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  • みんなの評価 5つ星のうち 4.3 36件
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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2004.7
  • 出版社: 徳間書店
  • サイズ:20cm/476p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-19-861878-X

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紙の本

沙門空海唐の国にて鬼と宴す 巻ノ1

著者 夢枕 獏 (著)

西暦804年、密を求め遣唐使として長安に入った若き留学僧・空海は、友人の橘逸勢らとともに朝廷をも揺るがす大事件に巻き込まれる…。日本初の世界人の活躍を描く中国歴史伝奇小説...

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沙門空海唐の国にて鬼と宴す 巻ノ1

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商品説明

西暦804年、密を求め遣唐使として長安に入った若き留学僧・空海は、友人の橘逸勢らとともに朝廷をも揺るがす大事件に巻き込まれる…。日本初の世界人の活躍を描く中国歴史伝奇小説。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

夢枕 獏

略歴
〈夢枕獏〉1951年神奈川県生まれ。東海大学文学部日本文学科卒業。77年「カエルの死」でデビュー。「上弦の月を喰べる獅子」で日本SF大賞を、「神々の山嶺」で柴田錬三郎賞を受賞。

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みんなのレビュー36件

みんなの評価4.3

評価内訳

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  • 星 1 (0件)

紙の本

全巻揃う前から読むか全巻揃ってから読むか

2004/08/10 23:11

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:GAWA - この投稿者のレビュー一覧を見る

司馬遼太郎「空海の風景」、陳舜臣「曼荼羅の人」、榊莫山「空海書韻」等々日本史上最大のスケールを誇る天才・弘法大師空海の伝記小説は数あれど、伝奇小説はというといままで山田正紀「延暦十三年のフランケンシュタイン」ぐらいではなかったか。そこへこの陰陽師でおなじみの夢枕獏によるこの本である。
先日ふらりと立ち寄った書店の店頭ではじめてこの本の存在を知り、早速買おうと手にとってよくよく見ると「全4巻」で第3巻以降は一ヶ月に一冊ずつ刊行されるという。そこで私は考えた。「読み始めたらきっと続きが気になって気になってたまらなくなってしまうだろう。そんな状態がいま(8月はじめ)から9月末までも続くのはたまらない。ちょっと我慢して4巻揃ってから買おう」と。その日は買うのをやめた。しかし翌日には1巻2巻が存在すること自体が気になって気になってしょうがなくなってしまったので全巻揃うのを待たずに買ってしまった。
読み始めるや、空海が当時の世界の中心都市である唐の長安で唐王朝を襲う呪詛の謎を解くべく縦横無尽の大活躍という期待を裏切らないどころか、想像をはるかに上回るスケールで展開するストーリーにすっかりはまってしまった。先週の日曜の午後3時ごろから第一巻を読み始め、途中夕食をはさみ第二巻の17章まで読み進んだとこで午前0時をまわった。明日は仕事なのでそこで第二巻を読みきるのを断念した。そしてこの前の土曜に第二巻の後半を読みきった。
第二巻まで読んでおもったが、やはり全巻揃う前に読み始めて正解だったと思う。なぜなら全巻揃っていたなら、徹夜をしてでも一気に全巻読みきってしまわねば落ち着かないであろうと思われるからである。そんなことしたら生活のリズムがくるって体調を崩してしまうだろう。まずはあと三週間第三巻が出るのを辛抱強く待つことにする。(2004.8.10記)

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紙の本

空海がゆく

2004/09/07 12:45

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:乱蔵 - この投稿者のレビュー一覧を見る

獏ちゃんファンの間で半ば伝説と化していた(ほんまか)「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」がついに書籍化。
しかも、全巻連続出版というではないか。

この作品を書くと言い出してから完結するまで長い時間がかかりました(なにしろ書き出すまでにも時間かかったし)。
その間に、安倍晴明の夢枕獏というイメージが出来上がってしまったけど、獏ちゃんと言えば、空海なのである。

獏ちゃんの作品の裏にはすべて空海の思想が流れているといっても過言じゃない。
すべての存在をただそのままで正しい、すべての存在をその欲望も悲しみもひっくるめて、すべてを肯しと肯定する。それは全作品に共通して流れている。

これまでは「魔獣狩り」の中で間接的に描かれていた「空海」をはじめて本格的に描いている。まさに期待通りの空海が描かれています。
ところで、「新魔獣狩り」ではついに現世に空海が甦ってしまったけど、その空海と読み比べて見るのもいいかも。

1巻は、空海をはじめとした人々の紹介といくつかの事件が起こっていくまさに序章というべきもので、わくわくするものとなってる。

これぞ本当の「歴史小説」。
史実だけを追ってるだけなんて、つまらない。小説なんだから史実以上のものを見せてくれなきゃ。

まさにこれは本当の「物語」なのだ。

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紙の本

「智と野生。上品と下品。聖と俗。」大胆不敵な空海像〜歴史物語としても伝奇小説としてもお勧めです。

2005/01/06 13:11

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:まざあぐうす - この投稿者のレビュー一覧を見る

 空海は、西暦804年遣唐使の一員、留学僧として長安に渡りました。同行した友人の橘逸勢は、国から命ぜられた二十年という留学の長い年月を憂いていますが、空海は飄々としています。空海の文筆力と達筆が、何度も拒否された遣唐使船の受け入に大きな役割を果たしています。その時の名文が夢枕獏さんの分かりやすい言葉で訳されていることも史実としての関心をそそりました。

 入唐したばかりの二人は、洛陽の南市の一角で、謎の道士・丹翁と出会います。その妖術を見抜いた空海、二人はやがて、劉雲樵という唐の役人の屋敷に憑依している猫の妖物と関わることに…。密を学びに唐に来たはずの空海は、すぐにも青龍寺に行くことを勧められますが、空海は猫の妖物の謎を説く道を選びます。そして、唐の国家を揺るがすほどの大事件に巻き込まれることに…。

 「不思議な男よ」と逸勢は、空海に向かって何度も言いますが、この本の魅力の一つは、空海と逸勢の二人が交わす何気ない会話にあるのではないでしょうか。空海が儒教を捨て、仏教を選んだ理由、空海を貫いている宇宙原理—大日如来のこと、僧としての妙敵についてなど…もしかしたら、作者の夢枕獏さんは、逸勢として空海に語りかけているのではないかとすら思える位、面白い問答に満ちています。
 夢枕獏さんは、空海を「智と野生。上品と下品。聖と俗。」を肉体と心の中で同居させ、調和させ、時おり不協和音を発しながら生きている魅力的な人物として語っています。
 大胆不敵な人柄、そして、本質を捉える鋭い感性、唐の言葉を流暢に話す器用さ、宇宙の真理から文学、そして俗物、妖怪に至るまであらゆるものへの興味が尽きない大きな器。
  
 常人の理解を超えた魅力の持ち主・空海の唐でのこれからの歩みが楽しみです。漢詩への鑑賞力も備えた空海と白楽天との出会いもあります。日本と中国の歴史が交わる歴史物語、また、エンターテインメント性をそなえた伝奇小説としてお勧めの四部作です。

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紙の本

陰陽師シリーズを読んでいると面白さ半減かもしれない

2005/11/13 21:51

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:銀の皿 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 空海が唐に渡り、楊貴妃の謎に関わりそれを解明し、密教を得て帰国するまでというお話。
厚さ3センチの単行本4冊、という大作。ですが、・・・獏さん、ごめんなさい。量の割には感動がいまひとつでした。
 理由はいくつかあるでしょう。一つは、空海と逸勢(はやなり)がどうしても「陰陽師シリーズ」の晴明と博雅と同工異曲に思えてしまうこと。空海が呪術で妖物に対応するところもそうですしね。もう一つは楊貴妃の謎の原因。唐を滅ぼそうとまで至った原因としてはちょっと個人的に過ぎるようなものではないでしょうか。そのぐらい大きな恨み、が想像できない読み手の不徳、かも知れませんけれど。
 「哀しみを失くすことはできないけれど、それをはっきりと知ることによって、人は哀しみの前にたつことができる」などの、獏さんの仏教感というか世界観があいかわらず良く出ています。
史実、詩歌の引用も多く、漢文と下しがき、その訳まで載せて下さっているのでもう一度勉強にもなり、じっくり雰囲気を味わえると言えばよいのですが、ちょっと紙数増やし手段にも思える残念感も。
 陰陽師シリーズを知らない方が、新鮮によめると思います。魔獣狩りシリーズを読んだ方は、「おお、空海はこんな風か」と発展を感じるでしょうし、「涅槃の王」読者は著者の仏教感がどう変わったか、を読むかもしれません。
ご本人絶賛、のあとがきのわりには、と言うところでした。休みの日、他に何もしないでゆっくりしたい時などに4冊積んで浸ってみるには良いかも、というところでしょうか。

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紙の本

言葉の力ととらわれのない心

2007/05/11 13:21

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:イム十一 - この投稿者のレビュー一覧を見る

空海の密教求法の為の中国渡海記を基として、著者の創作・演出を盛り込んで作られた全四巻の伝奇小説です。
遣唐使として日本から中国へ渡った空海と橘逸勢が、そこで起きる怪異に巻き込まれ、その謎を追っていくうちにさらなる深い歴史の闇へと足を踏み入れていきます。
この物語の面白いところをひとつ挙げるとすれば、謎を追っていく途中での、逸勢が空海に投げかける様々な質問に空海が淡々と答えていくところではないかと思います。何気ない逸勢の質問から、仏法とは何か・密教とは何か・人の心とはどういうものか、といった深いところまでスルスルと入っていく二人のやりとりは、読んでいて大変面白く感じました。特に巻ノ三[第26章 呪法宮]での、逸勢に空海が仏教の根本思想「諸行無常」「諸法無我」を説く件は非常に興味深く読むことができました。
また、この物語では、「呪(しゅ)」という言葉の力が多くでてきます。相手が発する呪によって人の心はそこにとらわれ変化していく、しかし呪にとらわれずそのものの本質・真実を見抜いていく、それができるのが空海であり、その力でもって怪異を解決していきます。呪文や魔法といったものは、特別な技能や超能力だけではなく、自分が相手に言葉を発することで起こる相手の心のとらわれだということ、それは即ち「言葉」というものが人の心にどれほどの影響を与えるものであるのか、を著者がこの物語を通して読者へのメッセージとして伝えているように感じました。

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2004/09/18 15:22

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2006/04/15 10:35

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