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紙の本
ソウルドロップの幽体研究 (ノン・ノベル)
著者 上遠野 浩平 (著)
奇妙な予告状が届いた高級ホテルの一室で強大な権力を持つ老人の影武者が殺害され、厳重な警備の中、キャンディが一つなくなっていた。「ペイパーカット」の仕業と認定した伊佐と千条...
ソウルドロップの幽体研究 (ノン・ノベル)
ソウルドロップの幽体研究
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商品説明
奇妙な予告状が届いた高級ホテルの一室で強大な権力を持つ老人の影武者が殺害され、厳重な警備の中、キャンディが一つなくなっていた。「ペイパーカット」の仕業と認定した伊佐と千条は同じ予告状が届いた巨大ホールへ向かう。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
上遠野 浩平
- 略歴
- 〈上遠野浩平〉1968年生まれ。「ブギーポップは笑わない」で第4回電撃ゲーム小説大賞受賞。他の著書に「ブギーポップ・ウィキッドエンブリオ炎生」など。
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紙の本
不思議な感覚
2004/10/30 10:28
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:言ノ刃 - この投稿者のレビュー一覧を見る
今度は祥伝社からの発行です…これで計5社の出版会社から本を出していることになる…のですね…。
今回の作品は一つの完結した内容になっています。話の重要な存在である「ペイパーカット」は特殊な雰囲気を放っているのですが…その独特の存在感がどこか「ブギーポップ(上遠野浩平氏が電撃文庫で発表している「ブギーポップシリーズ」の登場人物)」と似ているような気がしてなりませんでした。「ペイパーカット」は目立たず、周囲に溶け込んでるように見えるけど、ふと気が付くと「あれ?」とどこか変な感じがする…ような。「ブギーポップ」も、神出鬼没だけど気が付けば実は近くにいる、といった感じです。
普通なようでフツウではない「ペイパーカット」はある人物達に目をつけ、そして一つの事件にその存在を現すようになります。そして、彼をを追いかけつつ事件に関わっていく人々…。
亡くなった女性歌手のための追悼ライブ。緊張していく会場。準備の段階から当日までの様子も描かれているのですが、現実で開催される大きなライブ・コンサートもこれぐらい大変で、危険と隣り合わせなのかなぁ…と思ってしまいました。
事件をめぐって、様々な人々が動き核心へと迫っていく様子は、読んでいく内に段々とページをめくるスピードを速めていったように思えます…。
推理小説として読むより、一つの物語としても読めます。
そして、上遠野氏の小説は他作品とつながりがどこかにあるのですが…この作品もあります。多分すぐに分かる…と思いますが。
久し振りに上遠野氏の書く作品を読めてすごく新鮮な気分でした。
これから発売されるシリーズの作品にも、期待します!