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薔薇密室
  • みんなの評価 5つ星のうち 4.2 25件
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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2004.9
  • 出版社: 講談社
  • サイズ:20cm/557p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-06-212564-1
  • 国内送料無料

紙の本

薔薇密室

著者 皆川 博子 (著)

第二次大戦下のドイツ・ポーランド国境に、人知れず建つ古びた僧院。そこは、咲き乱れる薔薇に閉ざされた狂気の世界だった…。現と夢幻のあわいを貫く物語が、歴史を凌駕する。驚愕の...

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薔薇密室

2,592(税込)

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商品説明

第二次大戦下のドイツ・ポーランド国境に、人知れず建つ古びた僧院。そこは、咲き乱れる薔薇に閉ざされた狂気の世界だった…。現と夢幻のあわいを貫く物語が、歴史を凌駕する。驚愕の書き下ろし長篇小説。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

皆川 博子

略歴
〈皆川博子〉1930年京城市生まれ。東京女子大学外国語科中退。「恋紅」で直木賞、「薔薇忌」で柴田錬三郎賞、「死の泉」で吉川英治文学賞を受賞。他の著書に「猫舌男爵」「総統の子ら」など。

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みんなのレビュー25件

みんなの評価4.2

評価内訳

  • 星 5 (8件)
  • 星 4 (8件)
  • 星 3 (4件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)

紙の本

思うに、桐野夏生の『OUT』がMWAの候補になったように、皆川の一連の第二次大戦中のドイツを扱った小説だって、英語になればかなり評判になるぞ、って思うわけ

2004/12/18 21:15

3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

何度も書いて恐縮だけれど、皆川博子のよい読者ではない。期待して手にしながら、読まずに終わった作品数という点では、多分最多安打記録更新中の作家である。しかしだ、途中で断念した理由は、単に読む時間がないだけ。実は、読みたくてしょうがない。だから、彼女の新作が出るたびに飛びつく。

でも、我が家には読まれることを待っている本が、常に30冊以上(書棚に埋もれた数千冊の本には触れずにおこう)。一作読むだけで一ヶ月もかかるような作品は、どうしても後回しになる。くだらない作品であれば、もうその作家と別れればいいのだけれど、偶に読み通せば十二分に報いられる作家となると、困るのである。

で、久しぶりに読み上げたのが『薔薇密室』。皆川博子といえばミステリ作家というのが私の頭には抜きがたくあって、おまけにタイトルに「密室」だから、久しぶりに推理の世界に帰ってきたのか博子ちゃんなどと不遜にも大先輩にためぐちをききながら読み始めたら、これが全くの勘違い、空振り三振。ただし、これは相手の投手が偉大だったなあ、という感じで完全脱帽だった。

物語の中心にあるのは、ドイツのシュレージェン南部、深い森におおわれた山地の中腹に建つ、シトー会が12世紀ころに建造したという、そして今はラオレンツ・ホフマン博士が所有する古い「薔薇の僧院」。これを中心に、ベルリン、ブレスラウ、シュレージェン、国で言えばドイツ、ポーランドを場面転換に使いながら、戦争を背景とした濃密な三つの物語が進行していく。

メタ化している部分もあって、その構造は極めて複雑。だから、これをミステリ的な読み方で楽しむこともできない相談ではない。ただし、皆川の文章はそのような気楽なお付き合いを拒絶してしまうような、耽美で凝縮されたものであるのだけれど。

一つは、パン焼き職人として1914年の戦争に参加しながら戦闘に巻き込まれ、助けた騎馬士官とともにホフマン博士の僧院にたどり着くことになった22歳の私と美貌の士官〈オーディン〉、そして醜い士官ヨリンゲルと、秘密の研究を続ける博士の話。その博士の研究の成果『〈ヴィーナスの病〉の病原体とその治療薬に関する研究』は、全編を貫く通奏低音となる。

もう一つは、ハイニ率いるSSによって接収された僧院で自らを痴愚の唖者と偽り、子供たちやグラツィア尼と暮らす庭師である私の話。私は僧院でアルベルト、ベルンハルト、エンゲル、あるいはユリアンといった少年たちの姿や軍人の姿を記録する撮影技師などから隠れるように知られることのない秘密の薔薇園の手入れをしている。

そして最後がポーランド人で、ある事件が元で両親をSSに逮捕され、その後、映画の撮影技師であるナタニエル・ホフマンの家に引き取られることになるミルカ・コヴァルツィカの物語。彼女の姉ルツィアの恋と死は、両親の逮捕以上にミルカの心を引き裂くことになる。そのミルカの前に現れては消えるのが『〈ヴィーナスの病〉の病原体とその治療薬に関する研究』である。

あとは、Rachel Ruyschの手になるBouquet of Flowers(部分)をあしらった柳川貴代+Fragment装幀の本の扉を開いてもらえばいい。戦塵を戦火の気配を遠くに聞きながら、むせ返るような濃密な薔薇の薫りに酔いしれ、稀代の文章家の仕掛けに身も心も蕩かすがいい。幻想とも狂気とも現実ともつかない世界は、いつしか一つになってその見事な伽藍を読者の前に露にする。それは予想だにしなかった完結し世界である。

私が読み通した数少ない皆川作品の傑作の一つ『死の泉』に勝るとも劣ることのない強烈な世界が、ここにある。ヨーロッパを舞台に、戦争の悲惨を昏い筆致で繰り返し描く。はたして欧米の人には、皆川のこれら一連の話は、どう映るのだろう。個人的には、塩野七生のイタリアもの同様、彼らの反応を知りたくてならない。

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紙の本

少年時代、ポーランド映画アンジェイ・ワイダ『地下水道』『灰とダイヤモンド』に感激したオジサンはこう読んだ。

2004/10/28 14:49

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:よっちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

まず冒頭第1章で語られる異常な情景・極彩色の地獄図に驚かされてしまった。
ポーランド。独立の夢を果たせないままに第一次世界大戦の中でその民族の運命は列強に翻弄される。ドイツの支配下におかれたシュレージェン地方の「私」=コンラートはロシア軍の侵略攻撃から脱走し、人知れず建つ古びた僧院にかくまわれる。僧院の主・医学博士ホフマンの梅毒スピロヘーター研究から派生する異常な人体実験。「私」は薔薇園の中に腐乱した人体が植物の細胞と融合し華麗に咲き誇る薔薇の生命力に支えられ生きつづける様を見ることになる。
時を異にしているかのようであるが同じ僧院に住まう記憶喪失状態からわれにかえった「俺」はひとつの下半身からなるふたつ人格という畸形児や貝殻骨が異常に突き出ている畸形児らとともにナチス将校の支配下で生活をしている。

そして第2章。ワルシャワで比較的恵まれた生活を送る「わたし」=ミルカの家庭は一転してナチスドイツの侵攻により迫害を受ける。「わたし」はドイツのカメラマン・ホフマンの住居に軟禁され、薬物と心理的作為によって、夢と現実の区別がつかない生活を強いられる。

戦争という恐怖からか、ナチスの狂気か、すべての登場人物が病的な精神状態で語るところのどこまでが真実であるのか。この悪夢と恐怖の世界に惑乱するのは登場人物だけではない。読者もまたそのシュールで耽美的な語りの世界をさまようことになるのだ。推理小説のようであり、怪奇小説のようであり、幻想文学のようでもある。

しかし、この冒頭の驚きが大きいだけに、読み進むにつれ、当初の期待は全部、尻つぼみになってしまった。退屈になってしまった。目の覚めるような終結は、これもなかった。

読み終えて著者が語りたかったことは何だったのだろう。ナチスへの怒りが表現されているのだろうか。ポーランド国民の抵抗運動になんらかの評価をしているのだろうか。エンタテインメントであれば文芸性や社会性への野心を捨てて、面白さに徹底してほしい。それにしては面白くないのである。

むしろ著者は語るべき視点を欠いているのではないかと思いすらするのだ。
ポーランド人の歴史的悲惨を素材にしている。ナチスの狂気を素材にしている。生まれながらに背負わされた畸形という不幸を素材にしている。そうでないのならこれだけ重い素材なのだ。はっきりとした主張もなしにうかつな姿勢でそれぞれを描いてはならないだろう。
著者の『死の泉』には構成の巧さ・緻密さに感心させられたが、やはり同様の印象が残ったものだ。

書評集「よっちゃんの書斎」はこちらです

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紙の本

内容紹介

2004/08/26 17:44

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:bk1 - この投稿者のレビュー一覧を見る

豊穣な物語世界と円熟した文体で多くの読者を魅了し続ける著者の、書き下ろし長編小説。第二次世界大戦下のドイツ・ポーランド国境にある、外界から閉ざされた謎の僧院を舞台に繰り広げられる常軌を逸した世界。3人の語り手のうち、誰が真実を語っているのか。幻惑の末、ある人物の壮大な「悪意」が明らかになる。現地での徹底した取材をもとに、独特な世界を見事に作り上げた本作は、数々の文学賞を受賞した著者の代表作「死の泉」以来、7年ぶりの書き下ろしとなる。

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2005/08/04 09:17

投稿元:ブクログ

時は第二次世界大戦。ドイツ、ポーランド国境に佇む古びた僧院。廃墟と化した僧院に咲き誇る薔薇で一人の男が禁断の実験を繰り返す。数奇な運命に導かれた人間たちの物語。
物語と現実と歴史が交錯する長編小説。

2006/08/21 17:51

投稿元:ブクログ

大戦のカオスに巻き込まれた話、第三弾なのですが、これはもっと妖しくて幻想的でした。
ていうか表現とか、ことば選びとか、もう好きすぎます。
溜息。

2006/12/09 02:29

投稿元:ブクログ

山間の僧院に住まう、1人の男。繰り返される禁断の実験。
物語が歴史を凌駕する。驚愕の書き下ろし長編小説
ドイツ・ポーランド国境に、人知れず建つ古びた僧院。そこは、咲き乱れる薔薇に閉ざされた
狂気の世界だった。やがて外界は第二次大戦の波に呑まれ、僧院は接収されるが
現と夢幻のあわいを貫く物語が、歴史をも従えて迸る

2007/05/07 17:14

投稿元:ブクログ

山間の僧院に住まう、1人の男。繰り返される禁断の実験。物語が歴史を凌駕する。驚愕の書き下ろし長編小説
ドイツ・ポーランド国境に、人知れず建つ古びた僧院。そこは、咲き乱れる薔薇に閉ざされた狂気の世界だった。やがて外界は第二次大戦の波に呑まれ、僧院は接収されるが現と夢幻のあわいを貫く物語が、歴史をも従えて迸る

2007/08/17 20:34

投稿元:ブクログ

『死の泉』『総統の子ら』と同じく、第三帝国期のドイツ。
美形と畸形と変態博士が心ゆくまで縦横無尽に飛びまわり、閉ざされた世界で、うるわしく退廃的に腐り行くのでございます。
今回のメインアイテムは薔薇!! 咲き乱れるよー!
・・・と言いたいけど、物語としては『冬の旅人』などにくらべると、やや小粒かな。そのぶん、耽美度は高いかと。
萌えキャラも、特にはなし。あえて挙げるならユーリクとか? 
それよりも、前記の皆川作品を読んでいる人ならば、心の準備はできているハズ。
物語の精髄は騙し騙りにウソ八百! 
さあて、今回はどこで我々読者を陥れているのかな!? 今度こそだまされんぞー!!(※ダマされます。)

2013/06/24 12:38

投稿元:ブクログ

物語の創造主たる語り部が創造する世界に閉じ込められた虚と実の迷宮。そして混濁。
「物語を必要とするのは不幸な人間だ。」

2012/08/24 13:40

投稿元:ブクログ

読了に長くかかりました。
まさか約一ヶ月かかるとは…。

前の二つの世界大戦期、ポーランドとドイツを舞台にした話です。
情愛のようなものが欠落しているコンラートの述懐から始まった一章の最後、一人称と文体が変わって二章に移る。様相はがらりと変わって、キュリー夫人に憧れるポーランド人の少女が語り手となる。
そして物語の時代は大戦の暗い時期に突入し、変調の頻繁な音楽のように、めまぐるしく進んでいく。

語り手が錯乱しているのか怪奇が実際に起きているのか、そこを疑いながら読んでしまうと頭がこんがらがってしかたがない。
だからなかなかすいすい読むのが困難だったのだが、おもしろい話だった。
ユーリクとミルカが再会できずに終わってしまったのは悲しいという他無いが……。

正直、この時代の欧州のことを私はまだ最近知りつつあるだけで、ポーランドのことも無知だった。キュリー夫人の出身地も知らなかったし。その点、勉強になったし興味深い一冊だった。
ジョークでポーランド人が馬鹿にされるのは多分この頃学問を制限されたからだし、奴隷という意味の英語slaveの語源はスラヴ人のことだということを知った。

薔薇の若者の描写は美しかったが、ユーリクとミルカの境遇には胸が痛んだ。
物語を必要とするのは不幸な人間。胸にチクリとするが、納得もできる。

2009/12/23 16:48

投稿元:ブクログ

直接話の内容と関わる話でなくて誠に恐縮だが、この本を読んでまず最初に思ったのが、「70歳を超えた老女が書く話か、これが!?」という驚き。

年代記(クロニクル)とも呼べる大河のようなストーリー、時空の巧みなカットバック、そして何よりも作品全編を通して散りばめられた幻想的かつ狂気的な世界観。
舞台設定は20世紀前半のヨーロッパ(主に東欧)なんだけど、時間的にも感覚的にももっともっと遠いファンタジーの世界での出来事かのような錯覚を読んでいて覚える。

2008/06/08 23:02

投稿元:ブクログ

男娼が一番エロかった。
ヨリンゲルみたいなキャラが好きです。

実は一番最初に読んだ博子先生の本でした。
それから、私はずっと夢の中です。

2009/03/11 00:30

投稿元:ブクログ

09/03/11読了
「不幸な人間には物語が必要だ」文中に出てくるけど、皆物語を持っている。物語を作ろうとする男が少し半端だったかなあ。

2012/11/29 23:37

投稿元:ブクログ

皆川さんのナチスドイツものは、つらい。

死体を養分にきれいな花が咲く、という思考が妙に合理的な気がして惹かれる。

きれいはきたない、きたないはきれい。

ユーリクを想うと、とてつもない虚無感に襲われたラストでした。

2010/01/28 22:48

投稿元:ブクログ

とにかく耽美! だってのっけから「薔薇と美青年を融合させる実験」って……ああこれぞ皆川作品。素敵だ~。しかもアンデルセン「雪の女王」だの映画「カリガリ博士」だの、要素要素がとことんツボをついてきてるし。これはたまんない。
あまり「ミステリ」と思って読まないほうがいいかなあ。複雑に絡み合う各パートが終盤になって結びついてくる様はたしかにミステリなんだけど、あまり身構えない方が「おおっ!」と思わされるかも。とりあえずはこの幻想の雰囲気に呑み込まれろ、と言いたい一作。