銀行狐 （講談社文庫）

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短編集なので肩に力を入れずに読めるかと思いきや、次から次へと様々なお話が出るわ出るわで、息付く暇もないぐらいの展開に、改めて作者の凄さが分かります。
後の本で主人公になる人たちが出てくるので知っていると何か嬉しいです。個人的には指宿修平が好きです。

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池井戸作品は1冊30分ほどで楽しく読めるので、移動に重宝しています。
文章自体のテクニックはきちんとしている(ので、人称や視点が定まらない気持ち悪さなんて皆無)し、分かりやすく盛り上げてくれる。
こちらも銀行モノ。組織人として優秀な、でも王道ではない人間の奮闘話は単純に面白い。

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銀行を舞台にした事件や銀行に関わる人々が巻き起こす事件を描いたミステリー短編集。銀行内部だけでなく、外から見た銀行もまた視点が変わって興味深い。池井戸氏はさすが元銀行マンだけあって銀行の弱点を良くご存じだ（笑）銀行内部の闇が事件に深い影響を及ぼしているのが凄くよくわかるし、銀行特有の損得勘定やシステムが余波として犯罪に関わってくるのも興味深かった。どれも短編とは思えないほどの緻密で重厚な感じで「金」にまつわる様々な人間模様を浮き上がらせていて非常に読み応えがあった。池井戸潤のミステリーは初めて読んだがこれはますます読みたくなること受け合い☆　これは「銀行ミステリー」という新分野になるのかなあ…すごく面白かった！！

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池井戸潤さんの本が好きで、というかもはや池井戸潤さん本人が好きです。

この本は、読んでみるまで短編集だということに気づかなかった（笑）のでそこらへんの期待はずれもあってか、読んでみて池井戸潤さんは長編で読みたいと気付く。

だって、そもそも私は池井戸潤さんの作品に出てくる人物とその価値観とが好きなんですが、短編集だとそれに長く浸れないんだもん。。。てことでこの評価。

次は必ず長編ものを読もう。ただし、下町ロケットは文庫になるまで読まないゾ！そこらのミーハーと一緒にしないでくれ！（あー。とかいって明日には買ってそうだな、こりゃ）

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池井戸作品は、最後に溜飲が下がるから好きなのだけれど、これも期待を裏切らない。五話とも楽しく読めた。

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池井戸さんの短編小説。
銀行内外で起こるミステリー五話を楽しむことができます。

短編小説って苦手なんですが、これは結構楽しめました。
６０ページほどの少ない文章量の中にも、
ミステリーのエッセンスがぎゅーっと詰まっていました。

個人的には、最後の「ローンカウンター」と
タイトルにもなった「銀行狐」がオススメ！
気軽に楽しめる一冊です。

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銀行を舞台にしたミステリー短編集。
元銀行員と言うこともあり、かなりのリアル感があるのがすごく好き。
表題の作品よりかは『現金その場限り』とかの方が面白い。

でも、まああくまで銀行娯楽本。それ以上でもそれ以下でもない、という感じ。
多少凝ったものじゃないと、個人的にはミステリーは好きになれない。

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地位，出世，名誉。
正義，使命，志。
お金，そして人間・・・。
短編集のひとつひとつの作品の中に
それらが凝縮されている。

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江戸川乱歩賞を獲ったミステリー。

池井戸潤ならではの銀行を舞台にしたミステリーは、そんな謎解きの方法があったのか！と。面白かった。

あとがきにあった「短編とは、絵画で云うところのデッサン。ここがしっかりしている作者には腕がある」って感じのことが書かれていて、「確かに」と思った。

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池井戸潤の銀行を舞台とした「銀行サスペンス」とも言える短編集。元銀行員の経験を生かしたリアリティのある話の展開で非常に読みやすい作品。どの作品も謎解きが終わったところで本文が終了するので、謎を解かれた犯人がその後どうなったのかという想像を膨らませられるものでした。