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商品説明
10代から50代の幅広い年代の女性たちがぶつかる両親との問題、仕事と人生、過食症、職業選択、セクハラ、恋愛問題、両親の介護等の事例をもとに解説。女性が人生で出会う様々な心の問題に女性セラピストが助言する。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
高畠 克子
- 略歴
- 〈高畠克子〉ハーバード大学大学院修士課程修了。武庫川女子大学大学院教授。臨床心理学・コミュニティ心理学専攻。
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紙の本
少し、考えないといけない
2006/11/30 19:36
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:コマツバラ - この投稿者のレビュー一覧を見る
内容の前に、驚くことがある。
臨床例で登場する女性が、パンタロンを履いている。別の臨床例の20代の女性の、元恋人が学生運動に打ち込み、実存的悩みで自殺未遂をする。
これは、2004年に発行された本である。内容以前に、検討すべき点はないだろうか?
10章の著者の体験は、深く感慨深い。この章だけが、際立って、人の心のひだ模様が伝わってくる。それだけに、他の章の分析は残念だった。あまり、現代の若い女性にこだわらず、著者と年齢の近い女性と共に歩む記録を残したほうがいいのではないだろうか。
紙の本
出版社からのオススメ
2004/07/19 03:15
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ひろさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者は、かってボーボワールが「第二の性」と言った女性の、現代日本における「受難」と「癒し」について、長年の実践経験に基づいて記している。
文章は「ひら場」で語りかけるような優しさに満ち、具体的な事例提示が読者の胸を打つ。事例とは、社会的に自立した女性の母親や父親との葛藤と鬱、摂食障害(過食・おう吐)、男性に尽くしすぎ自分を見失うひと、AC(アダルト・チルドレン)、DV被害者、セクハラ被害者など。
文章はやさしいが、個々の事例を通じて豊富な文献紹介と、偏ることのない心理療法、グループワーク及びケースワークの具体的やり方を述べている。
さらに、女性のこころの苦しみとさまざまな症状は、近代史の社会家族制度下の女性の受難・受苦に根ざしていることを立証している。癒しは、このような認識を有する女性専門家だけによるのでなく、受苦を経て前進しようとする自助グループにおける協働作業においてなされることが、強調される。
ひそかに悩んでいる女性は、自分さがしに役立ち、保健・福祉に携わるひとびとは、21世紀の男女あり方についてしみじみと啓発されるであろう。