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黄色いアイリス (ハヤカワ文庫 クリスティー文庫)
黄色いアイリス
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収録作品一覧
レガッタ・デーの事件 | 7-42 | |
---|---|---|
バグダッドの大櫃の謎 | 43-76 | |
あなたの庭はどんな庭? | 77-114 |
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紙の本
短編集の面白さは編集の力かも
2023/01/27 07:14
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ミステリー小説は長編と短編となら、やはり長編の方が面白いという人が多いと思う。
作品自体も長編の方が多いのではないだろうか。
長編の場合、登場人物を多くできる分、事件の動機や背景が複雑となる。
読み応えとよく言われるが、その点において、長編の方が短編に勝るような気がする。
ただ、短編の場合であれば、短編集となって編まれることが多いので、いろんな味わいを楽しめる利点がある。
さすがにこれは長編にはない。
アガサ・クリスティーの『黄色いアイリス』という短編集は、1939年にアメリカで刊行された「The Regatta Mystery and Other Stories」から一部日本で作品を加えて編まれたもの。
「The Regatta Mystery」は本書の冒頭に収められた「レガッタ・デーの事件」の原題。
この短編集ではポアロ物が5篇、ミス・マープル物が1篇、パーカー・パイン物が2篇、それと幻想小説が1篇収められているから、てっとり早く、アガサの人気キャラクターの活躍を楽しめるようにはなっている。
日本版での表題作となっている「黄色いアイリス」は、ポアロ物の短編小説で、作品としてはうまく出来ている。ただ、やはり短編だと犯人探しの愉しみが半減してしまうようで、この作品にしてもたちまち犯人がわかってしまう。
短編なので仕方がないことだが。
この短編集で一番面白かったのは、「仄暗い鏡の中に」という幻想小説だったのは、ポアロファンにもマープルファンにも申し訳ないが、案外短編だからだったかもしれない。
紙の本
相棒のいない名探偵なんて…
2004/07/31 00:02
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:星落秋風五丈原 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「あっ、わかった! そうだったのか。」
探偵小説には、前述のような台詞を口にする相棒がつきものだ。
彼等は大概、名探偵より数テンポ遅く事件の真相に気づき、いかに探偵の推理力が優れているかを際立たせる役割を負う、いわば引き立て役である。
しかし同じ引き立て役でも、探偵のキャラクターによっては、随分ばつの悪い思いをさせられる。とりわけ顕著なのが、クリスティーが生んだベルギー人の探偵・エルキュール=ポアロの友人にして医師、ヘイスティングスだ。彼はポアロに始終ロマンチストぶりをからかわれ、「西部の星盗難事件」(「ポアロ登場」収録)では、何とかよい所を見せようと余計な口出しをしたために、穴があったら入りたくなる思いをする。いくら友人といったって、そんな経験をさせられるのは、気分のいいものではないだろう。
一方、探偵は彼をどう思っているのだろう? 友人とはいえ、有効なアドバイスもできないのなら、いない方が推理がはかどるのでは?
ここに、本書収録の「バグダッドの大櫃の謎」と登場人物の名前も事件の概要も同じ「スペイン櫃の秘密」(「クリスマス・プディングの冒険」収録)という作品がある。但し、前者にはヘイスティングスが登場し、後者には登場しない。さぞや後者では迅速に推理を進めているかと思いきや、彼はイライラしている。そして秘書のミス・レモンを彼の代わりに据えていろいろ質問を試みるが、望む結果は得られない。結果彼は、ヘイスティングスの不在を大いに嘆く。一方「バグダッドの大櫃の謎」では、メインとなる事件についてヘイスティングスが
「ドラマにしてもいいような筋立てじゃないか。」
と言うと、早速ポアロは
「そういうドラマがたしかあったっけ。」
とまぜっ返す。そして、「君等イギリス人のやり口は」と批判しつつも、いかにも愉しそうに推理を進めている。一方、ヘイスティングス不在バージョンの「あなたの庭はどんな庭?」(本書収録)では、ポアロはまたもやミス・レモンに代役を求めている。やれやれ、推理以外の所では、君は学習しないのかね、ポアロ君。
さて、ヘイスティングスがいる時といない時で、一体何が違うのか?
知りたい人は是非本書を御覧あれ。そうすれば、先に挙げた質問の答えもおのずとわかるはずですぞ。
紙の本
ポワロ マープル パーカー・パイン
2017/05/16 21:29
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:J・P・フリーマン - この投稿者のレビュー一覧を見る
「ポリェンサ海岸の事件」の事件はパーカー・パインらしい話。一度失敗した手をここで使うか。また危ういことになっていたけど、今回はパーカー・パインが目を光らせて事なきを得ました。「黄色いアイリス」は過去の殺人を再現するという点が「忘れられぬ死」に似ているね。
紙の本
ポアロ、パーカー・パイン、マープルに、珍しい幻想小説が読める内容
2013/07/25 19:02
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ミルシェ - この投稿者のレビュー一覧を見る
人間心理への洞察力とその機知と大胆さに富んだ作戦で、
相談者の問題を解決するパーカー・パイン。今回も、「レガッタ・デーの事件」と「ポリェンサ海岸の事件」では、その彼のお手並みが
見事に発揮。全体的に、コミカルな趣き。
「バグダッドの大櫃の謎」と「あなたの庭はどんな庭?」では、
犯人の大胆かつ細心な犯行と証拠隠しが行われる。そしてそれに挑む
ポアロ。
特に後者の犯人が、独創的。
「仄暗い鏡の中に」は、男女の三角関係が、幻想的に描かれた、幻想小説。
紙の本
黄色いアイリス
2019/10/11 20:07
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:earosmith - この投稿者のレビュー一覧を見る
「バグダッドの大櫃の謎」と「スペイン櫃の秘密」を読み比べてみるのも面白そう。「黄色いアイリス」でダンスをするポアロが珍しい?
紙の本
面白かったです
2021/11/19 11:44
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:iha - この投稿者のレビュー一覧を見る
アガサ・クリスティによる短編集です。パーカー・パイン、ポアロそしてマープルが一冊で読めるのは非常に贅沢です。また、従来の長編のようにじっくりと楽しむことはできませんが、一作一作が短いゆえに、すぐに物語の核心にたどり着く手軽さがあります。アガサ・クリスティを読んだことがないひとにとって、これら名探偵の世界を気軽に楽しむことができる入門書としてとてもよいのではないでしょうか。
電子書籍
面白かったです
2020/08/08 18:25
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:iha - この投稿者のレビュー一覧を見る
アガサ・クリスティによる短編集です。パーカー・パイン、ポアロそしてマープルが一冊で読めるのは非常に贅沢です。また、従来の長編のようにじっくりと楽しむことはできませんが、一作一作が短いゆえに、すぐに物語の核心にたどり着く手軽さがあります。アガサ・クリスティを読んだことがないひとにとって、これら名探偵の世界を気軽に楽しむことができる入門書としてとてもよいのではないでしょうか。