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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2004.10
  • 出版社: 新潮社
  • サイズ:20cm/364p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-10-471501-8

紙の本

電車男

著者 中野 独人 (著)

電車で酔っ払いから女性を救った青年は、彼女をデートに誘うべくモテない男が集うサイトに助けを求める。この「電車男」を暖かく見守る仲間達。果たして彼は告白できるのか? 100...

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電車男

税込 1,430 13pt

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商品説明

電車で酔っ払いから女性を救った青年は、彼女をデートに誘うべくモテない男が集うサイトに助けを求める。この「電車男」を暖かく見守る仲間達。果たして彼は告白できるのか? 100万人を感動させた、今世紀最強の純愛物語。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

中野 独人

略歴
〈中野独人〉「インターネットの掲示板に集う独身の人たち」という意味の架空の名前。

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みんなのレビュー302件

みんなの評価3.8

評価内訳

紙の本

毒書感想文

2012/06/01 15:45

9人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:GTO - この投稿者のレビュー一覧を見る

いったい、この話のどこに感動しろというのだろうか。いろいろと疑惑が出ているようだが、この話が実話かそうでないかは問わないこととしよう。本を読み、ネット上に残されているスレッドも読んだ。

 まず、日本語がひどい。2ch用語だという人がいるだろうが、他の掲示板でもみんなこんな言葉遣いをしているわけではない。私は「おまいら」などという言葉遣いをする人間に知性を感じることはできない。まして、相談を持ちかける人間が、使う呼びかけではない。他の住人を馬鹿にしているとしか思えない。この人物に純情さなど感じることができないのは私だけなのだろうか。

 書籍化によって、確かに読みやすくなっている。汚い部分は削除され、ネットの住人たちが、お人好しのいい人ばかりに思えてくる。これで、2chはイメージアップ?ネットの現状を知る人にとっては、こんなかたちで理想化をしてほしくないだろうし、知らない人が、この本を読んで無防備にネットの世界に足を踏み入れ、被害に遭うことを心配する。日本では、まだまだメディア・リテラシーが必要な段階です。

 本の批評にもとになった実際のスレッドのことを持ち込んではいけないかもしれないが、最後の部分が削除されたのは反則だと思った。この部分を読むのと読まないのとでは、印象が180°変わる可能性がある。読者の中で理想化された彼女の像が、いっきに崩れるからだ。その後、二人の行為を掲示板に掲載することをよしとするエルメスという女性との恋愛を、素直に祝福することは、私にはできない。

 結局、2005年7月31日の『東京新聞』で、山下悦子が書いている言葉を借りれば、「男女対等の家庭像を理想としたフェミニストの大きな誤算は、結婚もせず、家庭も持たない独身男が増えてしまった」ため、「結婚し、子どもを育て、平凡な家庭を築く、というような私の世代までは存在していた「逃げ道」がなくなりつつある。」そこで、「日本の男に見切りをつけた一部の女たちは、外国人へ目を向け始めたが、文化の違いや言葉の壁はたやすく越えられるものではない。」だから、エルメスは、ターゲットをオタクにしたのではないだろうか。文化の違いも言葉の壁も外国人よりは、越えやすい。育てればいいのだから。

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紙の本

新たな手法

2009/03/13 21:26

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:kumataro - この投稿者のレビュー一覧を見る

電車男 中野独人 新潮社

 もう何年も前になりますが、書店ではじめてこの本を手にしたとき、これは本なのかと驚きました。パソコンの電子掲示板がそのまま表示されている。起承転結があるようでない。ひたすらハッピー路線が驀進(ばくしん)していく。テレビの最終回だけをたまたま見たので、本を読みながら場面をイメージしやすく、読んでいて楽しかった。
 10年ぐらい前、パソコン操作のQ&Aを柱にして、ドラマの脚本ができないだろうかと発想したことがあります。しかし、被写体がパソコン画面ばかりでは話にならないと思いました。それが「電車男」という形で突然変異的に映像が生まれました。画期的です。
 けなげで奥手なオタク系男性を同類のまわりの人たちが支えていこうとする。エルメスという女性も積極的です。これはひとえに電車男の人格に魅力があるからです。
 現実の出来事を本にしたようですが、本当の彼は安定した職業と、そこそこの容貌をもった人なのでしょう。そしてなによりも誠実でまじめな人柄なのでしょう。

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紙の本

ネット掲示板への偏見や誤解も同時にとけた

2005/02/19 10:24

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:なおちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

最初はスレ形式で慣れるまで読みづらいのだが、一旦読み始めると 電車男の掲示板の世界に取り込まれていく。パソコンを開いて ネット掲示板を読み あたかも自分がそれに参加しているよな感じすらする。 一人の平凡な男が死ぬほどの勇気を振り絞って エルメスにアタックしていく流れは 友達を応援しているような気分であっという間に 読みきることができる。最後は感動の涙。ネット掲示板なんて 一部のマニアの人達のもので 一般の人には理解できない という偏見も同時にとけた。作り話ではなく現実の話なので本当に感情移入できる。かなりおすすめです。

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紙の本

レス=断片の累積が醸し出す厚みによる効果

2005/01/23 15:36

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ツキ カオリ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 かつて、オフ会なるものに参加したことがある。
 そこに集った全員が語ったのが、ネット被害のことだった。ある人はHPを立ち上げたところ、複製に近いものをつくられたことがあると言った。作成者は同じ会社の人だったとか。また、ある人は、グループ内でレスのやり取りをしていたところ、自分だけが仲間はずれにされたことがあると言った。また、ある人は、いつの間にか標的になっていて、書くレスを、周りの人達に、ことごとく否定された経験があると言った……。

 さて、本書だが、レスのやり取りが、いい形で結実した、稀有な例だといえるだろう。

 なぜ電車男さんが、この恋を成就できたのか。
 これには幾つかの要因があるだろう。一つだけ挙げるならば、彼が素直な人だったからだと思う。

 彼は、アキバ系の情報には詳しくても、女性とデートするのに、場所の選定すら、ままならなかったのだ。「めしどこか たのむ」の、彼の助けを求める声に、次々と、その道のスペシャリスト達が現われて、即座に的確な情報をアップする。彼は、その情報をよく聞き(見て)、謙虚に受け止め、従っていく。

 スレの住人達=応援隊にとっても、電車男さんは、実に、教えがい、応援のしがい、があったことだろう。
 彼は、ブランド情報には疎(うと)かった。
 HERMESの文字を見ても、即座にエルメスとは読めなかったし、ベノアティーをベアノティーだと思い込んでいた。
 電車男さんは、今どき珍しいタイプだとは思うが、彼のもっている情報の偏り具合が、実にいい味を出している。

 かたや、彼の恋い焦がれている、エルメスさんも、「おぬし、なかなかやるよのう」な女性である。
 前述の、ベノアティー一つとっても、紅茶好きを自認する、スレの一部の住人達からしても、新鮮に受け止められたのではないか。これが、誰でも知っているようなブランドのものだったとしたら、受ける印象は、また違っていたはずである。

 何より、電車男さんは、素直なだけでなくて、正義感と勇気もあったのだ。車内暴力(?)に立ち向かっていったのだから。

 後に、電車男さんとなる、名無しさんが、「すまん。俺も裏ぐった。(中略)おまいらにも光りあれ…」と、2chに書き込みを始めなければ、この恋は成し遂げられなかったのだ。 
 その過程は、やはりこのレスの積み重ねを、順番に読んでいくという形で味わうのが最上だと思う。電車男さんご本人も、この形での掲載を強く希望されたと聞いている。例えばこの物語を、いわゆる、小説風の形式にしてもいいのかもしれないが、圧倒的に臨場感は減ってしまうような気がする。この形、レス=断片の連なりを読み込んでいくからこそ、自らがPCの前に座って、参加している気になれるのである。字数制限があるレスの集積だからこそ、これだけ沢山の人達が参加しているスレなのに、読みにくくない。逆に、軽妙なレスの蓄積が、ある種の深みを増す効用も生んでいる。顔文字やアートを見るのも、楽しい。

 この、住みにくい東京=都会にも、まだまだ他人(ひと)の善意はあったのだ、だとしたら住み続けるのも悪くない、そう感じさせてくれた本書だった。

 この本、電車の中吊り広告によると、既に2誌で漫画化されているらしい? 映画化もされると聞くが本当だろうか? 漫画は、イメージを壊されそうな気がして、まだ覗いていないし、映画も、同様の理由で、今のところ進んで見る気にはなれない。果たして、この物語の「良さ」は、きちんと、生かされている、生かされていく、のだろうか?

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紙の本

まさか泣くとは思いませんでした…

2005/01/23 00:26

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:WAKU1228 - この投稿者のレビュー一覧を見る

ネットの巨大掲示板,2chで実際にあった書き込みをまとめただけの,小説とも言えない不思議な読み物です。
正直言って2chは好きじゃないのですが,読み始めるとおもしろく,一気に読んでしまいました!
冴えないオタクな電車男が自分を変えようと奮闘して,エルメスと会うたびに二人の距離が縮まっていくのがわかり,気付けば読みながら自分まで電車男を応援している始末。
告白のシーンでは,思わず涙が…。
その後の話など賛否両論多々ある作品ではありますが,一読の価値はあり。
素直に面白かったです。

あと,私もそうですが2ch用語がよくわかりませんでした。
そんな方はそっとブックカバーを外してみましょう…この本ならではのオマケが隠されてますよ。

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紙の本

応援というお祭り

2004/12/23 17:03

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:まさぴゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

巷で話題の電車男、夜中に読み始めて、結局寝ないで読み通しました。読後感は、爽やかかつ甘酸っぱい感動で一杯です。万人受けするが、男性のほうが感動する気がする。主体が電車男の「少年が、初めて恋愛に踏み出す時の甘酸っぱさと不安感」だからです。個人的には「こんな悩み中学生か小学生に終わらせておけ(笑)」とか、突っ込みたい部分こそあるが、そこがまた甘酸っぱくていい。本当は、「冷静と情熱のあいだに」みたいに女性側の印象のテキストがあれば、出版物としては最高なんだけど。

ところで、これは2ちゃんねるでの「実話で実在」という触れ込みですが、しょせん文字の真偽は、わかりません。本当かウソかは、どうでもいい議論な気がします。ただ、関係者(毒男達)が実話のようなリアルタイムの臨場感を「感じていた」ことこそがポイントで、どんなに「裏で仕掛け」たとしても、その臨場感だけは参加者だけのものなんです。ディズニーランドに行って、じつは科学的管理手法と巨大な資金力に支えられたアメリカン・システムによる陰謀だとはだれもいわないように(笑)。

この本の特徴をいくつか挙げると、僕はこう感じました。

1.リアルタイムで観客が応援しているという臨場感(2ちゃんねるの構造)

一言でまとめると、以前2ちゃんねるで流行った「マトリックス・オフ」みたいな臨場感参加型の「祭り」の一形態に近いのではないか、というのが僕の感想です。僕も含め暇な日本人は、みんなで熱くなって盛り上がれる「祭り」をいつも探しています。サッカー日本代表戦みたいなものですね。「マトリックス・オフ」と違うのはテキスト形式であったがために、それを書籍化することが可能だったという部分です。

2.内容自体は「初めての恋愛」というベタかつ普遍的、単純すぎて言及するのも困難なくらいシンプルなもの

内容は、テキストとしてのオリジナル性は皆無というくらい、シンプルな恋愛話。1.という背景がなければ、恋愛話がここまで共感を得ることはありえない。にもかかわらず、好感を持って受け入れられたのは、恋愛の一番コアの部分が、虚飾を剥ぎ取ってストレートに書かれているからだと思う。お金のかからない精神的なものを要請する時代と合っているんだと思う。とよ田みのるさんのマンガ「ラブロマ」やユンソクホ監督の「冬のソナタ」みたいなものかな。

だから、結論としてオリジナル性や新規性は、皆無だと思う。これを「新しさ」で評する批評家は沢山いると思うが、それはどうだろうか。これは今では文学なんかが失ってしまった、「みんなが今同時に読んでいる」という共同性の臨場感を2ちゃんねる掲示板という形式がうまく再現してしまった部分が、目新しく感じさせるのだと思う。実際に、内容も純愛時代にあっているし、なによりも主人公である電車男の引っ込み思案であるけどとても誠実でマジメな印象や、エルメスの純で女の子らしいかわいさは、丁寧な少女マンガみたな印象を受ける。

3.書籍化の必要はあったのか

最後に、これはわざわざ書籍化しなくてもテキストログを保存しているHPを見れば全文載ってるので、本を買うやつの気が知れない、という意見があります。それは、甘い! だって、911の米国委員会レポートは、HPに全文記載があるにもかかわらず大ベストセラーになりました。書籍のメディアとしてのハンディさや様々な機能はまだPCでは勝てない。それに、そもそもメディアは多面的にムーブメントを起こすことが目的であって、この作品の1.の臨場感参加型は、いかに露出度を高くできるかが勝負なんだもの。

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紙の本

恋愛本というよりは一風変わった友情本。殺伐とした世の中を明るくしてくそうな1冊ですね。

2004/12/15 12:55

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:エルフ - この投稿者のレビュー一覧を見る

今年の恋愛本の中で「セカチュー」に続いて彗星のように現れ話題をかっさらったのがこの「電車男」。
一体「電車男」とはなんぞや?とずっと気になっていた1冊。
そして届いた本のページを開いてまずビックリ。
普通の小説だと思っていたのに2ちゃんねるそのままの形で綴られているのだ。
そして著者の「中野独人」氏も実は架空の名前。
何から何まで驚かされた「電車男」との出会だった。

私自身ネットはしているのだが2ちゃんねるは別世界のような気がして見ることはまずない。理由は匿名性が高いと言いたい放題となり悪意が露わになるような気がしていたからだ。
ところがそんな2ちゃんねるに対する意識を変えなくてはならないかも…と思わされたのがこの「電車男」だったのだ。

最初は2ちゃん言葉に慣れずに読むのに只管苦労。電話汁って何?とか、良く分からない絵文字に思わず私ってもう若者についていってないのかも…と落ち込んでみたり。
でも何故なんでしょうね、読んでいるうちに「電車男」を応援したくなるのです。
ブランド名も知らず、美容院に行ったこともなく、また女性と一緒に歩くのも初めての「電車男」。
彼の相談にPCの向こうにいる毒男(独身の男の意味なんでしょうね?)たちが熱く語るのです。顔も知らない「電車男」の一言一言に燃える男・悶える男・アドバイスする女と実に様々。
「電車男」と「エルメス」のデート報告を待ち続ける彼らの姿も何だか微笑ましいのですよ。
読み難かったこの2ちゃんねる形式もリアルタイムな会話に読む手が止まらなくなりました。
どうなんだ、どうなったんだ電車男よ!とワクワクドキドキしながらページを捲る自分がいるのです。
一風変わった恋愛本ですが、酔っ払いから人を助けたり、顔も知らない人のために親身になったりと久々に良い話を読んで読了後はかなりの爽快感。

恋愛本というよりはちょっと変わった友情本ですね。

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紙の本

毒男たちよ、おまいらは

2004/12/03 11:57

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:nory - この投稿者のレビュー一覧を見る

フィクションとか、その後の電車男の発言とかいろいろ波紋はあるけれど、素直に読んで面白かった。
電車男が実在するかどうかはともかく、数多くの名無しの毒男たちが実在することは確かだ。そして、こいつらが電車男を真剣に応援していたのも確かだ。もうそれだけでよいではないかと思う。毒男たちの熱さに私は泣いた。こんないいやつらが毒男とは。君たちも電車男のようにしあわせになってくれ。ノシ

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紙の本

「リアルタイム」な恋物語

2004/11/28 17:16

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:祐樹一依 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 巨大なネット上の掲示板、2ちゃんねるにて繰り広げられた、リアルタイムの恋物語。主人公は冴えない一介の青年。ほんの些細なことから始まった男女の繋がりは、彼一人では絶対的に手繰ることは不可能だった…、しかし。その小さな話が掲示板の上に持ち出されたとき、小さな奇跡は始まったのです。まさかあのような始まりからあのような結末を迎えることになるとは、発端時には誰が予想出来ただろうか…。「掲示板の書き込み」だけで構築された「恋愛物語」が成立すること自体が驚きですが、その内容の「純愛さ」には、今日、むやみに大量生産される「純愛」の薄っぺらい看板を打ち砕く感動に等しい興奮と、リアルな威力がありました。

 インターネット、そして2ちゃんねるの特性として一番に上げられるのは「匿名性」だと思われます。つまり、掲示板への発言のみで世界が作られることから、その発言自体に明確な信憑性と責任性を求めてはならない、というのが、ネット使用者の胸に留めなければならない鉄則。無論、そうであるからこそ、発言者本人が嘘でない書き込みをしたときにはその信頼性が浮き立って見えるものなのです。それは本書の一番の特徴でもあり、全登場人物…、言い換えれば掲示板参加者が匿名である、ということが最大の強みになっているように思われます。「電車男」の一連の物語は、彼本人が記述する「出来事の進展」によってのみ移り変わるので、何処から何処までが現実世界で起こったことなのかが曖昧なまま展開する。けれども、その真偽を問うのは野暮なのです。これは掲示板のテーマに即したネタなのだ、いや事実だ、と議論することは、創作であることが最初から分かっている多くの「恋愛物語」の存在を否定するに等しいことだから。
 これは「電車男」本人にとって真実の物語であれば、それ以上の意味付けは必要のないもの。それ以外の掲示板参加者、そして更にその周囲の存在である本書の読者にとってとなると、創作であろうと現実であろうと、「ある男の恋物語」を聞く、という姿勢に何の違いもないのだということは想像するに難くないでしょう。だからこそリアルタイムで情勢が変わる媒体を用いて展開することになったこの物語、恋愛をする青年をこれほど応援してあげたくなる臨場感にはそう恵まれるものではないでしょう。

 本書「電車男」は、先述のように掲示板のログ(書き込み)を編集したものであり、本来のスレッドから、本筋には関連性の薄いと思われるものの多くが削除された形になっており、とても読みやすいものになっています(とはいえ、2ちゃんねる発祥の変え字、当て字もあるので、少々の勉強は必要か)。これもまた、この「物語」の「綺麗さ」を押し出すことになっていますが、それはそれ。「電車男とその仲間たち」の言葉はどれもとても現実味を帯びていて、「感動する」という一言で表すには惜しいばかりの笑いと涙をもたらしてくれると確信します。

(初出:CANARYCAGE)

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紙の本

まだ感じた事のない想い

2004/11/23 20:00

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:カスタマー - この投稿者のレビュー一覧を見る

えー、私は25歳で、恋人いない暦25年です。
そんな私ですが、非常に楽しい読書体験をさせて頂きました。
そして、読み終わった後、こんな恋してーねぁと思ったり。でも、この本での出来事はそれほど凄い事ではなく、日常的に起こる事で、誰しも一度は体験する事だそうな…、僕はした事ない!
この本、基本的には恋愛ドラマなのですが、目新しいのがやはり、インターネットという媒体でしょうか。私はデートとかした事ないのですが、やはりそういう時は、何らかの媒体(たとえばホットドックという雑誌)とかを読んで、オシャレな格好をして行くのでしょう。そんな情報を、インターネットに求めた電車男。その問いに、見事に応えたインターネット。そして、この本の舞台が京浜東北…、実は僕も少し前まで乗っていました。でも、僕には電車男さんのような体験話はありません。何が違うのでしょうか。運でしょうか? 本を読み終えた今思うのは、電車男さんの言うとおり、勇気でしょうか。何かを動かす勇気。たとえば、電話をかける勇気。よっぱらいの男を注意する勇気。デートに誘う勇気、そして、告白する勇気。そんな一つ一つの勇気が、電車男さんにあったから、この本が生まれたのだと思います。もちろん、インターネットの存在があった事、それも忘れてはいけませんが。で、私事になりますが、この本を読み終えた後、心のどこかがムズムズとしました。下がムズムズする事はあっても、心がムズムズするのは珍しい。そう、私は、恋をしたくなってしまったのです。25年間ずっと平坦だった私の恋愛道。もしかしたら、今までの人生にも、小さな分岐点があったのかもしれません。でも、その分岐点を曲がる勇気が私には、無かった。どうせ、自分はダメなんだと逃げてきたから。でも、本当にこの本のような体験をしたいと思った時、必要な物は何なのか、それを教えて頂いたような気がします。
この本は、そんな本です。

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紙の本

★★★★★大満足だぁー。電車ありがとう!

2004/11/19 09:30

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:a1 - この投稿者のレビュー一覧を見る

私はコンピュータ業界にいながら、
2ちゃんねるにアクセスした事がない人間です。
その私が読んで、オモシロイ。
本当にオモシロイ。

買おうとおもって数週間から、
チョクチョク本屋に立ちよったが売ってない。
昨日は山積みになってました。

エルメス女。
エルメスを無理して買ってる女かと思いきやー…。
まさか、あのようなおかただったとわー…。

電車男はまあ、いそうだな。
“おめかしして〜”はかわいいなー。
エルメスさんも、かわいく見えたんだろうー。
これ以上は書けないよね…。

昨日の午後の打ち合わせ前に買って、
電車の中で食い入るように読み(30分)、
お客様との打ち合わせも、本読みたさに、
軽くクリア(はやく読みたくて)。

“絵文字”っていうのでしょうか?
すごいですねぇ。笑えたー。

本でページめくってうまくあわせてるから、
おもしろいのかもね。
スクロールしてたら、また違う感じなのかな?

2ちゃんねるってスクロールするの?
もしかして、私は初心者か?

同じ打ち合わせにでてた会社の人に、
絵文字すごいってみせたら、
“2ちゃんねるではあたりまえ”みたいで
“普通の人は(参加)できない”とかいってましたが…。

どんなところなのだろー。

これから、2ちゃんねるにいってきます。

どんな>がいるのでしょうか?

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紙の本

大量消費される共同幻想

2004/11/16 00:13

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:黒耀 - この投稿者のレビュー一覧を見る

「電車男」とは2ちゃんねる内で、ある期間に起きた現象であり、この本はその記録である。
しかし出版社によって無効と思われる発言は削除され、有効な発言のみが抽出されているので厳密には「記録」とは言いがたい。
一冊の本としての役割を考えれば、そこに整理整頓の役割としての編集が入ることは当然だが、書籍としての「電車男」には人々の共感を呼びベストセラーになるという重大な使命がある。
その使命のためには単なる整理のためではなく恣意的な編集が行う必要があったはずだ。
2ちゃんねるを知らない、あるいは2ちゃんねるにネガティヴなイメージを持つ読者にも支持されるための編集が。
2ちゃんねる内のスレッドであれば、必ず見かけられる猥褻な書き込みや、わざと神経を逆撫でする書き込みをして相手を激高させて面白がる「煽り」や「釣り」と呼ばれる書き込み。そして当然割り込んでくる「自分語り」や「広告書き込み」。さらには「コピペ荒らし」と呼ばれる無作為の荒らし投稿。
それらを全て排除したこの本は老若男女誰にでも供することができる安全で清潔で無害な浄化水のようなものである。
内容的には何年かに一度周期的にやってくる純愛ブームを考えれば話題性も充分にあり、売れる勝算は高かった。
これまでに発行された2ちゃんねるのまとめ本(2ちゃんねるの泣ける話、怖い話等、2ちゃんねる内のレスを編集した書籍)と違うのは、「中野独人」が書いた「恋愛小説」という体裁をとったことであろう。
今までこのような演出をしたまとめ本はない。まさに新潮社という大手出版社のなせるわざである。これによって「電車男」は「冬のソナタ」、「世界の中心で愛を叫ぶ」などと同じく、テレビドラマにしても問題ないクリーンさとなった。
「集中した資本主義は、その最も進んだ部門において、『完成品の』時間ユニットの販売に向かう。」(ギー・ドゥボール「スペクタルの社会」)
「出会い」や「会話」でさえも参加費として時間ユニットを組んで販売される資本主義社会において、2ちゃんねるはいまだに参加者に無料でサーヴィスを提供し続けている。
この点においても、本来は大手メディアと2ちゃんねるというコラボレーションは困難であるということが明らかだと思う。
一方的に消費のための恣意的操作を行った情報を流し続けるマスメディア。
それを検証し、茶化し、嘲弄する視聴者・読者・消費者(=2ちゃんねる)。
この愛憎半ばする関係の一方である「視聴者・読者・消費者」は「2ちゃんねる」という場を得るまで発言の場所を持っていないも同然だった。
スレッドの進行上不都合がない限り全員が「名無し」であるというシステムは、ネットにおけるハンドルネームという署名さえも放棄することによって、皮肉にも社会主義的様相を帯びる。そこで自分はエリートだと声高に叫ぼうと、素晴らしい美女だと主張しようと冷ややかな嘲笑が返ってくるに過ぎない。全員が「名無し」である社会でそれらを証明する術などないのだから。
発達した資本主義社会に生きる日本人の集うインターネット最大のコミュニケーションサイトが実に資本主義のアンチテーゼとしての社会主義的システムに拠るという皮肉。
私はそこに「パラレルな形で成功した五月革命」を見る気がする。
かつてフランスの五月革命下において「壁は語る」という言葉が生まれたように、一見落書きにしか見えない言葉や記号の数々は大量消費社会の奴隷化を推し進めるメディアへの反逆であり、メディアによって消去されるのも当然のことであると妄想すればなんとなく象徴的ではないだろうか。
まあ、こんな穿った読み方も一興であろう。

ひとつだけ申し添えておけば「電車男」が「実話」か否かの詮索は無粋なこと。
読んで面白ければそれでよし。
(参考文献 「スペクタクルの社会」ギー・ドゥボールLa societe du spectacle- Guy Debord)

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紙の本

「負け犬」と「電車男」は同じでは?

2004/11/12 18:26

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:SEIYU - この投稿者のレビュー一覧を見る

売れてる理由が「負け犬の遠吠え」と同じだなぁと思う。年頃でモテない(またはモテなかった)人を正当化する物語。

“負け犬”って「結婚できなかった敗北感」からどうしても逃れられない気がする。どんな理由も言い訳に聞こえてしまうし。でも、そんな敗北感は、プライドがあるので人には絶対見せたくない。だから語感が良くて気持ちを隠してくれる“負け犬”という言葉が、共感されてヒットしたんだと思う。

同じように“電車男”は「モテない男でもシンデレラストーリーが待っていることもあるんだ」「だからさえないオタク男でもいいんだよ」というメッセージ。女性からするとモテない男を正当化するなよ〜と思ってしまう。だから「俺はモテないけど、モテるように頑張るぞ!」と思う人は、この本読む必要ナシ。

それにしても2004年のヒット本のうち2冊がモテない男と女の物語って、世の中終わってんじゃないかと思うなぁ。

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紙の本

ネ申のヨカーン−−−−−−!!!

2004/11/01 06:57

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:なかちん - この投稿者のレビュー一覧を見る

2ch上の話という事は、聞いてはいたが
小説仕立てになっているかと思ってた、漏れが馬鹿だった…
まじ2chのスレのまま。

この本は買うまい買うまいと思いながらも
結局は即効取り寄せてしまった本です。
漏れもへたれかも。

内容なんですが、結論からいうとどこにでもあるような
出会いから告白までのステップ。
でも、何が面白いかというとやはり2ch特有の
香りがぷんぷんするところかな。

普段こういうものを読みなれていない人にとっては
つまらないと思うが、2chヽ(´ー`)ノマンセーの人にとっては
逆に読みやすい本かも。

ご多分に漏れず、私もちゃねらー。
でもまさかちょっと前にこんなに熱くなっていた
スレがあったなんて。

不器用な秋葉系の男子(電車男)と高嶺の花(エルメス子)さんと
の恋の行方は…
それ以上に電車男を支えてくれる住民の熱い声援の方がぐっと来るかも。
滅多にいい評判を聞かない2chだが、編集のうまさもあって
読み応えのある一冊に仕上がっています。

ところどころにちりばめられている、AAも見どころかもしれませんね。

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紙の本

なんでおまいらそんなにいいヤツなんだ…

2004/10/31 08:00

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投稿者:Dr.MAD - この投稿者のレビュー一覧を見る

 生まれてこの方女性と付き合ったことがないオタ男が、電車で酔っぱらいに絡まれている女性を助ける。それだけで終わるかと思えた関係が、女性からお礼として送られてきたエルメスのティーカップによって一変する。ひょっとしてこれは脈ありか? 刻々と変化する状況を実況中継する「電車男」を2ちゃんねらーがバックアップ。はたして「エルメス」さんとの運命は。
 2ちゃんねるの中にこれほどピュアな部分があったのかと、便所の落書きと噂される同掲示板の見方が180度かわるノンフィクション。はっきりいって嘘でも良い。本当ならなお良い。匿名掲示板という時事性と公共性の中で生まれた、一つの奇跡であり伝説である。物語であればどれほど無理な展開でも程度展開を読めるし、受け入れることもできる。ところがそれが現実となると、一つ一つの言葉の重みがまるで違ってくる。人に好かれるということは、言葉に気持ちが宿るのね。冷静と情熱の間で2ちゃんねら〜的な描写と間を保ちつつけた「電車男」のエンターテイメント精神と描写力にも惜しみない賞賛を送りたい。どれほど苦しくても、自分を見失わなかったやつこそが勝ちなのだと。
 オレだったらコレをドラマ化する。どうドラマ化するかと言えば、まず「電車男」と「エルメス」は声のみ。ドラマの登場人物として登場するのは、掲示板にかじりついている2ちゃんねら〜。彼らもしゃべらない。ただ掲示板を見ながら笑ったり怒ったりさせて、キーボードを打つシーンを見せる。そしてテキストを読み上げる声。誰がテキストの発言者であるかも判然としない。映像では男がキーを打っているのに、声は女とか。そうやって2ちゃんねら〜の生態を見せる。誰かはオタクの引きこもりであったり、誰かはOLであったり。彼らが笑い怒り泣き喜ぶ姿だけを見せる。全六話だとWOWOWのドラマWとかがぴったりきそう。オレにはそれがどれだけ感動的なものになるか、見える。

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