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商品説明
吸血鬼最強と怖れられたヨブは、少女・ミカと出会い、自らに血を吸うことを禁じる。吸血鬼を食べ、その新鮮な臓器で強く変身するJ。吸血鬼に娘と妻を殺され復讐のため殺戮者となった人間ランドルフ。三つ巴の戦いが始まる…。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
小林 泰三
- 略歴
- 〈小林泰三〉1962年京都府生まれ。大阪大学大学院修了。現在、大手家電メーカーに勤務。「玩具修理者」で第2回日本ホラー小説大賞短編賞を受賞。ほかの著書に「密室・殺人」「人獣細工」など。
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紙の本
異色作なんでしょうけど何か足りない気もして、、、
2005/08/10 22:58
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kokusuda - この投稿者のレビュー一覧を見る
本格的に書かれ始めて190年の吸血鬼小説ですが、
真正の吸血鬼をヒーローとして描いた作品は意外に少数です。
12世紀以降、吸血鬼=悪というイメージが定着しているせいでしょうか、、、。
近未来、吸血鬼が犯人と思われる殺人が多発していた。
人類にとって存続を脅かす存在となりつつある吸血鬼対策で秘密組織「コンソーシアム」が設立された。
科学技術と持てる力を結集して吸血鬼を滅ぼすため、、、。
主人公は凄腕の殺し屋ヨブ。
最強レベルの吸血鬼だが少女ミカと生活し、他の吸血鬼と違う行動をとっていた。
そんな人類と吸血鬼の対立が激化する中で最強の存在である「ストーカー」が現われた。
人類も吸血鬼さえも彼の前では糧でしかない。
「ストーカー」の家畜として生きていくしかないのか?
最強の存在に最強の吸血鬼ヨブが対峙する時、、、。
最初に書いてしまうと主人公のヨブの独白部分で物語のバランスが崩れている感じがします。
ミステリアスなヒーローというより、普通の青年のような印象が強くなってしまって、、、。
登場人物たちの名前や性格も少し安易な気がします。
ミカとルーシーって、、、(笑
冒頭に「創世記」の引用があるとバレバレッすよ、、、。
しかし、吸血鬼の能力や人類との関係性の考察は興味深いものがありました。
惜しむらくはコリン・ウィルスン氏やヴォークト氏のように論理展開の大風呂敷を広げてほしかった。
たたむのが大変だろうけど、、、(笑
宣伝文に「ハード・SF・アクション・ホラー」とありましたが、
一応、当てはまる部分はそれぞれあります。
ドライブ感のあるアクション、スプラッタは評価できます。
でも何かが足りない気がしたのも事実。
吸血鬼モノの異色作なんでしょうねぇ、、、。
紙の本
問題外
2005/07/04 20:12
4人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:leid - この投稿者のレビュー一覧を見る
恐ろしく薄い人物描写、脈絡無い展開、未消化な伏線。
確かにヒーローモノなのかもしれないが、戦隊モノを小説化して面白くなるのかは疑問なのと同様、ヒーローモノのストーリーもただグロテスクなホラーも、文章して面白くなる訳ではない。
妙に評価が高いのが疑問だったので対評価。
紙の本
小林泰三氏は、すごい…
2005/03/08 21:21
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ハイス - この投稿者のレビュー一覧を見る
ネフィリムを期待して読んだ者です。
期待した通りすらすらとあっと言う間に読んでしまいました。
鮮やかな戦いには心を揺すられました。
とにかく…ネフィリムを期待してよかったと思っております。
謎なども残っておりますが
小林泰三氏の今までの作品の中の登場人物が
ネフィリムに登場しているかもしれないです…
とにかく小林泰三氏のヒーロー作品は、おもしろかった!!!
紙の本
少女を守るため命をかける
2004/10/10 22:23
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:MTK - この投稿者のレビュー一覧を見る
とても読みやすく、途中で止めることができずに
一気に読んでしまいました。
ヴァンパイアである主人公ヨブ。
少女を守るために、かつて死闘を繰り広げた追跡者(ストーカー)Jと
熾烈な戦いを繰り広げる。
ヴァンパイアというと血も涙もないというイメージですが
ヨブは人を殺すのを何とも思わないところは冷酷ながら
助けを求めてきた少女ミカのために命がけで闘い、
ミカの「血を吸わないで」の一言を守り続ける何とも優しい男性です。
ただし、謎が沢山。
ミカの存在。Jがどうやって生まれたのか(誰かが作ったの?
ヴァンパイアが恐れるミカの双子の妹ルーシーとは?
今後続編で明かされていくのでしょうか?
読み終わってすっきりしなかったので、星は三つです。
続編に期待。
紙の本
著者コメント
2004/08/31 11:17
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:小林泰三 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「9.11以降、ヒーローを描くのが難しくなった」——こんな意見を最近よく耳にする。
現代では、加害者と被害者の立場が固定的ではなく、曖昧で流動的になり、善悪が簡単に入れ替わってしまい、信念をもって行動する正義を描けないということらしい。
一面、もっともらしい意見ではあるが、このような考えには疑問を覚えてしまう。確かに、絶対的な正義などというのは、幻想なのかもしれないが、人間は一歩でもその幻想へ向かって進むべきではないだろうか?
僕の考えるヒーローとは、激しい正義への渇望を持つと共に、常に自らの進むべき正義について悩み苦しむ存在である。
数年前に上梓した『ΑΩ 超空想科学譚』では、ヒーローらしからぬヒーローを登場させたが、『ネフィリム 超吸血幻想譚』では、敢えて正面から直球勝負でのヒーロー像を描くことに無謀にも挑戦している。
真のヒーローたらしめるものとはいったい何か、読者一人一人にご判断いただきたい。