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グラスホッパー
  • みんなの評価 5つ星のうち 3.7 497件
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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2004.7
  • 出版社: 角川書店
  • サイズ:20cm/322p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-04-873547-0

紙の本

グラスホッパー

著者 伊坂 幸太郎 (著)

復讐。功名心。過去の清算。それぞれの思いを抱え、男たちは走る。3人の思いが交錯したとき、運命は大きく動き始める…。クールでファニーな殺し屋たちが奏でる狂想曲。書き下ろし長...

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商品説明

復讐。功名心。過去の清算。それぞれの思いを抱え、男たちは走る。3人の思いが交錯したとき、運命は大きく動き始める…。クールでファニーな殺し屋たちが奏でる狂想曲。書き下ろし長編。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

伊坂 幸太郎

略歴
〈伊坂幸太郎〉1971年千葉県生まれ。東北大学法学部卒業。「オーデュボンの祈り」で新潮ミステリー倶楽部賞を受賞しデビュー。「アヒルと鴨のコインロッカー」で吉川英治文学新人賞を受賞。

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みんなのレビュー497件

みんなの評価3.7

評価内訳

紙の本

球突き連鎖反応型ミステリ?○鈴木○鯨○蝉の三人が繋がっていく面白さ

2004/08/02 18:43

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:風(kaze) - この投稿者のレビュー一覧を見る

章立てと言うのかな? 1章、2章の1、2の代わりに、人の名前の印鑑が押されています。ハンコ状の○の中に入っている人物名は、全部で三つ。鈴木、鯨、蝉。主要登場人物の姓あるいは通称なんだけれど。

話は、互いに面識のない彼ら三人が、ひとつの事件をめぐって繋がっていくと、そういう趣向になってます。三人が繋がっていく様子は、あたかもビリヤードのキューで突いた球が次々にぶつかっていくような感じ。鈴木ボールが鯨ボールにぶつかって、鯨ボールが蝉ボールにぶつかって、そんでもって、蝉ボールが鈴木ボールにぶつかって……。一種、核融合の連鎖反応みたような話の繋がり具合、三人を機軸とした同時進行型の話の展開、そこがまず面白かった。

繋がりということで言えば、著者の他の作品とリンクする言葉、文章が出てきました。それが何なのかは、読んでみてのお楽しみってことで。伊坂作品のファンの方なら、すぐにピンと来るはず。本筋とは関係ないのですが、作品と作品とがリンクしているこういう趣向は、なかなか楽しいですね。

登場人物の独白や台詞のウィットに富んだ面白さ。巻き込まれているやばい状況を、他人事のように認識するおかしさ。あちこちでにやにやさせられたのですが、特におかしかったのは、蝉と岩西のコンビのネーミングに、ある俳句の文句を引っかけたところ。もしかして、そこからふたりの名前を付けた、のか?(笑)

ネットの書評を見る限り、かなり評判がいい前作『チルドレン』。でも、個人的にいまいちビビッとくるものがなくて、何というか、複雑な心境でした。「読んだときのコンディションが悪かったのかも」とか、「再読すれば、印象が変わるかも」とか、結構がっくりきてました。それが本書を読んで、「やっぱ、伊坂ワールドは面白い」「スピーディな話の展開、話の繋がり具合がいけてたし、痛快な台詞やなんかも楽しませてくれるよなあ」と、自分の中ではやや下降気味だった作家の評価が、またぐっとUPしました。

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紙の本

バッタの悲しみを知れ!

2005/11/02 02:48

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Yostos - この投稿者のレビュー一覧を見る

バーテンダーか何かの話だと思って購入してみた。「グラスホッパー」というのは、銀座のバーをはしごするような人を指す言葉らしい……というのを知っていたからだが、この本では全く関係ない。バッタを指す言葉だ。バッタは、一定以上に個体の密度が多くなると体の色が変わり凶暴になるそうだ。それに掛けてあるタイトルだ。
妻の復讐を図る元教師・鈴木、依頼により他人を自殺させる自殺屋・鯨、殺し屋・蝉を中心に、押し屋や殺しの仲介屋など個性あふれるキャラクターたちが、一見脈絡なく始まったある殺しをきっかけとして絡み合いながらなんとも結末につながっていく展開は、なんだか作者に「やられた!」という感じで見事。
知らない作家だったが、丁寧につむがれた伏線には驚かされた.会話や言葉のひとつひとつに意図と伏線が隠されているような緻密さ。それでいて会話としてシリアスさ、怖さ、そしてどこかユーモラスな感覚が伝わってくる。実際には、絶望的に暗いストーリーのはずだが、会話の妙でコメディかと思うユーモアが漂う。ただ、実はその裏に怖さや、悲しみが隠れているところに作者の並々ならぬ力量を感じる。
久しぶりに、大当たり。

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紙の本

例えば“伊坂幸太郎ってどんな作家なの?”と聞かれたとする。答えになっていないかもしれないが私は次のように答える。読者に“「この作家の新刊だけは必ず買おう!”と思わせる数少ない作家だよ!”

2005/01/06 01:35

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:トラキチ - この投稿者のレビュー一覧を見る

今やネット界だけでなくその実力人気共にトップスターにのし上った感の強い伊坂氏であるが、意外と本作に対する評価というのは低いものである。

私が思うには下記の2点が挙げれるかなと思う。
まずひとつはやはり殺人が発生するので読後感が良くないという点。
次に他作に比べると感動的と言う面では弱いという点。
確かにその通りかもしれない。

ただ読者も伊坂氏の頭脳のように柔軟性を持って臨む必要があるのかもしれないなと思ったりするのである。

ズバリ、本作は“ユニークな会話”の楽しさと“巧みに張られている伏線”を中心に楽しむべき作品である。
まず前者であるが、伊坂氏の近年稀に見る卓越したユーモアセンスに基づく文章展開は本作において頂点を極めたと言って過言ではないような気がする。
“漫才を読んでいる”という言葉がピッタシかもしれない。
後者はスピード感溢れる展開のところどころに張られているのでじっくり読みましょう(笑)
種明かしを楽しみにして…

本作は、鈴木・鯨・蝉の3人が交互に描かれている。
読者はどこで登場人物がクロスするのか捲るページを止めることが出来ない。
各章の始めにハンコ状の○の中に3人の名前が書かれた文字が印象的である。
展開はテンポが良いという言葉がまさに当てはまる。
個人的には鯨と蝉との対決が本当にワクワクしたことを書き留めておきたく思う。

ズバリ、キーポイントは主要登場人物のひとりである“鈴木”の立場に立って読めるかどうかであろう。
少し気弱なところが実に魅力的な人物として描かれている点は印象的だ。
私なんか鈴木さんが未来の伊坂作品に登場しないかなと密かに期待しております(笑)

↑でも少し述べたが、伊坂作品に接する際に楽しみのひとつでもある圧倒的な家族愛・親子愛であるが、本作においてはいささか弱い。
確かに鈴木の亡き妻に対する夫婦愛がクローズアップされてはいる。
たとえばラストにおけるバイキングのシーンはいいのであるが、長男の健太郎と次男の孝次郎兄弟に対する気持ちはいささか飛躍したというか無理が生じたなと思ったりしている。

そのあたり少し“伊坂幸太郎はまだまだ発展途上である!”と思いたい。
これは氏の資質の高さを物語っている言葉のつもりである。

伊坂氏は本作において人間ひとりひとりの弱い部分をさりげなく描写している。
こんな人間性の豊かな殺し屋っているのだろうか?
あなたも是非体感して欲しく思う。

伊坂作品を楽しむことによって、私たちも索莫とした時代だから心だけは豊かになりたいものだ…

マイレコ

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紙の本

自由とは?

2007/09/11 12:58

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:夢の砦 - この投稿者のレビュー一覧を見る

スピード感あふれる作品。「自由」を求めて登場人物達がそれぞれ自己との格闘を繰り広げる。自由とは何か?自由を手に入れるには?読者はそれぞれに、自分の置かれた現状を鑑みて、自己との対話を始めることになる。

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紙の本

やっぱ長男の健太郎と次男の孝次郎でしょ、この小説は。この二人は話の本筋にはいないけれど、実にいい味をだしていて、私の好きな少年ベストスリーにはぜったいランク・イン

2004/10/16 21:54

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

カバー、WEBでは良く見えないだろうから、書店でじっくり見て欲しいのだけれど、かなり芸が細かい。特に、等間隔の金色の線が描く模様が、時に迷路のように、時に波紋のようにみえて、おおこれぞ琳派と思うのは、日本人、しかもついこの間、竹橋の近代美術館で琳派展を見てきた私だけだろうか。

特に好きなのは、タイトルのほうはその細い金色の線が上を横切って、ちょっとガラス越しか何かの印象を与えるのに、その横の著者名は、線が周囲を取り巻くだけ、おまけに中央下にある円の中は、活字は白抜き。さらにいうと、ハードカバーだけれど、表紙の紙は若干こしがあって手になじみやすい。本自体は薄いのに320頁もあって、着痩せするタイプ?なんて思っちゃったりして。その装丁は高柳雅人(角川書店装丁室)。

この話の主な流れは三つ。第一のコース、愛する妻を殺され、その復讐に立ちあがった元中学教師の鈴木くん。第二のコース、おもに政治家に頼まれ、政敵やスキャンダルの元になりそうな相手を殺す鯨くん。第三のコース、同じく殺し屋だけど、岩西に頼まれ、どちらかというと人が嫌うような女子供を対象とする蝉くん。

ま、他にもいろいろ出てくるけれど、これで十分かな。で、この中心にというか、クロスポイントにいるのが、《令嬢》の寺原の息子。酔払い運転、暴行、殺人、詐欺何でもござれの極悪人。ただし、父親が政治家と仲がいいので、何をやっても許されている、そういう、まさに日本中に沢山いるタイプの男(うーむ、日本の政治家の志の低さよ!)。

でだ、この三人の選手の金メダル争奪戦を思えば、まあ、全く話は違うけれど、そんなに酷い間違いではないだろう(な、わけはないか)。しかし、面白いのである。ともかくリアルなのだ。人が死ぬ、それもあっけなく。出てくる人間、いわゆるまともな奴はいない。でも、現実世界の数々の事件を見ると、ありかなって思う。

そういう摩訶不思議な伊坂の説得力というのは、京極夏彦並である。でだ、私がもっとも気に入ってしまったのがメダル争奪戦には参加していない押し屋らしき槿(あさがお)家の人々である。無愛想で読んでいるだけで圧倒されてしまう父もだが、女子大生にも見える母のすみれ、サッカー好きの小学生のという兄弟である。ともかく可愛いのだ。我が家の娘二人も中々のものだと思うが、男の子ってこんなにいいもの?って自分の周囲を見直したくなるくらいにいいのである。

どこが、そんなの人物紹介に入っていないジャン、と文句のある方、ぜひお読みください。思わず、もう一頑張りして男の子作っちゃおうかな、って連合いの顔をまじまじと見てしまうこと請け合いである。ま、そこで止めるか、一歩踏み出すかは大きな賭けだけれど、最後に一踏ん張り、と誘惑させるに十分な子供たち。うーん、伊坂さんて罪な人…

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紙の本

出来あがるもう一つの物語、マジックのような1冊。

2004/08/31 10:05

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:エルフ - この投稿者のレビュー一覧を見る

「grasshopper」とは草食の直翅類昆虫の総称(バッタ・イナゴ・キリギリスなど)のことなんですね。
伊坂さんの本は読み終わってからタイトルの意味を考えるとニヤリとさせられるものが多いような気がします。今回もだから「グラスホッパー」なのか〜と一人ニヤリ。

さて、今回思ったのは伊坂氏とディズニー映画は似ているという事ですね。
ディズニーがハッピーエンドの物語が多いのに対し、伊坂氏は複数の人物が交差する物語が多い。
両方とも展開と結末が予測できるのですが何故か毎回ワクワクして見てしまう。
きっとその個性的なキャラクターが魅力なんだと思います。
確かに今回も蝉や鯨、岩西、押し屋と味のある人物は多いんですよ。
また他の人物に比べると普通過ぎる「鈴木」の存在が物語を中和している気がします。

また伏線もあちこちに張られていて無駄が一つもない。
三人が何気なく目にしている「モノ」ですら伏線になっています。
会話の一つ一つにも隠された意味があり、最後まで読んでみると読者は「もしかして…この物語は」とある可能性に気がつくように出来ているんですよね。

ジグソーパズルで全てのピースを埋めていった後、額に入れてみるとひっくり返して見ると違う絵が出来ていた…そんな感じがしました。

読めば読むほど散りばめられた伏線に気付くので何度も読める作品ですね。

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紙の本

団欒の殺し屋。

2004/08/15 13:31

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:池のワニ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 その前。「殺し屋」が映画やミステリーの世界で相応の存在感をもちえたのは、そこにロマンのかけらがあったからなんだろう。殺伐とした時代には、わずかなカネで人を殺す連中がいたって驚きはない。むしろ動機もしがらみもない、シロート臭い手荒な手口ほど捕まる確率は低い。なんという皮肉か。この小説は、そんなロマンなき時代をポップに言い表しているというか、遠い闇のむこうから口笛が聴こえてきそうなエンターテイメントだ。
 素適な若妻と元気な二人の息子に囲まれた「団欒」を手にしながら、どういう理由でか「押し屋」などという、信号待ちをしているターゲットの背中を自然に押すのを商売にしている殺し屋。無口でダンディ。何人もの必殺仕置き人のような殺しのプロたちが行き交う、複数の主人公によって展開していく物語の中で、この男は異色である。しかも、場がおかしいのだ。たとえるなら、重松清のリビングドラマに殺し屋を組み入れたら、こんなふうになるじゃないだろうか。なんてね。
 異色というなら、もう一人忘れちゃならない。妻を殺された元教師の鈴木くん。復讐のためだけに生きようとする。完全にキレちゃった連中がシノギを削る壊れた世界でたった一人、場違いな優男の鈴木くん。殺人の動機をもっているのは、彼ひとりでもある。そして鈴木くんは、先ほどの押し屋家族(男は仕事については秘密にしているらしいが)と出会うことで、一時の安穏を味わう。灼熱砂漠にオアシス。妻を思い浮かべ、断たれた時間を夢見るのだが、これがまたかなしい。うじうじ男のフツウさが、壊れきった世界では倒立してみえるだけに。
 亡霊と始終会話する男など「異常」な殺し屋が混戦する、タランティーノ張りの荒唐無稽なストーリーである。異常でない殺し屋などいるはずもないだろうが。この世界の中で、まともで居続けるとはどういうことなのか。さんざん笑わせたあと、考える時間がのこる。
 

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紙の本

蝉の声は、もう聞こえない

2004/09/11 11:46

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ぽらん - この投稿者のレビュー一覧を見る

読め!
そしてまわりを観、声を聞け。
それは、現実か?
最後に答えが待っている。

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紙の本

これは多くの意味を持った追跡劇だ

2004/09/10 18:04

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:luke - この投稿者のレビュー一覧を見る

 裏稼業と言えば必殺仕置人、天に替わって恨みを晴らしてくれる正義と悪の狭間の世界ですが、現代の殺し屋稼業はちょっと違うような…。業界なんて言い合っているものの仕置人ほど組織も確立できていなくて、どんな殺しも請け負ってしまう単なる殺人者達。必要悪なのか、自然の摂理なのか、グラスホッパーの世界の片隅で息づき始めた新種のようにひっそり動き始めていた。

 裏の世界の一組織のボスの息子の車に撥ねられて最愛の妻を失った中学教師は、学校を辞め復讐の機会を狙って組織の詐欺会社に入社する。ある日、組織への忠誠心を試されようとした時、仇と狙うボスの息子が車に撥ねられるのを目撃してしまう。撥ねられた直後に現場を離れる1人の男を、その時一緒にいた組織の女と見てしまい、その男のあとをつけるように命令される。どうも押し屋と呼ばれる殺し屋らしいのだが…。

 現実離れした殺し屋ストーリーですが存在感たっぷりに描かれているものですから、居ても不思議じゃないような気にさせられてきます。たぶん殺しを仕事にするなら乗り越えていなければならないような人間性が残っているもので、殺し屋と言うより「特技、殺し」を持っている人達っていうレベルだからでしょうかね。でも、恨みを晴らし、悪を仕置きする正義なんて有るわけじゃなく、反対に悪を助けるような殺しだってしますから、よく考えるとコワイ人達ではあります。まあ、そんな裏の世界の者同士、殺し屋同士のバトルなので誰が殺されようが知ったこっちゃ無いのですが、肩入れしたくなる殺し屋があったり、そんな悪いヤツじゃないなんて思ったり、命だけは助けたいと思ったりも…。

 本当に人命が優先されているのだろうか、息苦しいような人口密度、人間だって昆虫だって自然淘汰に弱肉強食が…と、しっかりストーリーを支えています。全編を「追う」が覆う。仇を追い、殺し屋を追い、過去を追い、自分を追う…、まさにたくさんの「追う」が寄せ集められた緊迫感に溢れた追跡劇ですから面白くないわけがない。いろいろな取り方が出来るラスト、いずれ彼は殺し屋になるのだと期待してしまう。それが追う側なのか追われる側になるのかはわかりませんが。

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紙の本

ちょっと苦手だな、この世界...

2012/01/29 10:05

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:のちもち - この投稿者のレビュー一覧を見る

あまりにも注目されている著者なので、1冊は読んでみたいと思った。特段理由があるわけではないが、10年ほど前から、いわゆる「ミステリー」を読まなくなって、「殺人」とか「犯人」という類がでてくる世界からは遠ざかっていた。

のっけから「裏」社会の話で、登場するのは「濃い」人たちばかり。猟奇的な、職業的な、そして「物語的な」殺人者たち。唯一の一般市民も登場するが、彼も「裏社会」となんらかのつながりがある。

当初はバラバラに登場して、その「強い」個性を発揮していた殺人鬼たちが追う相手、相手の事情、これらが徐々に集約されてくる。点と点が結びついて線に面になっていくような「広がり」のイメージ。
キャラクターも、一人ひとりが「主役級」の強さを持っているのだが...

その登場人物たちが、「直接対決」する場面が、後半はメインになってくるのですが、個性が強い人たちが交わると、結構「くどい」感じになってしまう。
「こういうふうにつながるのか!」と感心するものの、「やはりこう終わるのね」という調和感が少し見えちゃったりする。

うーん、展開としてはすごいなあー、頭いいなあ、って思えるような「意外性」があるんだけど、それは「展開」つくりに対してであって、「顛末」「結果」には意外性がないような気がするんですね。まあ、そもそもが現実(=自分が「通常に」生活している社会)から離れているので、途中休んで読書を再開すると、この非現実世界に入っていくまでに少々時間を要しました。これも「少しずつ読んでいく」派には不利かもしれません。

なので、この1冊では、多くの人が注目している著者の「よさ」が自分には伝わってきませんでした。なので「次」を読むかどうか...正直、「そういう場面」がでてくるのは苦手なんだよなあ。だからちょっとこれとは違う作品を探してみようと思います。

って否定的になっていながらも、読み終えた後に外を歩いている時に、ちょっと暗闇が怖かったり、本書にでてきたような場所を見るのをためらったりしてしまいました。
実はけっこう入り込んでいたのかもしれませんねー。

【ことば】「どんな動物でも密集して暮らしていけば、種類が変わっていく。黒くなり、慌ただしくなり、凶暴になる...」

タイトルの「でどころ」と思われる一節。密集した場所に住むバッタは高く遠く飛ぶようになる。餌の確保のために。もしくは餌を確保するために密集度合いを下げる方法がある。「餌」を「金」もしくは「利益」に変えてみよう。どこかの業界の話になったね。そこで生きていくのが幸せかい?

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紙の本

内容紹介

2004/07/02 20:16

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:bk1 - この投稿者のレビュー一覧を見る

『グラスホッパー』の著者・伊坂幸太郎氏のインタビュー記事を公開中です。

クールでファニーな殺し屋たちが奏でる狂想曲。
今最も注目を集める作家が放つ、ミステリーの最新進化形。

◎吉川英治文学新人賞受賞作『アヒルと鴨のコインロッカー』以来の書き下ろし長編!今作のテーマは「殺し屋」!

今最も注目の作家、伊坂幸太郎が今回挑むは、「殺し屋」たちの物語。これまでの作品以上に、リリカルでサスペンスフルな世界観。そして、その根底に流れるのは、伊坂作品に共通する「家族」というテーマ。

◎史上最強! 魅力溢れるキャラクターたちの活躍を見よ!
『罪と罰』を愛読する「自殺屋」、しじみの砂抜きが大好きなナイフ使い…。一筋縄ではいかない、強烈な登場人物たちにも注目。

◎緻密極まる伏線の妙! 最後に読者を待ち構えるのは…?
ラスト30ページにて紐解かれる、驚愕の真相。我々はまたしても伊坂に心地よく裏切られる!

・伊坂幸太郎インタビュー
・公式ホームページ(http://www.kadokawa.co.jp/grasshopper/)も公開中! 

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2005/01/24 19:18

投稿元:ブクログ

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2004/09/25 17:43

投稿元:ブクログ

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2005/09/14 12:12

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2004/09/23 03:17

投稿元:ブクログ

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