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- カテゴリ:一般
- 発売日:2004/09/01
- 出版社: 現代企画室
- サイズ:20cm/219p 図版16p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-7738-0408-4
紙の本
チェ・ゲバラ モーターサイクル南米旅行日記 増補新版
著者 エルネスト・チェ・ゲバラ (著),棚橋 加奈江 (訳)
「世界で最も美しい革命家」チェ・ゲバラの若き日の姿。無鉄砲で情熱的な毎日を綴る放浪日記。映画「モーターサイクルダイアリーズ」原作。写真を差し替え、演説などを新たに収録した...
チェ・ゲバラ モーターサイクル南米旅行日記 増補新版
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商品説明
「世界で最も美しい革命家」チェ・ゲバラの若き日の姿。無鉄砲で情熱的な毎日を綴る放浪日記。映画「モーターサイクルダイアリーズ」原作。写真を差し替え、演説などを新たに収録した1997年刊の増補新版。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
エルネスト・チェ・ゲバラ
- 略歴
- 〈エルネスト・チェ・ゲバラ〉1928〜67年。アルゼンチン・ロサリオ生まれ。南米諸国を旅行。カストロら亡命キューバ人革命家と知り合い革命闘争に参加。民族解放軍を組織するが捕らえられ射殺された。
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紙の本
「始まりの終わり、または、もうひとつの物語」
2005/02/22 17:20
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:植田那美 - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は2004年に映画化された「モーターサイクル・ダイアリーズ」のオリジナル版でもあるチェ・ゲバラの医学生時代の旅行記だ。ゲバラといえばいまや世界各国に彼を模した製品があるため消費社会のシンボルと化してしまった感もあるが、彼自身は現キューバ国家評議会議長のカストロとともに若くしてキューバ革命を闘った社会主義的ゲリラ医師なのであった。
とはいえ、本書の語り手である青年は後世の「革命の英雄」という自身への評価を爽快に裏切っているように思う。もう少し言えば、20代前半の彼には人々の厚意を吸い尽くしてトラブルを撒き散らす天賦の才能を持った大きな悪童といったイメージが相応しい。友人のグラナードとともにヒッチハイクや無銭飲食を繰り返し、果てに密航までやらかしてしまう姿には、英雄の名と引き換えに彼が捨てざるを得なかった自由奔放さが溢れている。まえがきでゲバラの娘が「この記録は私にとって、ほかのどんなものより、父を一番近く感じさせてくれる」と寄稿しているが、その言葉は革命家としての彼がついに聞くことのなかったものなのだ。
後年ゲバラは「革命というものは非人間的なやり方で彼らから命を奪うだろうし、後の若者たちを飼い慣らすための模範として、道具として残った彼らの記憶を、利用しさえするだろう。私の罪の方が大きい」という文章を本書の付記とした。歴史に「もしも」はないという。だが一人の青年を「英雄」にするために歴史はどれだけ多くの出会いを必要としたのだろうか。それは殆ど気の遠くなるような偶然の重なりだ。24歳のゲバラが「私たちはたいした人間ではないので、あなた方の主張の代弁者となることはできません」と言うとき、私は確かに彼を身近に感じる。本書が魅力的である理由の一つは、語り手がいまだ誰の代弁者でもない者だからではないか。その率直な記録は知識や思想というフィルターを通さずとも読む者の心に響いてくる。
紙の本
なぜ、彼は「チェ」なのか
2023/12/01 13:28
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
私が大好きな名作映画「モーターサイクルダイアリーズ」の原作、私は続編も読んだのだが政治色が強い続編より、彼がなぜ「チェ」と呼ばれるようになったのかという出発が描かれているこの本が好き