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故事成句でたどる楽しい中国史 (岩波ジュニア新書)
故事成句でたどる楽しい中国史
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紙の本
中国史
2017/07/17 17:54
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:七無齋 - この投稿者のレビュー一覧を見る
神話の時代から清朝滅亡まで駆け足でわかりやすく解説されている。特に故事にこだわったのは日本にも反映されていておもしろい。紙数の都合上王朝の成立と滅亡に焦点が偏るきらいはあるが流れはわかりやすい。また文化にも焦点を当てている。
紙の本
中国王朝の栄枯盛衰を眺めながら、故事成句が生まれた時代背景を見てゆく面白さ
2004/10/18 14:11
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:風(kaze) - この投稿者のレビュー一覧を見る
孔子や孟子、老子、荘子といった思想家が百家争鳴、次々に登場した春秋戦国時代。
項羽と劉邦のふたりの英雄が火花を散らした漢楚の戦い、その最終局面で生まれた成語「四面楚歌」。
曹操と覇を競った劉備の軍師、諸葛亮が、致命的な作戦ミスをした愛弟子を処刑した「泣いて馬謖を斬る」。
唐王朝の第二代皇帝、太宗と臣下との討論の場で生まれた「創業は易く守成は難し」(事業を始めるのは簡単だが、維持してゆくのは難しい)。
明るく逆境をくぐり抜けた北宋の大詩人、蘇軾の名句「春宵一刻値千金 花有清香月有陰」。
はるか五帝の時代から清王朝の滅亡まで、中国四千年の歴史をたどりながら、そのなかで生まれた代表的な故事成句が紹介されています。中国王朝興亡史の絵巻物をひもときつつ、故事成句が生まれた当時の世相や時代背景を知ることができるのですね。
読むほどに引っ張り込まれるような面白さを、本書に感じました。
巻末に中国の歴史年表が付されていたのも重宝しました。
ただし一点だけ、残念に思ったのが、書名にある「楽しい」という言葉。本書は決してとっつきにくくはありませんよと、それを出したかったのでしょう。でも、「楽しい中国史」というのは、いただけない気がしました。それよりはむしろ、「故事成句でたどる中国四千年の歴史」とでもしたほうが、本書のタイトルとしてしっくりくるように思いました。