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- カテゴリ:幼児
- 発行年月:2004.5
- 出版社: 金の星社
- サイズ:30cm/1冊
- 利用対象:幼児
- ISBN:4-323-07040-3
紙の本
ねえだっこして
お母さんのおひざは世界一すてき。お母さんのだっこは世界一やさしい。わたしだってお母さんにだっこしてほしい。ねえ、お母さん、お母さん…。お母さんと赤ちゃんを見つめる猫の切な...
ねえだっこして
紙の本 |
セット商品 |
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商品説明
お母さんのおひざは世界一すてき。お母さんのだっこは世界一やさしい。わたしだってお母さんにだっこしてほしい。ねえ、お母さん、お母さん…。お母さんと赤ちゃんを見つめる猫の切ない気持ちを描く。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
竹下 文子
- 略歴
- 〈田中〉1972年神奈川県生まれ。多摩美術大学絵画科卒業。95年ボローニャ国際絵本原画展ユニセフ賞受賞。96年同展入選。作品に「トマトさん」「おきにいり」ほか。
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紙の本
上の子の気持ちを代弁する猫
2010/08/21 10:24
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:wildcat - この投稿者のレビュー一覧を見る
ぷっくりまるまるとした赤ちゃんを抱きしめるお母さん。
目を閉じて寄り添うふたりの顔はとっても似ている。
それを寂しそうにうらやましそうに見つめる白黒猫。
わたしだって
おかあさんに
だっこしてほしい
ねえ
おかあさん
おかあさん
白黒猫の気持ちは、そのまんま上の子の気持ちのようにみえる。
白黒猫は、このごろつまらないと思っている。
大好きなおかあさんのおひざに赤ちゃんがいるからだ。
朝も昼も夜も赤ちゃんがいるから。
だっこして、おしめを替えて、洗濯して・・・。
その間もおかあさんはずっと赤ちゃんと一緒だ。
ちょっとまってね、あとでねとおかあさんは言うけど、
白黒猫の順番は回って来ない。
白黒猫は知っている。
そこは せかいいち
すてきな ばしょだよ
ふっくら あったかい クッション
なでてくれる やさしい て
みみに くすぐったい はなしごえ
うっとり ねむくなる こもりうた
みんな わたしの すきなもの
白黒猫は、自分で顔も洗えるし、外は明るいし気持ちいから、
「だいすきな おかあさんの おひざ」を貸してあげると決意する。
もう大きいからと。
でもね、白黒猫は、「あとで」を待っているのだ。
2004年初版の本書だが、絵はとても古風な雰囲気がある。
おかあさんは、私の母親(団塊の世代)が私が赤ちゃんの頃に着ていたような服装だし、
家は縁側があって、障子があって、低い木のテーブルがあって、昔風の日本家屋だし、
外は草木が生い茂っている。
テーブルの上あるのはノートパソコンやデジカメやCD-ROMなので、
明らかに遠い過去の世界ではないのだけど。
今でも田舎に帰るとこんな感じになるのだろうか。
作者の竹下文子さんにとっては、
おかあさんの立場(団塊の世代よりは少し若いけれど。)の原風景、
画家の田中清代さんにとっては、
あかちゃんの立場(団塊ジュニア)での原風景なのかもしれない。
そして、家族に愛されている猫は、
こうやってきょうだいのように一緒に育ってきたのだろう。
さて、タイトルにもなっている猫のお願い事は叶っただろうか。
最後の一枚の絵にその答えがある。
紙の本
表紙だけで泣きます。
2006/05/24 11:19
5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ニッキ - この投稿者のレビュー一覧を見る
私は末っ子。ただそれだけで長女育ちの人に「ぜーったい可愛がられてるいいないいな」と言われる。
そんなにさみしい思いをしたことあるのか彼らは。
小さい頃から友達は長男長女の人ばかり。保護者の役割に慣れている感じだったので相性が良かった。
…でも彼らはこの表紙の猫だったの?
優しいお母さんと安らかに眠る赤ん坊。とても幸せ。
…でもその傍らには今にも泣き出しそうで…それもできず黙り込んだままさみしい目をした猫。
なんでこの顔見てると泣くのかな。覚えてないけどそんな気持ちになったことがあるのかな。末っ子ちゃんでも。
最初から最後まで悪い人なんて一人もいない。ただ行き場のない気持ちがあるというだけで。
「あかちゃんなんてひとりでかおもあらえない わたしはできるよほら」…。
顔を洗う猫。でも誰も見てない。
このページ見ると号泣するんですが。
一人でできるなんて得意がっているけど…そんな偉い子だから見てって言ってるだけじゃないかお前…。
文には何も書かれていないけれど絵で分かる。
赤ん坊と仲良くしてみようと試みても返って来るのは何も分からないがゆえの悪戯。赤ん坊はものすごくいやーな顔に描かれている。
ダメだと分かっててもそんな風に見えてしまう?やり切れない?
だけど「おおかわいそうに!もっと甘えなさい!」なんてこの本は言わない。
「どうにもならないことをよく分かっているね。妬んだりさみしがったりを堪えて自由な時を楽しんで…。自分で選んだことだね?なんて可愛らしい子でしょう!『ねえだっこして』なんて言わんでもむぎゅーってしたくてたまらんよ!」だ。
無償の愛を満足行くまで与えられる人間なんていねえよ。
強くなって…人気者になって…良い子になって…。
条件付きの好意を求めるのも人間の仕事。自然な姿。
ただ、それでも最後の「すこしでいいからだっこして」さえ叶えられないとどういうことになるか…だ。
自サイトより加筆修正
紙の本
やばい
2019/07/02 14:53
13人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:pope - この投稿者のレビュー一覧を見る
ネタバレあり。
猫の気持ちになってしまうともう涙がとめどなくあふれてきます。
小さい脳みそでこんなこと考えてんのかよと・・・
ごめんよごめんよと関係ないうちのネコ抱きしめたりしてw
紙の本
素敵な絵と響き合う
2023/10/26 17:35
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る
お母さんのおひざが大好きだったネコ。でも赤ちゃんが生まれて・・・。
抱っこして欲しいけど我慢しようとするネコの葛藤。
弟や妹が生まれたときの上の子の気持ちみたいです。
紙の本
ねこちゃん
2019/07/30 09:35
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ウッドチャック - この投稿者のレビュー一覧を見る
可愛らしい表紙に惹かれて、図書館で借りて読みました。
赤ちゃんが生まれてさみしくなったお姉ちゃんやお兄ちゃんに焦点を当てた絵本は多いと思いますが、こちらはネコちゃんの気持ちでした。
ネコちゃんも、人間と同じ気持ちで寂しがっている様子。
可愛らしくて、心が温かくなりました。
紙の本
上の子
2019/08/04 12:32
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ハム - この投稿者のレビュー一覧を見る
上の子の気持ちを猫として語っています。上の子はさみしくて可哀そうだという、よくある絵本。下の子の気持ちを代弁した絵本はない。上の子の優位な日本。