「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。
- カテゴリ:一般
- 発行年月:2004.11
- 出版社: 月曜社
- サイズ:19cm/802p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-901477-13-7
- 国内送料無料
紙の本
灯火節 随筆+小説集
随筆家、アイルランド文学の徒、歌人として、片山広子と松村みね子という2つの名のあいだを翔け、日本とアイルランド、生活と想像世界を自在に越境し、芥川竜之介が惹かれ、堀辰雄が...
灯火節 随筆+小説集
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
商品説明
随筆家、アイルランド文学の徒、歌人として、片山広子と松村みね子という2つの名のあいだを翔け、日本とアイルランド、生活と想像世界を自在に越境し、芥川竜之介が惹かれ、堀辰雄が慕った作家、初の集成。随筆と小説を網羅。【「TRC MARC」の商品解説】
収録作品一覧
灯火節 | 3-235 | |
---|---|---|
随筆 | 239-386 | |
草団子 | 389-406 |
著者紹介
片山 広子
- 略歴
- 〈片山〉1878〜1957年。東京生まれ。東洋英和女学校卒。佐佐木信綱に師事。アイルランド文学に親しみ、松村みね子の筆名でシングやショウを翻訳。芥川竜之介や堀辰雄にも影響を与えた。
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
才媛の復活
2004/12/03 22:59
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:すぎやまあつし - この投稿者のレビュー一覧を見る
芥川の最晩年の精神的な恋人として、
アイルランド文学の翻訳家として、
歌人として。
才媛片山広子の集成が、月曜社から刊行された。
その第一巻が本書である。
散文を中心とした編成となっている。
最大の売り物は、「燈火節」の完全収録だろう。
古書でもかなりの高値の本であり、こうした高価な本であった
としても現在の流通に乗せたということだけでも評価されてよい
と思う。
随筆の内容は、多岐に渡る。
日常的な事柄から翻訳のことまで。
興味がつきないものばかりだ。
芥川研究という観点からみても、芥川が「越し人」として思慕するに
至った片山広子という女性への理解への手引きとなるはずだ。
私自身は、片山広子の仕事は、どちらかといえば「松村みね子」としての
翻訳の仕事になじみがある。ダンセイニ、シング。
アイルランド文学の精力的な翻訳。そして名作「かなしき女王」である。
この本の格調高い訳は絶品である。
今、どれだけの人が「片山広子・松村みね子」の仕事を知るだろう。
本書により、片山広子再評価の声が生まれんことを。