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商品説明
図解の権威である著者が、明快に説く仕事術の決定版。キーワードは「見晴らしを良くする」。日々のこまごました仕事も、企画も、会議も、問題解決も、図解発想で見晴らしを良くすれば必ず成功する!【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
久恒 啓一
- 略歴
- 〈久恒啓一〉1950年大分県生まれ。九州大学卒業。日本航空を経て、現在、県立宮城大学大学院事業構想学研究科長。NPO法人キャリア開発研究機構理事長、NPO法人知的生産の技術研究会理事長。
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紙の本
主婦である私にとっても教えられることが多い
2004/06/04 15:04
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:横松知子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
いつもながら久恒様の文章は読み易く内容は若いサラリーマンへ啓蒙書でありながら主婦である私にもとても教えられることが多い著書でした。
まずP.46−47にかけて曼荼羅についてお書きになっていることは小説を書く時の考え方、向かい方に重要なことだと教えられました。(サラリーマンに限らず)
P.52図解は究極の要約力のうえでいつも思うことですが、物事を図解思考のできる人間とまったく出来ぬ人間があるのではないかと思ったのです。図解力でいつも劣等感を持っている私はやはり、見晴らしも悪いようです。
例えば夫は住むところまで高いところが好きで、つまり見晴らしの良さを好むし、物事を考える時対極をつかむのが得意ですが、どうも私は昆虫的なのではないか(地を這いずり廻るだけの)かとこれも劣等感につながっていました。「見晴らし〜」をよくするのは、練習もあるのでしょうか?
P.92「視線は高く、行動は野蛮に」は大賛成です。魯迅が人間の持つ野生を人間を向上させるエネルギーととらえている文章がありましたが、ビジネスマンでなくても「おかみさん」の生き方にも是非これは必要だと思いました。
P.110「ベンチマークとしてのライバルを持とう」にとても感心しました。「ライバル」という言葉の捉え方に感心し久恒様がエネルギッシュに秀れた仕事が出来ている現在をそのまま知らされました。若い後輩たちにとてもよい教訓になると思います。
この章を読んで「ライバル」という言葉をこんな風に考える久恒様の性格の明るさ向上心を貴重なものに思いますます感心しました。
狭い社会に住んでいるとまったく「ドングリの背比べ」になりがちで、のびようとする人間もつまらに嫉妬心によって萎縮してしまうことがあります。
P.186日航在職中に「安全」を「安心」にかえられた語感の豊かさ、鋭さにも感心しました。
紙の本
実務に携わる人への知恵の手ほどき
2004/05/28 10:27
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:八木哲郎・代理 - この投稿者のレビュー一覧を見る
いろいろな実務に携わる人にとって実にうまく知恵の手ほどきをした回答のひとつがこの「見晴らしを良くする」である。久恒啓一は去年の暮れに『勉強したらいけない』(ビッグトモロウ社)を出したが、その本で言った知恵は「足元を掘れ」である。足元を掘れば、普遍的に通用する真理の宝をそこに見つけることができるから余計な知識の外部からの導入(勉強)はかえって妨げになるといましめたわけだが、今度は宝のあり場所を見つけるには鳥になって見晴らしのよいところから見れば、なんとなくそれがわかると言っているのである。
近代になってから、知識・学問はより確実性の高いものを求めるという志向から専門性が発達した。人間の知識・能力には限界があるから、それぞれの専門家が“世界”を分割して担当分野を極めればよいのではないかという考えである。このことはよいとしてもそれぞれの専門家がタコツボの中で発達させたものを今度はどうやってまとめるかということになると、それは「不可能」に近くなった。
いろいろな審議会で個別の問題を討議しようとするにあたっても、いろいろな専門家が出てきて自説を主張するからまとまらずに先送りということがあらゆる世界で起こっている。
もっと目を広げれば、グローバル化した世界では、これまで一国範囲内で通用してきた知識・方法がまったく機能しないということも起こっている。
見晴らしを良くすれば仕事はうまくいくという久恒啓一の知恵は彼が図解に長じるようになり、企業や行政の問題解決にかかわるようになってから到達した“最終的”なひとつの解答であろう。図解は紙の上に鳥の目でみたように俯瞰して描くことから自然に全体を見はるかすようになるからである。
ある巧妙なアルピニストが「なぜ山に登るのか」と聞かれて「そこに山があるからだ」と答えたという有名な話があるが、人間が高い山に登るのは、何かそこにいわく言いがたい解答感を求めようとするからであろう。
久恒啓一はこの解答感をうまく言い表した。一段か二段ちょっと高いところに立って物事を見ようとすれば、つまり見晴らしを良くすれば隠れていたものが見えてきて、物事のかんどころやさわりの部分をつかみやすくなるというわけで、この本ではいろいろ身近な仕事や卑近な日常問題をとりあげて解決のための知恵を示している。その方法・手段は図解がいちばんいいと図解の有効性を明確に示してみせた。(八木哲郎)