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- カテゴリ:一般
- 発行年月:2004.7
- 出版社: 小学館
- サイズ:19cm/143p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-09-343514-7
紙の本
正統の蕎麦屋 (ポケットサライ)
「粋」の文化を支えた蕎麦の歴史を辿りながら名門名店の背景を採り、最新の情報を提供する「蕎麦本」の決定版。都内の蕎麦屋を中心に取り上げる。『サライ』2003年18号特集の再...
正統の蕎麦屋 (ポケットサライ)
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商品説明
「粋」の文化を支えた蕎麦の歴史を辿りながら名門名店の背景を採り、最新の情報を提供する「蕎麦本」の決定版。都内の蕎麦屋を中心に取り上げる。『サライ』2003年18号特集の再編集。データ:2004年5月現在。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
片山 虎之介
- 略歴
- 〈片山〉写真家。著書に「ローカル線で行く秘湯」など。
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紙の本
蕎麦っ食いと自認するなら、これらの店は行っておいたほうがいい
2004/09/19 18:20
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:7ひきのこぶた - この投稿者のレビュー一覧を見る
頭に「正統」とついた蕎麦屋とはどのようなものだろう。私は、それを「基本の味」と理解した。つまり、発祥は関西らしいが、蕎麦文化として発展させたのは、間違いなく江戸である。そして、江戸が東京に変わってからでも、既に1世紀あまりの時間の経過があった。いくつか流れは分かれているが、老舗といわれている店は、本をただせば、「砂場」、「更科」、「藪」の三大源流にほとんど収束する。いまに伝わる伝統の“江戸蕎麦”の店を、この本は紹介している。
だから、この本はグルメ本かと聞かれたら、クビを傾げざるを得ない。というのも、紹介してある店舗数は<巴町砂場>、<南千住砂場>、<虎ノ門砂場>、<室町砂場>、<一茶庵本店>、<総本家更科堀井>、<芝大門更科布屋>、<布垣更科>、<かんだやぶそば>、<並木藪蕎麦>、<池の端藪蕎麦>、<上野藪そば>、<神田まつや>、<蓮玉庵>、<目黒長寿庵総本家>の15軒だけなのである。普通のグルメガイドであれば、最低でも40〜50軒は紹介するはずだ。
ところが、少ない。その理由は「正統」にこだわったからだ。いわゆる、ニューウェーブの蕎麦屋は最初から無視している。もちろん、ニューウェーブの店にも、たくさん美味しい店はあるに違いない。だが、それらの美味しさは“草書”の美味しさだろう。素人は草書と悪筆を判別できない場合もある。一方、この本に挙げられた店の蕎麦は、正真正銘の“楷書”である。楷書を基本の味として学べば、間違えることはない。
数年ぶりに、蓮玉庵に出かけて蕎麦を手繰った。壁に「新そば」と書いた紙が張ってある。「秋新(あきしん=秋に収穫する新そば)」なのだろうか。確かめる意味でも、もっとリピーターにならなければ。また「砂場」系の店はまだ行ったことがないので、一度、出かけよう。そう思った。