的に、あえて露悪的に自らを語る。その点で、いわゆる浮き世離れをした天才でもなく、「いってしまっている」トンデモ学者でもない。つまり彼は本質的にすぐれて知的なのである。」と書いている。まあ見事に余計な解説だわ。
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成毛眞氏の推薦で読んでみました。
理系をかじった私にとってはとても面白い内容でした。
その題どおり奇想天外な人生が語られていますが、
天才と変人は紙一重を象徴するないようですw
ノーベル賞受賞者はそんなもんなんでしょうw
薬物に対しては良しと思えないことも沢山ありますが、
こういった科学者の科学に対する真摯な姿勢は
見習うべきことが沢山あると思います。
女性関係については不謹慎ながら羨ましいとちょっとだけ思っちゃいましたww
日本の研究者も、もっとフランクな人が
表舞台に立ってもいいんじゃないのかな~
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ノーベル化学賞受賞者がサーフボードを持ちながら微笑んでいる、そんな表紙に惹かれてなんとなく手に取ってみた。
読み始めて初めて、PCRを発明したのがマリス博士で、PCRでノーベル化学賞を受賞したと知った。
PCRと言えば新型コロナウイルスの感染拡大のせいで毎日ニュースで聞かない日はないほどなのだが、実際のところそれがどんなものなのか知らなかったので余計に興味を掻き立てられた。
内容としてはマリス博士のキャリアの中から面白い(思い出深い?)エピソードをピックアップして取り上げるようなエッセイなのだけど、どのエピソードもブッ飛んでいて面白い。壮大なスケールの悪ふざけを真面目にやっている印象。
1ページ目からマリス博士のことを好きになってしまった。
特に幼少期のエピソードは興味深い。クリスマスプレゼントに科学実験セットをリクエストする少年。火薬を作り爆発させて遊ぶ7歳児。自作ロケットでカエルを飛ばして遊ぶ9歳児。こんな年齢でこんな知的な遊びができることも驚きだけど、それ以前にスリリングすぎる遊び方に度肝を抜かれた。
またその後のキャリアの中でやっていた化学実験ひとつひとつも驚きの連続。(ドレアー高校、ジョージア工科大学、UCバークレーと、シータス社と化学のフィールドで思う存分遊べるキャリアを築いていった。)いろいろな化合物を合成するにあたり成功もすれば失敗もする。有害な物質が発生することもありハラハラしながら読んだ。下手したら自分自身や他人の命を危機に陥れていたかもしれない・・・けれどもどのエピソードも軽妙なタッチで進んでいくのがマリス博士らしさ、というものなのか。
上記以外でもO.J.シンプソン裁判(昔聞きかじったことがあるけどどんな事件か忘れてググった)も、アメリカの裁判制度や陪審員制度、DNA鑑定について知れて面白かったし、LSD体験や超常体験、毒グモとの戦い、未知との遭遇も面白かった。人一人の人生としては濃すぎて、バリエーションに富みすぎていて、とても一人の人生とは思えない。
科学者や研究者というと、象牙の塔に籠っているイメージが強いけれど、マリス博士はサーフィンやキャンプなど自然を楽しんだり、男性女性問わず多くの交友関係を持っているからこそ、なのかなと思う。
また、超常体験や未知との遭遇など、非科学的な体験についても記しているのが意外だった。別のエピソードでは占星術についてもかなり真面目に研究したと書かれている。科学的に証明できないことも事実として認め、著書に記すというのは科学者としてはなかなかできることではないんじゃないかと思う。バイアスをかけずにあるがままを受け入れる、科学者にはそういう姿勢が必要なのかもしれないし、マリス博士はそういう柔軟な人間性を含めて魅力的なんだろうと思う。
(占星術がもし科学的に証明されたらめちゃくちゃ面白いだろうな、と考えながら、普段やらない占いをちょっとやってみようかなと思ってしまった。)
他にもハッと気づかされるような内容も色々あり、特に科学を取り巻くビジネスについては考えさせられた。地球温暖化、オゾン層、絶滅危惧種・・・��るほど私たちは危機を煽られ踊らされてるだけかもしれない。科学は現代の宗教になってしまったのかもしれない。正しく情報を読み取る力が今後一層必要になると感じた。
エイズの問題も然り。論拠となる論文がない、ということや治療効果が分からないままに新薬がつかわれること・・・これが本当だったら恐ろしい。バイオテクノロジーにはポジティブな印象を持っていたけれど、一歩間違うと健康や人命を金儲けに利用できる危うい分野だということに気が付いた。
こちらの本は翻訳されたのが福岡伸一先生ということで、そこも楽しみながら読ませてもらった。
アメリカの研究室で研究されていた科学者として、かなり精度の高い翻訳をして下さっていると想像される。
(Dancing Naked in the Mind Fieldの邦題はイマイチしっくりこないが・・・せっかくのカッコいい原題がもったいない・・・原著をあたると他にもそういった箇所が他にもあるのかもしれないが・・・)
巻末には訳者によるインタビューまでついていてそこも楽しませてもらった。
マリス博士は自分自身を「オネスト・サイエンティスト」と称しているのがとてもとてもしっくり来て、すごく納得感があった。自分の意思や思考、興味や情熱に素直だからこその行動なんだな~、と。
それから、バイオCDなどの新しい発明も読んでるだけでワクワクしてしまう。(私が読んでる時点では新しくないんだろうけど、これまで知らなかった!)
カリフォルニアのビーチを望むコンドミニアムでこの2人が対談していることを妄想するだけでもかなりニヤニヤできる。
マリス博士は物理的にも精神的にも人生を楽しみつくした人だろうと思う。波乱万丈ながらも豊かで深みのある人生で羨ましい。(4度も結婚した人も珍しいと思う)人生楽しむには自頭、知的好奇心、バイアスのないフラットな思考、またそれを実行に移す勇気が必要なんだと思う。
これらのヒントを少しでも子育てに役立てられたら、またこれからの人生に役立てられたらいいな。
ー追記ー
先日、この時点ではお元気だった博士はすでにこの世にはいらっしゃらないことを知った。対談では元気な様子だったけれど、この本が出版されたのがもう21年前の話なのだから仕方ない。博士がいまコロナの感染拡大やPCR検査を見たらどう思うのかな・・・と考えてしまった。
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最近気になっている、ノーベル賞受賞者andエンターテイメントな人生を送っている人の話。
いつだって遊び心、好奇心を忘れない。リラックスして人生を楽しむ。
人生がつまんないとか運がないとか思っている人に是非読んでもらいたい!