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  • みんなの評価 5つ星のうち 3.8 302件
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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2004.10
  • 出版社: 新潮社
  • サイズ:20cm/364p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-10-471501-8

紙の本

電車男

著者 中野 独人 (著)

電車で酔っ払いから女性を救った青年は、彼女をデートに誘うべくモテない男が集うサイトに助けを求める。この「電車男」を暖かく見守る仲間達。果たして彼は告白できるのか? 100...

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電車男

税込 1,430 13pt

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商品説明

電車で酔っ払いから女性を救った青年は、彼女をデートに誘うべくモテない男が集うサイトに助けを求める。この「電車男」を暖かく見守る仲間達。果たして彼は告白できるのか? 100万人を感動させた、今世紀最強の純愛物語。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

中野 独人

略歴
〈中野独人〉「インターネットの掲示板に集う独身の人たち」という意味の架空の名前。

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みんなのレビュー302件

みんなの評価3.8

評価内訳

紙の本

内容紹介

2004/09/16 09:47

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:新潮社 - この投稿者のレビュー一覧を見る

電車内で絡む酔っ払い爺から女性を助けた、ひとりの秋葉系アニヲタ青年。
彼女いない歴=年齢(22)の彼は、お礼の品を送ってくれた彼女をデートに誘うべく、モテない独身男達が集うネットの掲示板に助けを求める。
 「めし どこか たのむ」
「電車男」と呼ばれるようになった彼は、掲示板の住人たちの励ましや助言に後押しされて、ようやく彼女をデートに誘う。悩み、戸惑う電車男のピュアな気持ちは、仲間達を熱い共感と興奮の渦に巻きこんでいく……。
「電車男」は果たして彼女に告白できるのか?
ネット上で話題騒然、各紙誌絶賛。百万人が感動した今世紀最強のラブストーリー、遂に刊行!!

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紙の本

毒書感想文

2012/06/01 15:45

9人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:GTO - この投稿者のレビュー一覧を見る

いったい、この話のどこに感動しろというのだろうか。いろいろと疑惑が出ているようだが、この話が実話かそうでないかは問わないこととしよう。本を読み、ネット上に残されているスレッドも読んだ。

 まず、日本語がひどい。2ch用語だという人がいるだろうが、他の掲示板でもみんなこんな言葉遣いをしているわけではない。私は「おまいら」などという言葉遣いをする人間に知性を感じることはできない。まして、相談を持ちかける人間が、使う呼びかけではない。他の住人を馬鹿にしているとしか思えない。この人物に純情さなど感じることができないのは私だけなのだろうか。

 書籍化によって、確かに読みやすくなっている。汚い部分は削除され、ネットの住人たちが、お人好しのいい人ばかりに思えてくる。これで、2chはイメージアップ?ネットの現状を知る人にとっては、こんなかたちで理想化をしてほしくないだろうし、知らない人が、この本を読んで無防備にネットの世界に足を踏み入れ、被害に遭うことを心配する。日本では、まだまだメディア・リテラシーが必要な段階です。

 本の批評にもとになった実際のスレッドのことを持ち込んではいけないかもしれないが、最後の部分が削除されたのは反則だと思った。この部分を読むのと読まないのとでは、印象が180°変わる可能性がある。読者の中で理想化された彼女の像が、いっきに崩れるからだ。その後、二人の行為を掲示板に掲載することをよしとするエルメスという女性との恋愛を、素直に祝福することは、私にはできない。

 結局、2005年7月31日の『東京新聞』で、山下悦子が書いている言葉を借りれば、「男女対等の家庭像を理想としたフェミニストの大きな誤算は、結婚もせず、家庭も持たない独身男が増えてしまった」ため、「結婚し、子どもを育て、平凡な家庭を築く、というような私の世代までは存在していた「逃げ道」がなくなりつつある。」そこで、「日本の男に見切りをつけた一部の女たちは、外国人へ目を向け始めたが、文化の違いや言葉の壁はたやすく越えられるものではない。」だから、エルメスは、ターゲットをオタクにしたのではないだろうか。文化の違いも言葉の壁も外国人よりは、越えやすい。育てればいいのだから。

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紙の本

恋愛本というよりは一風変わった友情本。殺伐とした世の中を明るくしてくそうな1冊ですね。

2004/12/15 12:55

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:エルフ - この投稿者のレビュー一覧を見る

今年の恋愛本の中で「セカチュー」に続いて彗星のように現れ話題をかっさらったのがこの「電車男」。
一体「電車男」とはなんぞや?とずっと気になっていた1冊。
そして届いた本のページを開いてまずビックリ。
普通の小説だと思っていたのに2ちゃんねるそのままの形で綴られているのだ。
そして著者の「中野独人」氏も実は架空の名前。
何から何まで驚かされた「電車男」との出会だった。

私自身ネットはしているのだが2ちゃんねるは別世界のような気がして見ることはまずない。理由は匿名性が高いと言いたい放題となり悪意が露わになるような気がしていたからだ。
ところがそんな2ちゃんねるに対する意識を変えなくてはならないかも…と思わされたのがこの「電車男」だったのだ。

最初は2ちゃん言葉に慣れずに読むのに只管苦労。電話汁って何?とか、良く分からない絵文字に思わず私ってもう若者についていってないのかも…と落ち込んでみたり。
でも何故なんでしょうね、読んでいるうちに「電車男」を応援したくなるのです。
ブランド名も知らず、美容院に行ったこともなく、また女性と一緒に歩くのも初めての「電車男」。
彼の相談にPCの向こうにいる毒男(独身の男の意味なんでしょうね?)たちが熱く語るのです。顔も知らない「電車男」の一言一言に燃える男・悶える男・アドバイスする女と実に様々。
「電車男」と「エルメス」のデート報告を待ち続ける彼らの姿も何だか微笑ましいのですよ。
読み難かったこの2ちゃんねる形式もリアルタイムな会話に読む手が止まらなくなりました。
どうなんだ、どうなったんだ電車男よ!とワクワクドキドキしながらページを捲る自分がいるのです。
一風変わった恋愛本ですが、酔っ払いから人を助けたり、顔も知らない人のために親身になったりと久々に良い話を読んで読了後はかなりの爽快感。

恋愛本というよりはちょっと変わった友情本ですね。

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紙の本

電車男ですら恋愛をしているというのにおまいらときたら…orz

2004/10/28 00:12

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:犯ってしまったぼく◆KLE6JQy8xE - この投稿者のレビュー一覧を見る

 「電車男」さんと「エルメス」さんとの恋愛物語は、ひょっとするとどこにでもいるカップルに、ひとつやふたつありそうな、出会いやデート、告白といったイベントに必然的に随伴するエピソードに過ぎないのかもしれません。恋愛小説にありがちな、大仕掛けな悲劇的要素や感動的要素、というものはないのでしょう。
 にもかかわらず、この小説が、そうしたいわゆる恋愛小説とはまったく異なった次元で感動的である、ということが許されるのならば、それはこの物語が、2ちゃんねるという巨大匿名掲示板の中で、不特定多数の監視ないし生暖かい視線の下にさらされて、同時進行して行き、時に助言を得、共感を呼び、そしてまた同時に、おそらくは少なからぬ反発を呼び、一体となってその成り行きに一喜一憂する、ということに求められるのではないでしょうか。
 2ちゃんねるについてある程度の知識があれば、激しく笑えて、そして泣ける話ではあると思われますが、そうでない方にはやや疑問符の付く点も多い小説ではないかと思われます(たとえば常識的に誤字誤用と考えられる表現や当て字、絵文字など)。

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紙の本

一気にぐっと行こう。

2004/10/26 04:17

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:りんご - この投稿者のレビュー一覧を見る

この話、とある友人の日記にリンクが張られており、気になって読んでみたものです。
最初は普通の、ちょっとしたことだったはずなのに、それが気がつけば多くの人の関心と興味とちょっとだけ妄想を乗せて、リアルとアンリアルの間を揺れながら転がってゆくという、なんだか不思議な記録です。
そう、これは記録なんだよね。お話ではなく、ノンフィクションでもなく、ひとつの事実から始まった、ちょっとした日常の事柄の、記録。
多くの外野と少数のアドバイザーと、もっと多くの観衆の中で、一人の男性が一人の女性と実際の関係を構築するまでの記録。ただそれだけなのに、途中から加速がついて、止まらなくなる。
昔だったら友人や知人に相談していたことを、今はネットで相談する…ということがあたりまえ、になっているということを、改めて実感させられる本のひとつでもあります。そして大変日本的もあるような気がします。
一気にぐっと読んでしまうといいよ。

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紙の本

毒男たちよ、おまいらは

2004/12/03 11:57

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:nory - この投稿者のレビュー一覧を見る

フィクションとか、その後の電車男の発言とかいろいろ波紋はあるけれど、素直に読んで面白かった。
電車男が実在するかどうかはともかく、数多くの名無しの毒男たちが実在することは確かだ。そして、こいつらが電車男を真剣に応援していたのも確かだ。もうそれだけでよいではないかと思う。毒男たちの熱さに私は泣いた。こんないいやつらが毒男とは。君たちも電車男のようにしあわせになってくれ。ノシ

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紙の本

キター!

2004/10/24 23:36

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ナカムラマサル - この投稿者のレビュー一覧を見る

「これはあるインターネット掲示板で繰り広げられた、一人の男と彼を支え続けた者たちによる、勇敢な戦いの物語である」という本書の巻頭文は、この本の中身をまさに言い表している。
2ちゃんねるには全く興味がないし、どちらかと言えばあのノリに引き気味…という人にもおすすめしたい本だ。
私もその一人なのだが、この本は一気に読んだ。
「がんばれ」と呟きながら。大爆笑しながら。時に涙を浮かべながら。

電車の中で、酔っ払いに絡まれた女性(エルメスちゃん)を助けたオタク青年(電車男)。
生まれてこのかた彼女のいない電車男は、この出会いをきっかけに、なんとか彼女との中を進展させるべくウェブサイトに助言を求める。
デートの誘い方は? デートの場所は? デートの時の服装は?
電車男の一途な姿と、彼の行動に一喜一憂する住人達が、とにかくとにかく面白い。
電車男を本気で叱咤する者。電車男とエルメスの会話を妄想する者。芸術的とも言える絵文字をよこす者…。
見たことも会ったこともない他人の恋路にこれほど熱くなれるやつ。こういうのを愛すべきバカと呼ぶのだろう。ホント、いいやつら。日本の若者もまだまだ捨てたもんじゃない。
かく言う私も、電車男が勇気をだして告白する場面では、頬を一筋の涙が伝った。
この告白場面は、非常にリアルで(当たり前か)そこらへんの小説よりもよっぽど泣ける。名場面中の名場面!

印象的だったのは、
「10年前初めて心から愛しいと思ったダンナとこれから先もずっと一緒に生きていこうと再確認できた2ヶ月でした」というレス。
この本には、誰かを好きになるときめきを思い出させる力が、確実にある。

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紙の本

大量消費される共同幻想

2004/11/16 00:13

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:黒耀 - この投稿者のレビュー一覧を見る

「電車男」とは2ちゃんねる内で、ある期間に起きた現象であり、この本はその記録である。
しかし出版社によって無効と思われる発言は削除され、有効な発言のみが抽出されているので厳密には「記録」とは言いがたい。
一冊の本としての役割を考えれば、そこに整理整頓の役割としての編集が入ることは当然だが、書籍としての「電車男」には人々の共感を呼びベストセラーになるという重大な使命がある。
その使命のためには単なる整理のためではなく恣意的な編集が行う必要があったはずだ。
2ちゃんねるを知らない、あるいは2ちゃんねるにネガティヴなイメージを持つ読者にも支持されるための編集が。
2ちゃんねる内のスレッドであれば、必ず見かけられる猥褻な書き込みや、わざと神経を逆撫でする書き込みをして相手を激高させて面白がる「煽り」や「釣り」と呼ばれる書き込み。そして当然割り込んでくる「自分語り」や「広告書き込み」。さらには「コピペ荒らし」と呼ばれる無作為の荒らし投稿。
それらを全て排除したこの本は老若男女誰にでも供することができる安全で清潔で無害な浄化水のようなものである。
内容的には何年かに一度周期的にやってくる純愛ブームを考えれば話題性も充分にあり、売れる勝算は高かった。
これまでに発行された2ちゃんねるのまとめ本(2ちゃんねるの泣ける話、怖い話等、2ちゃんねる内のレスを編集した書籍)と違うのは、「中野独人」が書いた「恋愛小説」という体裁をとったことであろう。
今までこのような演出をしたまとめ本はない。まさに新潮社という大手出版社のなせるわざである。これによって「電車男」は「冬のソナタ」、「世界の中心で愛を叫ぶ」などと同じく、テレビドラマにしても問題ないクリーンさとなった。
「集中した資本主義は、その最も進んだ部門において、『完成品の』時間ユニットの販売に向かう。」(ギー・ドゥボール「スペクタルの社会」)
「出会い」や「会話」でさえも参加費として時間ユニットを組んで販売される資本主義社会において、2ちゃんねるはいまだに参加者に無料でサーヴィスを提供し続けている。
この点においても、本来は大手メディアと2ちゃんねるというコラボレーションは困難であるということが明らかだと思う。
一方的に消費のための恣意的操作を行った情報を流し続けるマスメディア。
それを検証し、茶化し、嘲弄する視聴者・読者・消費者(=2ちゃんねる)。
この愛憎半ばする関係の一方である「視聴者・読者・消費者」は「2ちゃんねる」という場を得るまで発言の場所を持っていないも同然だった。
スレッドの進行上不都合がない限り全員が「名無し」であるというシステムは、ネットにおけるハンドルネームという署名さえも放棄することによって、皮肉にも社会主義的様相を帯びる。そこで自分はエリートだと声高に叫ぼうと、素晴らしい美女だと主張しようと冷ややかな嘲笑が返ってくるに過ぎない。全員が「名無し」である社会でそれらを証明する術などないのだから。
発達した資本主義社会に生きる日本人の集うインターネット最大のコミュニケーションサイトが実に資本主義のアンチテーゼとしての社会主義的システムに拠るという皮肉。
私はそこに「パラレルな形で成功した五月革命」を見る気がする。
かつてフランスの五月革命下において「壁は語る」という言葉が生まれたように、一見落書きにしか見えない言葉や記号の数々は大量消費社会の奴隷化を推し進めるメディアへの反逆であり、メディアによって消去されるのも当然のことであると妄想すればなんとなく象徴的ではないだろうか。
まあ、こんな穿った読み方も一興であろう。

ひとつだけ申し添えておけば「電車男」が「実話」か否かの詮索は無粋なこと。
読んで面白ければそれでよし。
(参考文献 「スペクタクルの社会」ギー・ドゥボールLa societe du spectacle- Guy Debord)

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紙の本

2ch文化

2004/10/26 06:05

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ふぉあぁ - この投稿者のレビュー一覧を見る

なんでもあり巨大ネット掲示板 2ch の とあるスレッド(話題別の掲示板)で、ある男が皆に助けを求める書き込みをした。
「めしどこか たのむ 」
彼は 電車の中で酔っぱらいに絡まれた 女性を助けたことから その女性と食事に行くことになったのだった。
しかし、彼は 真性の秋葉オタク系。 生まれてこのかた 女性と食事なんかしたことがなかった。
そこで、彼は ネット仲間に助けを求めるメッセージを出したのだ。
ネット仲間は、彼=電車男に アドバイスし、 電車男は その女性と…。

物語が進むにつれ 自分も一緒になって電車男を応援していることに ふと気がつきます。

なんとも不思議な物語です。
ネット上の 時系列な やりとりが そのまま本になっています。
普通なら この話題になっていたネット上のやりとりをモチーフに 小説の体裁に整え 本として世の中に出てくるものでしょう。
ネタそのものが 本になってしまったことに 驚き、 本にしてしまった編集者にびっくりし敬意を持ったのでした。

と、ここで重大な勘違いに気がつきました。
なんと この本は 2ch の住人が企画を持ち込み 新潮社が ネット上の独特な表現を守るなど各条件をクリアし版権を確保したとのこと。
うーぬ、 編集は何もしていなのかぁ…。
あらためて、「恐るべし ネット文化」と思ってしまいました。

さて、ここでネットに詳しくない方に一つアドバイス。 (詳しい方は 以下は読み飛ばしてください。)

私も生のスレッドは見ていませんが、2ch上の 実際のやりとりは こんなに優しく さわやかではないハズ。
発言番号の飛んでいる部分には、2ch文化とでもいうべき ちょっとすごい発言もあったハズ。
2chに 行ってみたいなと 思っても、本の奥付にある↓
http://www.geocities.co.jp/Milkyway-Aquarius/7075/index.html
にアクセスして、中の注意書きを よく読んでから挑戦してね。

最後に一言:
新潮社さん、奥付にもっときちんと 注意書きをしておこうよ。
この本が売れたら、2chの住人と 本の読者と 両方から 文句いわれても知らないゾ。

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紙の本

仲間っていいよな〜

2004/10/24 01:58

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:樹 佳孝 - この投稿者のレビュー一覧を見る

実は未読です。今購入のために検索でこの画面を出しました。
先日ある新聞のネット関連コラムにてこの話が掲載されていました。家族に聞かせたところ、この話の中のネット掲示板をリアルタイムで見守っていたという者がおりました。
顔も知らない。住所も年齢も知らない。性別さえ本当か調べる術もない、そんな暗黙のルールの中のモニタ越しの相手に対して大勢の人が彼一人に向ける応援であり励ましである書き込みの文字は心温まるものだったでしょう。その掲示板を見たいと思いましたが、今はもう掲示板自体が押し流されて見ることが出来ないようです。(定かではありませんが)
この度1冊の書籍として登場するというのでぜひ読みたいと思います。最近の事件では事が公になってからそういえば…などという全て他人事の時代。同じネット仲間というだけでここまでの友情って素敵ではないですか? 一読の価値ありとみました。
未読なので評価の★は4つでごめんなさい。 

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紙の本

新たな手法

2009/03/13 21:26

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:kumataro - この投稿者のレビュー一覧を見る

電車男 中野独人 新潮社

 もう何年も前になりますが、書店ではじめてこの本を手にしたとき、これは本なのかと驚きました。パソコンの電子掲示板がそのまま表示されている。起承転結があるようでない。ひたすらハッピー路線が驀進(ばくしん)していく。テレビの最終回だけをたまたま見たので、本を読みながら場面をイメージしやすく、読んでいて楽しかった。
 10年ぐらい前、パソコン操作のQ&Aを柱にして、ドラマの脚本ができないだろうかと発想したことがあります。しかし、被写体がパソコン画面ばかりでは話にならないと思いました。それが「電車男」という形で突然変異的に映像が生まれました。画期的です。
 けなげで奥手なオタク系男性を同類のまわりの人たちが支えていこうとする。エルメスという女性も積極的です。これはひとえに電車男の人格に魅力があるからです。
 現実の出来事を本にしたようですが、本当の彼は安定した職業と、そこそこの容貌をもった人なのでしょう。そしてなによりも誠実でまじめな人柄なのでしょう。

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紙の本

「負け犬」と「電車男」は同じでは?

2004/11/12 18:26

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:SEIYU - この投稿者のレビュー一覧を見る

売れてる理由が「負け犬の遠吠え」と同じだなぁと思う。年頃でモテない(またはモテなかった)人を正当化する物語。

“負け犬”って「結婚できなかった敗北感」からどうしても逃れられない気がする。どんな理由も言い訳に聞こえてしまうし。でも、そんな敗北感は、プライドがあるので人には絶対見せたくない。だから語感が良くて気持ちを隠してくれる“負け犬”という言葉が、共感されてヒットしたんだと思う。

同じように“電車男”は「モテない男でもシンデレラストーリーが待っていることもあるんだ」「だからさえないオタク男でもいいんだよ」というメッセージ。女性からするとモテない男を正当化するなよ〜と思ってしまう。だから「俺はモテないけど、モテるように頑張るぞ!」と思う人は、この本読む必要ナシ。

それにしても2004年のヒット本のうち2冊がモテない男と女の物語って、世の中終わってんじゃないかと思うなぁ。

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紙の本

ネット掲示板への偏見や誤解も同時にとけた

2005/02/19 10:24

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:なおちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

最初はスレ形式で慣れるまで読みづらいのだが、一旦読み始めると 電車男の掲示板の世界に取り込まれていく。パソコンを開いて ネット掲示板を読み あたかも自分がそれに参加しているよな感じすらする。 一人の平凡な男が死ぬほどの勇気を振り絞って エルメスにアタックしていく流れは 友達を応援しているような気分であっという間に 読みきることができる。最後は感動の涙。ネット掲示板なんて 一部のマニアの人達のもので 一般の人には理解できない という偏見も同時にとけた。作り話ではなく現実の話なので本当に感情移入できる。かなりおすすめです。

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紙の本

まさか泣くとは思いませんでした…

2005/01/23 00:26

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:WAKU1228 - この投稿者のレビュー一覧を見る

ネットの巨大掲示板,2chで実際にあった書き込みをまとめただけの,小説とも言えない不思議な読み物です。
正直言って2chは好きじゃないのですが,読み始めるとおもしろく,一気に読んでしまいました!
冴えないオタクな電車男が自分を変えようと奮闘して,エルメスと会うたびに二人の距離が縮まっていくのがわかり,気付けば読みながら自分まで電車男を応援している始末。
告白のシーンでは,思わず涙が…。
その後の話など賛否両論多々ある作品ではありますが,一読の価値はあり。
素直に面白かったです。

あと,私もそうですが2ch用語がよくわかりませんでした。
そんな方はそっとブックカバーを外してみましょう…この本ならではのオマケが隠されてますよ。

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紙の本

レス=断片の累積が醸し出す厚みによる効果

2005/01/23 15:36

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ツキ カオリ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 かつて、オフ会なるものに参加したことがある。
 そこに集った全員が語ったのが、ネット被害のことだった。ある人はHPを立ち上げたところ、複製に近いものをつくられたことがあると言った。作成者は同じ会社の人だったとか。また、ある人は、グループ内でレスのやり取りをしていたところ、自分だけが仲間はずれにされたことがあると言った。また、ある人は、いつの間にか標的になっていて、書くレスを、周りの人達に、ことごとく否定された経験があると言った……。

 さて、本書だが、レスのやり取りが、いい形で結実した、稀有な例だといえるだろう。

 なぜ電車男さんが、この恋を成就できたのか。
 これには幾つかの要因があるだろう。一つだけ挙げるならば、彼が素直な人だったからだと思う。

 彼は、アキバ系の情報には詳しくても、女性とデートするのに、場所の選定すら、ままならなかったのだ。「めしどこか たのむ」の、彼の助けを求める声に、次々と、その道のスペシャリスト達が現われて、即座に的確な情報をアップする。彼は、その情報をよく聞き(見て)、謙虚に受け止め、従っていく。

 スレの住人達=応援隊にとっても、電車男さんは、実に、教えがい、応援のしがい、があったことだろう。
 彼は、ブランド情報には疎(うと)かった。
 HERMESの文字を見ても、即座にエルメスとは読めなかったし、ベノアティーをベアノティーだと思い込んでいた。
 電車男さんは、今どき珍しいタイプだとは思うが、彼のもっている情報の偏り具合が、実にいい味を出している。

 かたや、彼の恋い焦がれている、エルメスさんも、「おぬし、なかなかやるよのう」な女性である。
 前述の、ベノアティー一つとっても、紅茶好きを自認する、スレの一部の住人達からしても、新鮮に受け止められたのではないか。これが、誰でも知っているようなブランドのものだったとしたら、受ける印象は、また違っていたはずである。

 何より、電車男さんは、素直なだけでなくて、正義感と勇気もあったのだ。車内暴力(?)に立ち向かっていったのだから。

 後に、電車男さんとなる、名無しさんが、「すまん。俺も裏ぐった。(中略)おまいらにも光りあれ…」と、2chに書き込みを始めなければ、この恋は成し遂げられなかったのだ。 
 その過程は、やはりこのレスの積み重ねを、順番に読んでいくという形で味わうのが最上だと思う。電車男さんご本人も、この形での掲載を強く希望されたと聞いている。例えばこの物語を、いわゆる、小説風の形式にしてもいいのかもしれないが、圧倒的に臨場感は減ってしまうような気がする。この形、レス=断片の連なりを読み込んでいくからこそ、自らがPCの前に座って、参加している気になれるのである。字数制限があるレスの集積だからこそ、これだけ沢山の人達が参加しているスレなのに、読みにくくない。逆に、軽妙なレスの蓄積が、ある種の深みを増す効用も生んでいる。顔文字やアートを見るのも、楽しい。

 この、住みにくい東京=都会にも、まだまだ他人(ひと)の善意はあったのだ、だとしたら住み続けるのも悪くない、そう感じさせてくれた本書だった。

 この本、電車の中吊り広告によると、既に2誌で漫画化されているらしい? 映画化もされると聞くが本当だろうか? 漫画は、イメージを壊されそうな気がして、まだ覗いていないし、映画も、同様の理由で、今のところ進んで見る気にはなれない。果たして、この物語の「良さ」は、きちんと、生かされている、生かされていく、のだろうか?

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