- カテゴリ:一般
- 発行年月:2004.6
- 出版社: ダイヤモンド社
- サイズ:20cm/254p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-478-73286-8
紙の本
だから片づかない。なのに時間がない。 「だらしない自分」を変える7つのステップ
「自分はだらしない」と思っている人は「きちんとすること」に嫌悪感を持っているだけ。そんな自分を捨ててシンプルに生きるための快適整理術を紹介。【「TRC MARC」の商品解...
だから片づかない。なのに時間がない。 「だらしない自分」を変える7つのステップ
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商品説明
「自分はだらしない」と思っている人は「きちんとすること」に嫌悪感を持っているだけ。そんな自分を捨ててシンプルに生きるための快適整理術を紹介。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
マリリン・ポール
- 略歴
- 〈ポール〉エール大学で博士号、コーネル大学で経営管理学修士号(MBA)取得。コンサルティング会社ブリッジウェイ・パートナーズ社長。
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紙の本
整理するためのヒントを期待して読もう
2008/08/02 14:52
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:YO-SHI - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本は、私に向かって書いているようでもあり、私には合わないようでもあった。中に例として出てくる「滑り込みで締切に間に合わせたことに達成感を感じる人」とは、正に私のことだ。大事な会議の資料を10分前に仕上げて、周囲に迷惑をかけておきながら「間に合わせる自信はあった」なんて言う始末だ。
その一方で、著者がかつてそうだったと言う「散らかった部屋は温かみがあり、きれいに整った部屋はなんだか冷たい」「だらしなさは創造性の源」なんていう考えには、全く賛成できない。だらしない人は言い訳の天才、というくだりもあるが、片づけないことの言い訳としてもかなり程度が低い。こういう考えの人を対象にしているなら、私とは合わない。
サブタイトルにある「7つのステップ」とは、(1)目的をはっきりさせる (2)ビジョンを描く (3)現状を検討する ...という感じで、(7)心を深く掘り下げ、変化を維持する、まで続く。そして、それぞれのステップごとに「やってみよう!」というワークシート的なものがいくつかついて、親切な作りになっている。
ただ難点なのは、このステップの1つ1つが(したがって全体ではさらに)面倒なことだ。習慣や意識を変えようというのだから、そうそう簡単にはいかないのはわかる。でも、面倒なことができないからこそ「だらしない」のではなかろうか?
それから、この7つのステップは、企業経営のステップに似ている。これは、恐らく偶然ではなく、著者が組織改革等を専門とするコンサルティング会社の経営者だからだと思う。企業のワークフローを変えるのと同じアプローチで、個人の習慣を変えようという考えなのだろうか?どちらも、相当エネルギーを必要とすることでは共通しているが。
「習慣を変える」ということで言えば、本書のかなりの部分で繰り返されているのは、「それが習慣になるまで続ける」「挫折しても、元に戻ってしまっても、またやり直す」ということだ。何度でも、何年でも。著者も、机の上を整理する習慣化のために30~40回トライしたという。正論ではあるけれども、これも「だらしない人」には苦手なことだろう。
その点、随所にちりばめられている「ちょっとしたアイデア」には使えるものもある。例えば「所要時間を実際に計ってみる」。所要時間を短く見積もってしまって失敗することがあれば、実際にやってみたらあっという間に終わってしまうこともある。洋服をハンガーにかけてしまうのは面倒だけれど、実は15秒しかかからないことが分かると苦にならないかもしれない。
この本を読んでキチンとした習慣が身につくかどうかは疑問。大きな期待をしないで少しでもヒントを拾おうというぐらいが良いと思う。