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商品説明
90年代の本格シーンに屹立する長編傑作「竜臥亭事件」から8年。つねにミステリー界の最先端を疾駆する巨匠・島田荘司が、満を持して放つ書下ろし長編! 吉敷竹史と加納通子の運命は…。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
島田 荘司
- 略歴
- 〈島田荘司〉1948年広島県生まれ。武蔵野美術大学卒業。81年「占星術殺人事件」でデビュー。著書に「魔神の遊戯」「三浦和義事件」など。
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紙の本
龍臥亭再び
2006/02/20 23:44
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ピエロ - この投稿者のレビュー一覧を見る
あの龍臥亭の事件から八年、事件にめぐり合わせた人々が、再び龍臥亭へと集う。作家の石岡和己も招かれるが、そこで待っていたものは、過去の事件に負けないくらいの、土地に残る伝説に彩られた不思議で恐ろしい殺人事件だった。
島田荘司のミステリ、一時はかなりハマって続けざまに次々と読んで読み返してをしていたのですが、ここしばらくご無沙汰でした。で、久しぶりに読んでの感想は、やっぱりおもしろかった〜。ミステリというと、トリックやら犯罪の動機やらが重要なポイントなのですが、そんなのは抜きにして、あの独特の雰囲気づくりの上手さは超一流、そこに浸れるだけで、もう十分に満足してしまいます。
本作では、作者の生み出した二大探偵、御手洗潔と吉敷竹史が、出会いはしませんが同じ事件の謎を解く。ファンにしてみれば、もうたまりません。また、『龍臥亭事件』から島田ワールドの住人となった犬坊里美が司法試験に合格、弁護士になるつもり、刑事事件をやるかどうかはわからないと語らせていますが、もしかしたらこの先、吉敷警部と協力して、あるいは刑事と容疑者の弁護人として対立、などといった事件も読めるのでは、と期待がふくらみます。
今後の島田ワールドの展開がとても楽しみです。