「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。
- カテゴリ:一般
- 発行年月:2004.9
- 出版社: NTT出版
- サイズ:20cm/283p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-7571-2133-4
読割 50
紙の本
会社はなぜ事件を繰り返すのか 検証・戦後会社史
著者 奥村 宏 (著)
「会社」=法人による事件が多い日本。今後その構造は変わっていくのか。たえまなく発生する会社事件について、戦後の日本経済史と会社事件史を一対にある関係通史として捉え、そこに...
会社はなぜ事件を繰り返すのか 検証・戦後会社史
会社はなぜ事件を繰り返すのか : 検証・戦後会社史
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
商品説明
「会社」=法人による事件が多い日本。今後その構造は変わっていくのか。たえまなく発生する会社事件について、戦後の日本経済史と会社事件史を一対にある関係通史として捉え、そこに見出される構造を徹底的に分析・検証する。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
奥村 宏
- 略歴
- 〈奥村宏〉1930年生まれ。岡山大学卒業。前中央大学教授、経済評論家、商学博士。専攻は株式会社論。著書に「無責任資本主義」「株とは何か」「大企業解体」など。
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
著者/著名人のレビュー
鉄道会社、電力会社...
ジュンク堂
鉄道会社、電力会社、自動車メーカー、食品会社など大企業が引き起こす事件が続いている。
戦後六十年の会社事件史をひもとけば、同様の事件が数多く起きていることがわかる。そのたびに企業や経営者のモラルが問われ、再発防止策が講じられるにもかかわらず、事件はあとを絶たない。
著者は、これらの事件の原因を持論である法人資本主義とそれを動かす会社本位主義に求める。
「会社本位主義」とは会社が会社の株主になるので、経営者も従業員も「会社のため」を第一に考えざるを得なくなる状況を指す。
この視点から三菱自動車の欠陥車問題に至る、戦後の企業事件をまとめたものが本書だ。
大企業の体質を根本的に変えるような企業改革、会社革命の動きが内側から出てこない現状を嘆きつつ、批判の矛先を「御用学者」化した経済学者や経営学者、あるいは評論家、公認会計士にも向ける。しかし著者自身は、資本主義や会社制度そのものを否定しているわけではなく、むしろ資本主義、株式会社制度の原点に帰れと訴える著者渾身の書である。
出版ダイジェスト:2005年7月
『企業の目的、企業の社会的責任とは ビジネスの倫理~会社は誰のものか?』
紙の本
何故なのかは、結局わからない
2004/10/24 14:53
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:六等星 - この投稿者のレビュー一覧を見る
戦後の株式会社の事件を、時代背景も含めて追及した、戦後株式化史。政・財・官の癒着や、新興企業の興隆など思い出す事件も多い。各事件の因果関係も詳細に解説している。
歴史書だから史実に忠実でなくてはならず、その点では、非常に整理されている。しかしながら、タイトルにある「なぜ事件を繰り返すのか」の、理由の分析は物足りない。歴史は繰り返す、というが、組織も歴史を繰り返す。わずか60年という、歴史の枠組みでは短い期間に、株式会社関連だけでも同じような事件が頻発している。それが、何故なのか? 株式持合いのデメリットも頻繁に指摘されているが、それとて財閥解体からの復興、乗っ取り防止など、経緯のある自然の流れであることは、著者自ら解説している。
知りたいのは、経緯ではなく、どこに本質的な問題があるのか、だったのだが、その部分については、あまりページが割かれていない。わずかに、終章で会社と人間の関係に触れているが、この辺が意外と本質なのではないであろうか。組織犯罪といっても結局人間が実行するのであるから、歴史的背景や組織形態などの構図ではなく、組織の中の人間の考え方に、その「なぜ?」の答えがあるような気がする。
21世紀の、平成のツトメ人は、歴史から何を学べば良いのであろうか…