紙の本
人は菌と暮らしている
2019/09/17 22:32
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投稿者:qima - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本を最初に読んだとき、ものすごく衝撃を受けました。でも、考えてみれば当たり前のことではあるのですが。『もやしもん』と一緒に楽しんだのを覚えています。
紙の本
もっと短くして…
2006/06/17 00:39
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投稿者:やましなしないち - この投稿者のレビュー一覧を見る
半分あたりから、読んでいて、長えなあと思いました。
著者は研究室畑の方なのでしょうか、行き過ぎた衛生観念を持つ人を穏やかに諭す内容なのですが、例に挙げられる「行き過ぎた衛生観念を持つ人」というのがどうも伝聞ばかり。比較するようなデータも無く結論も「行き過ぎは駄目」で終わっちゃうので読み進める程に飛ばす部分が増えてくる…。
ごく一部ではありますが、化学物質など著者の専門外とおぼしき事には憶測・伝聞の混じったいいかげんな事も書いてますし、専門の菌についてすら「…と思う」「ではないか」などの単なる感想も含まれており、話半分で読んどくのが良いかなと思います。
それでも、普段の生活で100兆もいるという体内の菌とどの様に付き合うべきか、興味深い話は沢山あります。平易な文章はすらすら読めるので、良い時間を過ごせる本だと思います。
紙の本
自分の体の生態系まで破壊することへの警鐘
2005/03/20 16:35
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投稿者:萬寿生 - この投稿者のレビュー一覧を見る
生物学的な話かと思ったが、衛生学的な話が主である。皮膚および腸内に常在する菌類と、どのように上手く共生し、健康を維持するかが、紹介されている。人体常在菌がわれわれの健康維持と美容にいかに役立っていることか。むやみやたらと清潔志向でこれらの菌を排除すると、健康と美容に障害がでる。人体の皮膚や腸内も一つの生態系なのである。この生態系の秩序を乱すと、予想もつかない災害が発生する。人類は外的環境破壊を進めているだけではなく、自分の体の生態系まで破壊してきているのである。このような分野に対する知識ももち、注意したいものである。
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人間の健康は、常在菌との共生と大きく関係があるそうだ。
洗顔で洗い過ぎないよう気をつけて、
常在菌にしっとり、つるつるのお肌にしてもらおう!
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消化管内に存在する菌は60~100種類、100兆個で、約1~1,5kg。
手洗い5秒では、80%の人が手の表面の菌が増えていた。毛穴や汗腺の菌が表面に出てきたことによる。
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そういえばうちの祖母は「ニキビは青春の勲章なんだからあっても全然問題ない」みたいなことを言っていたのですが、もうそろそろ青春という言葉を自分で使うのは恥ずかしい年頃なのにニキビができるのはどうしたらいいのだろう。
要するにこの中に書いてあることは「人間は皮膚常在菌などを含めた様々な人体常在菌をうまく利用して体を清潔に保つべきだ」ということなんですが、やはり私を含めた多くの一般人にとって「清潔にする」イコール「とにかく洗う」だったりするわけで。新型インフル以降いたるところで目にするようになった消毒液に関しては、私も「そりゃちょっとやりすぎだろ」と思わないでもないですが。
実際に清潔にしていることと清潔にしているという満足感を得ることとの間には若干ギャップがあるんだろうなあ、なんて読みながら思ったりもする一冊でした。
書いてあることは科学的にも結構妥当な話のようですし、自分の「清潔にしている」ことに対する満足感に影響しない程度には参考にさせていただいていますよ。
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人間は体の中にいる菌たちと共存しているんですね。
不思議だ。
これを読んで以来、時々腸の菌たちを気にかけたりする。
ヨーグルトを毎日食べてみたりしちゃう。
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毎日の食事に野菜を。
あとは自分の身体との対話。
毎日野菜が足りているかどうかチェックしたくなる。
前より意識的に野菜を多く取るようになった。
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生物学に括って良いかどうかチョット考えるところではあるが・・・
さて、生物は互いに共生していて実は体内にもいろんな異生物がいることは認識してはいたが、実のところ細胞の数より遙かに多い菌類が生息為ているのである。しかもおなかの中だけかと思っていたら、肌ににも表皮ブドウ球菌他の菌類が生息しており肌を守ってくれたり反対にいろいろとトラブルを起こしてくれたりしているらしい。
菌類にも人間にとって良い働きをするのもいればトラブルメーカーもいる。良い働きをする菌でも体調が悪くなったりストレスがたまったりすると害をなす著者の青木先生いうところの日和見菌と言うのもいる。
そこで育菌をせんといかんというのが青木先生の主張である。これがなかなか難しい。皮膚には善玉表皮ブドウ球菌がいるかと思えば悪玉黄色ブドウ球菌もいる。あの食中毒で有名なのも結構皮膚にいるそうな。数が多くなければトラブルにはならないのだ。しかし怪しげな菌を撲滅すべくごしごしと体を洗っていると表皮ブドウ球菌のように肌を守ってくれている菌もいなくなる。
潔癖なまでな清潔にこだわるのでなくちょっと昔のように適度に汗をかく生活をし、休みの日には進んで野に出ようというのが正しい育菌者の姿と言うことらしい。こんな感じの説教臭い論調になりがちなのが玉に傷ではあるのだが、含蓄深い本である。
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著者の青木さんに会ってみたい。まじめな常在菌の話なのに、すごく面白い。
冒頭の「はじめに」から一部引用します。
人は一人では生きていけない。母の胎内から出た瞬間から死ぬまで決して離れないやつがいる。その名は常在菌。
(以下中略)
男女の新密度は菌のやりとりから始まるといっても過言ではない。
ほのかな恋心を抱いた二人はまず喫茶店でお話をする。お他阿木の口から常在勤が飛び出し、お互いがそれを吸い込む。
握手をして再会を約束する。その手には手の表面に常在するブドウ球菌がついている。
・・・もちろんこの先も親密な菌のやりとりについて書いてあります。
文中の青木先生の常在菌への熱い想いがなぜか大爆笑してしまう一冊です。大変おすすめです。
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[ 内容 ]
見えないイコールいない、ではない!菌=バイ菌=悪い汚いヤツ、というのは過去の常識。
さらに菌は腸内のみならず皮膚にも棲みついていることを知ってほしい。
周知となった腸内細菌における善玉菌と悪玉菌の理論は、そのまま人体表面の皮膚常在菌にもあてはまり、常在菌との共生こそが健康で快い生活の鍵である。
本書は「菌」を真中に置いて生活スタイルを見直し、善玉常在菌を育てよう、免疫もアレルギーもその観点から考え直そうと提案する、わかりやすい医科学的実用読み物。
[ 目次 ]
第1章 健康と美容について再考してみる
第2章 腸内常在菌を育てる
第3章 皮膚常在菌を育てる
第4章 育菌のコツをつかむ
第5章 育菌式美容法
第6章 ストレスと癒し
[ POP ]
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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健康と美容を支える基本は人体常在菌であり、常在菌を大事にする「育菌」により、免疫機能、肌のバリア機能、腸の消化吸収機能は保たれ、人は健康で美人になり、安心を手に入れることができるという内容。
人体常在菌の働きや菌に対するいくつかの誤解をわかりやすく解説している。ただわかりやすく説明しようとする余り、繰り返しや冗長な表現もいくつか目立つ。人体常在菌について初めての読者向き。
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人間の身体は、一人で生きているように見えて、一人ではない。実は人間以外の無数の菌とともに生きています。人体の細胞は60兆個と言われていますが、人体と共に生きる菌の数は100兆個で、重さにしたら1~1.5キログラムもあるといいます。常に一緒に我々と行動を共にするこの無数の菌を、常在菌と言います。
この常在菌が心地よく生きてける環境が健康であり、また、その健康の手助けをしてくれるのが常在菌でもあり、常在菌と人体の関係は共存共栄が基本になります。そしてその共存共栄が常にコラボレートしていくと、健康美ということにつながっていきます。しかしそれとは逆に、ストレスがたまったり、体調を崩したり、暴飲暴食を繰り返していると、常在菌との仲の良い関係はバランスを崩し、常在菌の中でも、普段は味方であったはずの菌が、人体に悪影響を与える悪者になってしまうものがあったりします。しかしこれもまた、常在菌が身体のバランスの崩れを指摘しているという意味では、人体にとってはありがたい存在なのかもしれません。常在菌との共存共栄は、今のビジネス用語でいえれば、WIN-WINな関係ということなのでしょうか。
本書は、常在菌にまつわるお話が豊富で、話も楽しく、わかりやすいです。章も順序だてがしっかりしていますので、菌についての知識を身につけながら、それを普段の生活に生かす方法を学ぶことができます。
本書・著者は、「育菌」という言葉を造語しています。人体にとって有益な常在菌を増やしていく生活やその知恵を、“菌を育てる”という意味で、「育菌」と表現しています。健康を育てる方法の一つとして、育菌は東洋医学・鍼灸医学にも通じるところがあると思います。
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極端な清潔志向はよくない、という話は別項でも書いてますが、
中途半端な手の洗い方、たとえばトイレのあと、ちょっと手を水にぬらすだけのような洗い方をしてる人いるじゃないですか、ああいうのは、細菌の側面からいえば、かえって指紋の奥にもぐっていた菌を表面に出してしまうので、菌を減らすという意味では逆効果(手を洗わないほうがマシ)なんですって(だからと言って、社会的にトイレのあとに手を洗わないことを推奨するものではないですよ)。
スキンケア(美しい若い健康な肌)のためにも、清潔にしすぎない、たとえば石けんとかで顔とかをあまり洗わないほうがいいそうです。
[09.8.5]
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常在菌については以前から知ってはいたけど、育菌をいかにするかということまでは知らなかった。
健康な日々を送るために知っておくべき情報がいろいろあって興味深い。
健康な肌を作るための秘訣も載っていて、女性にもお勧め。