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  • みんなの評価 5つ星のうち 3.5 238件
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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2004.6
  • 出版社: 幻冬舎
  • サイズ:20cm/309p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-344-00623-2

紙の本

Q&A

著者 恩田 陸 (著)

これからあなたに幾つかの質問をします。ここで話したことが外に出ることはありません−。これぞ小説! 質問と答え(Q&A)だけで物語が進行するリアルでシリアスなドラマ。謎が謎...

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Q&A

税込 1,870 17pt

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商品説明

これからあなたに幾つかの質問をします。ここで話したことが外に出ることはありません−。これぞ小説! 質問と答え(Q&A)だけで物語が進行するリアルでシリアスなドラマ。謎が謎を呼ぶ「恩田陸ワールド」の真骨頂。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

恩田 陸

略歴
〈恩田陸〉1964年宮城県生まれ。早稲田大学教育学部卒業。「六番目の小夜子」でデビュー。ミステリーやSFなど、幅広いジャンルの作品を発表。著書に「ネバーランド」「MAZE」など。

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みんなのレビュー238件

みんなの評価3.5

評価内訳

紙の本

pageturnerといえる一冊

2004/11/27 09:12

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:yukkiebeer - この投稿者のレビュー一覧を見る

 都内の大手ショッピングセンターで死者69人、負傷者116人を出す惨事が発生。原因は当初火災かガスの散布と見られたが、生存者や消防隊員など関係者の証言を総合していくと、目立った原因がどこにもないことが分かってくる。事件は一体なぜ起きたのか…。

 登場人物の証言だけで物語を組み立て、事件を多面体として提示する手法はとりたてて斬新ではありません。宮部みゆきの「理由」や有吉佐和子の「悪女について」などが同様ですし、映画では黒澤明の「羅生門」がそうです。

 しかし手法が目新しくないとはいえ、この小説は十分成功しています。私は大いに堪能しました。先の展開が気になって頁を繰る手を休めることができない、すこぶるつきの面白さを持つ作品です。

 この小説が炙り出すのは、私たちが生きる「大いなる疑心暗鬼の社会」です。この社会ではいつなんどき災難が降ってくるか知れず、また身近を歩いている他人が何をしでかすかも分からない。そんな大勢の「不安」と「焦燥」が渦巻いています。そしてこの<疑えば目に鬼を見る>状況が新たな災難の火種になるという、はなはだやりきれない事情をこの小説は見事に描いてみせます。

 この小説を読みながら、私はある体験を思い出していました。
 1992年にパリの地下鉄構内を歩いていた際、目や喉に突然差し込むような痛みを感じたのです。構内で誰かが痴漢防止スプレーを撒いたようで、私を含め多くの客が被害に遭いました。それでも目立ったパニックが起きなかったのは、あれが地下鉄サリン事件の3年前、そして同時多発テロの9年も前の出来事だったからでしょう。

 しかし、2002年近辺に時代設定されたこの小説を読むと、私たちはもう抜き差しならない時代に生きているのだと痛感します。生きるためには人間への信頼を捨てざるを得ないような登場人物たち。そして現実世界の私たち。
 暗澹たる気持ちを抱かせる、実に迫力ある小説です。

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紙の本

物言わぬは腹ふくるる業

2004/12/21 14:00

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:花の舟 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 なんと変わった形式の小説。聞き手と話し手が代わっても、ナンバーもなければ、小見出しもなく、切り替わっていきます。
 都内郊外の大型商業施設で起きた大きな死傷事故の聞き取り調査のもようが、延々と語られていきます。同じ日同じ時刻にMという店に居合わせた人々の、記憶を頼りに、事故の原因を特定しようとする…と、始めは理解して読んでいたのですが、途中から、そして読了してみて、これは事故の謎解きではなく、大事故に遭遇した人々の心的世界、それも、負の世界を暴くかのような小説だと思うようになりました。

 聞かれたことに答えるだけでいいのに、登場する人物は時間がたてばたっただけ、心に降り積もるものが多くなり、言わずもがなのことまで自ら語るのです。また、しっかり覚えていると思っていることも、言葉を与えようとする時に、ああかこうか言い惑い、それらしき言葉を発してみても多少のブレは出てきます。また与えてしまった言葉に枠組みを固められて、自分で言った言葉なのに自分で再確認するかのようなまだるっこしさ。
 話し手の心に在るものの違いによって、毒を含んだニュアンスになったり、懐疑的になったりする、そのズレ。微妙にくいちがう証言が、その人その人の立場や、抱え持つコンプレックスの裏返しを、影絵のようにあぶり出していく過程が、とてもおもしろかったです。

 見たもの聞いたもの感じたものを、言葉で表すことの不条理さ。穿ちすぎかもしれませんが、私には、恩田さんが、作品の陰から“で、あなたはどうなの?”と言っているように思えてなりませんでした。
 生きるか死ぬかのパニックに巻きこまれた時、吹き出すように出てくる心の滓り。生き残っても被さってくる自責の念。きわどい生と死の線引きに、振りまわされる心。
 恩田さんは、人間のそういった頼りない心や何ものかに囚われていく心を、いつも的確に表現しては、私をぎょっとさせてくれる作家です。

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紙の本

あれは一体、何だったのか?話の中に潜む“魔”の不気味さに、ぞくぞくしました。

2004/11/26 16:02

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:風(kaze) - この投稿者のレビュー一覧を見る

 2月11日の祝日、大型のショッピングセンターで事故が発生。死傷者、怪我人多数。一体、何が大事故の原因となったのか? その事故当時の様子と、事故の後に起きた出来事が、関係者の証言によって次第に明らかになっていく話。
 話の趣向が一風変わっていて、タイトルにもあるようにQ&A形式、あるいはふたりの人物の会話によって進んでいきます。

 関係者の証言、やり取りが積み上げられていくに従って、事件の全体像が垣間見えてきます。しかし、そんな大事故を引き起こした真相は何かとなると、これが容易に特定できない。そのうちに、郊外型の大店舗で起きた事故は、次第に都市伝説じみた奇怪な相貌を覗かせていくようになるのですね。

 事故の原因を特定できない時に、行き場のない被害者の憎しみや悲しみはどこに向けられるのか。また、それまで何となく感じていた存在が、“言葉”として名前を与えられたことによって突然認知される不気味さ。パニック状態になった群集心理の怖さ。そうしたことが、Q&Aスタイルの会話の端々からこぼれ落ちてくるように感じられ、ぞくぞくしながら読み進めていきました。

 ラストの展開には意表を衝かれました。全く予想していなかったので、不意打ちを食らったって感じかな。読み手によって好みは分かれるかもしれませんが、私はこのラスト、かなり気に入りました。

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紙の本

日常に潜む恐怖が忍び寄ってくる・・・!?

2005/10/11 02:07

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:いくら - この投稿者のレビュー一覧を見る

この本を読んで、あなたはどんな印象を持ちましたか?

「・・・とにかく怖かったです。私が過去に読んだ本の中で5本の指に入る怖さでした。夜に読んだことを後悔しましたよ」

ほぉ、ホラー小説なんですか。

「いいえ、ホラー小説とはちょっと違います。まぁ、現場の凄まじい状況などの説明はグロテスクではありましたが、実際の災害の現場ってそういうものでしょう?ニュースなどでは流れないから実感が湧かないだけで。私たちは辛い現実から目を背けているから・・・。表面的に怖がらせようという趣旨のお話ではないと思います」

なら、謎解き小説ですか?関係者の証言の中から事故原因を探るというような。

「それも違います。確かに原因究明も読者を引きこませる魅力の一つではありますが、それ以上に被害者を中心とする関係者が『どんな気持ちで現場にいたのか』『事故が起こった後どんな気持ちで過ごしているのか』にスポットを当てて聞き込みがされているんです。そこには意外な事実が隠されていて、読者を驚愕させるのです」

なるほど、客観的視点から人間心理を探求していくのですね。

「そうですね。でも不思議なんですよ。多くの人の視点から事件を知ることによって、客観的に情報を整理することができるかと思いきや、むしろ読者は先入観だらけになるのではないかと思う。この感覚は異質です。著者の筆力のなせる魔法なんでしょうか」

先入観・・・何だかあいまいな表現ですね。

「う〜ん、上手く言えないんですけど、彼らは決して特別な人間ではないんです。どこにでもいるような、もしかしたら私自身かもしれない。読んでいて『あの感情、知ってる!』という気分になる。だからどこか客観的に読むことが許されなくなっていく・・・とでも言ったら良いのでしょうかね。そこが怖さにつながるんですよ!本当にゾッとするような」

明日は我が身ですか。
何が起こるかわからない世の中ですからね、本当に。

「ここの所、テロや大きな災害が増えているでしょう?こんな時代だからこそ、この本は手に取って読まれるべきだと思います。どこにでもあるような郊外の大型ショッピングセンターが、大事故の現場になりうるという事実、これは『恐怖』以外の何ものでもないですよ」

しかもその原因は全くわからない・・・。

「本当に救われない話ですよね。しかし、一番怖いのは人間の心なのかもしれません。逆に言えば人間が心を強く持てば、人を守ることもできる・・・と気付かせてくれました。この本が警鐘を鳴らしているのですね。こんな事件、絶対に現実に起こしてはいけません!そうです、絶対に」

ええ、こんな凄惨な事件は本の中の世界だけで充分です。
大丈夫ですよ。本書のおかげで、私たちは疑似体験できたのですから。

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紙の本

さて今度は読者であるあなたが質問する番です。準備はいいでしょうか…

2005/01/11 23:59

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:トラキチ - この投稿者のレビュー一覧を見る

その引き出しの多さを持ってファンの心を虜にする恩田氏であるが、本作においては特殊な形式で物語を紡いでいる。
タイトル通り『Q&A』方式(インタビュー形式といったらわかりやすいかな)で物語が進行するのである…

恩田陸は現代人の心の闇を描写するのが巧みである。
私たち日頃抱いている不安感を否応なくあぶり出してくれる。

恩田さんは本作において、具体的な事件の年月日を明確にすることによってかなり日本自体の危機感を訴えている。
本作を読まれた読者はスーパーマーケットに買い物に行かれた際に、必ず本作を思い出す。
それほど脳裏に焼き付く作品である。

本作における事故の原因は解明されずに終わっている。
多少なりとも不満を持って読み終えられた方もいらっしゃるのかもしれない。

私は次のように解釈した。
“どんな原因であろうが起こり得るということを読者に訴えている”と…
まさに読者もパニックに陥るのである。

本作を読んで、いろんな事情を抱えて生きている人々に遭遇する。
彼らの“本性”を見せつけられた読者はどう思ったのだろう。
背筋をぞくぞくさせながらも安堵のため息を吐いた方もいらっしゃるであろう。

それほど“不条理な時代に私たちは生きているという現実”を自覚せねばならない。

本作の表紙は暗澹たる時代を象徴している。
このような時代だからこそ、本作のように自己を戒める作品を手に取るのもいいのかもしれない。
少しは冷静に…

マイレコ

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紙の本

このリアルさこの禍禍しさ、恐るべし恩田陸。

2004/11/05 15:14

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:エルフ - この投稿者のレビュー一覧を見る

全編がインタビューとしての会話で成り立っているため、知らぬうちに自分がそのインタビューを受けているような、彼らから直接話を聞いているかのような気分に陥りました。
今までの彼女の作品は舞台を見ているようなものが多かったのに比べ、この作品は舞台上に読者も知らぬうちに上がらされているような感じなのです。
次に自分が「「これからあなたに幾つかの質問をします。ここで話したことが外に出ることはありません−。」と聞かれるのではないかとソワソワしてしまうんです。

ふと気づくと対話している席にいつの間にか自分が入り込み、彼ら・彼女らが見てきた風景、体験した恐怖を肌で感じてしまう…本当にこのような惨事がどこかで起きたかのようなリアルさや禍々しさがあるのはやはり恩田さんの力なんですよね。
この真相は一体何なのか? 次は誰なのか?
インタビューされる人物は少しずつ続いているため最後に誰がやって来るのだろうか?と、次から次へページを捲る手が止まりません。
この吸引力は是非とも味わって頂きたいです。

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紙の本

事件は新たな事件を生み、翻弄されるは人間模様

2004/07/05 22:52

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:luke - この投稿者のレビュー一覧を見る

休日の午後、郊外の地上6階建ての大型商業施設は買い物客で賑わっていた。突如、何処からともなく火災の警報が鳴り響き、人々は出口へと殺到し始めるのだ。階段へ、エスカレーターへ、逃げまどう様が、さらにパニックを誘発し大混乱となった。しかし、死者69名、負傷者116名の大惨事を引き起こしながら、その原因は全く掴めていなかった。火災、毒ガスと言われながらも、ただ1つの痕跡すら発見されなかったのだ。

 …と、事件は提示されるけれど、警察も探偵も出てこない。じゃあ、どうやって解決を?となりますが、被害者を含め、事件に関わった人々の状況説明だけで、それを計ろうって魂胆なんです。その上、それが本書の最大の売り物「Q&A」(質問と回答と言いたいけれど、むしろ全体を見れば会話と言った方が正解と思う)だけで、人物説明も廻りの状況も全て語って行こうってわけです。ちょっと、凄いです。この「Q&A」、焦点は必ずしも原因究明に置かれるのではなく、関わった人がどの様に関わったか語りながら、それそれが完結された人間模様が描かれている短編とも言い換えられます。ただ実のところ、最大の問題である原因は分かりにくいです。何故かと言えば「これが原因だ」とはっきり提示されないから。

 …そこで、登場するのが…。ちょうど取調室で事情聴取を見ているように、足を棒にし汗を拭き拭き聞き込みをしたように、変装をしテープレコーダーを忍ばせて、目を付けた関係者から証言を録るように、…たくさんの語られた「Q&A」から真相を、事件の全貌を、推理するのは警察や探偵に成り代わった読者ってわけです。言葉に出して「犯人はコイツだ」と名指しして貰わないと我慢できない読者にはちょっと辛いのですが。素晴らしい推理力を駆使して解決して下さい。もちろん原因究明だけが使命じゃありませんけど。ただし、読者の「原因はコレだ!?」と言う「Q」に対して「A」は誰が答えてくれるのかはボクも解りません。

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紙の本

あいまいな終わり方、それがプラスに働く時もあれば逆の時もある。で、頑張ったんだけど、この小説に関しては逆だったかな

2004/09/03 21:02

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

全て質問と回答という、地の文が全くない会話形式で描かれた小説、というのがウリで、私などは勝手に「二人だけの会話でこれだけの頁をもたせるのか、それは凄い力技だ」と納得していたのだけれど、読み始めたらQ&Aというスタイルこそ間違いないものの、登場人物は予想以上に多く、あれ?と思ってしまった。

で、そういうシンプルな構成を表すかのようなカバーデザインは鈴木成一デザイン室。どこにあるのか、装画は、まっさか腰巻のあのコミックス風のものではあるまいな、あれを装画とは呼ばんぞ幻冬舎!と思いながら、いやもしかするとこのカバーのシワシワはハイパーリアリズムの絵だったりなんかして、と首をひねる私ではある。

構成は、すでに書いたように複数の章(実際には明確に章立てはされていないけれど)が、ある事件の場に居合わせた人間たちの会話で進行し、会話する人物はダブることはない。ただし、インタビューはある事件の真相を質問の中から浮かび上がらせようとするもので、ある会話に出てきた人間が他所に登場したり、語り手になることはある。

ただし、特定の探偵なりそれなりの役目を果たす人間が、事件を見事に暴く、というものではない。だから本格ミステリではないし、情報小説でもパニック小説でも、ホラーでもない。いや、逆にそれら全てであるかもしれない。

で、その中心にある事故というのが、何年とは語られないけれど、つい最近、二月十一日に旭が岡のショッピングセンターで起きた、最終的に死者六十九人、負傷者百十六人を出した、原因不明のパニック事故である。人で溢れかえる休日のスーパーで、いったい人々を混乱に陥れた原因はなにか、それを複数の視点で描く、そういう小説である。

恩田の小説の多くは、いわゆる余韻というか曖昧な終わり方をする。それは彼女が本格推理といわれるロジカルな小説をではなく、ホラーというかダーク・ファンタジーという、ある意味割り切れない作品を書いていることと無関係ではない。それが上手く働くときは、当然問題は無い。

しかし、この小説のようなもので、結局、全てが曖昧、可能性のままで終わるということが、いいことかというと、私には疑問である。むしろ、結末をつけることが出来なかったんじゃあないの、と下種の勘繰りを許してしまうところがあるからだ。恩田の資質というものを分かっているつもりで言うのだが、『ドミノ』のような、すぱっと割り切った作品を、それでいて含みのあるような小説をたまには読みたいものである。

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紙の本

もはや台本

2004/07/10 06:36

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Mutsu - この投稿者のレビュー一覧を見る

タイトルに惹き付けられて、更には、その表紙のイメージからは程遠いこの半分以上を覆う帯に、すっかりやられました。書店の平積みでは、もちらん最初のキャッチですが、bk1では帯のないイメージなので、それも新たな楽しみとなります。この帯は間違いなく本の一部です。
QとAをどのように表現するのか。興味でしたが、こんな方法が確かにあると関心しました。インタビューのように、シナリオのようになっては小説としては読み難いものです。
幾つかの2人のやり取りが展開しますが、いずれも正直になったあとがこわい話です。これが、延々と続く2人だけの舞台であれば、どうでしょう。そんなものが読みたくなる、更には一人芝居と言うものもあるなと。掘り下げて行った先にあるのは、やはり狂気でしょうか。
これは、もはや台本ですね。演出は、行間から流れるものと読者の想像です。

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2004/12/04 18:43

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2004/09/21 12:35

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2004/09/27 08:58

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2004/09/29 00:03

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2004/09/30 16:53

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