- カテゴリ:一般
- 発行年月:2004.12
- 出版社: 太田出版
- サイズ:19cm/260p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-87233-904-5
紙の本
ライトノベル☆めった斬り!
70年から現在のライトノベル代表作品を徹底採点! 草創期からのライトノベル史を対談でざっと概観、時代を画した個々の作品をブックガイドで詳しく紹介した「対談と書評で読むライ...
ライトノベル☆めった斬り!
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商品説明
70年から現在のライトノベル代表作品を徹底採点! 草創期からのライトノベル史を対談でざっと概観、時代を画した個々の作品をブックガイドで詳しく紹介した「対談と書評で読むライトノベル30年史」。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
大森 望
- 略歴
- 〈大森望〉1961年高知県生まれ。京都大学文学部アメリカ文学科卒業。SF翻訳家、批評家。
〈三村美衣〉1962年愛知県生まれ。ジュブナイルSF研究家、ファンタジー、ライトノベル書評家。
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紙の本
はじめに——小説愛好者のためのライトノベル攻略ガイド
2004/11/24 15:25
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:大森望 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ふだんまったく縁のない人がいきなり新刊書店の平台に並ぶライトノベルの山を見たら、なんじゃこれはと仰天するのも無理はないが、現在のライトノベルはなにも一夜にして誕生したわけじゃない。ここに至るまでの流れをざっと振り返ってみれば、年配の読者は今のライトノベルがもっと理解しやすくなるだろうし、若い現役読者は未知の事実をいろいろと発見できるかもしれない。
そこで本書では、草創期からのライトノベル史を対談で概観しつつ、時代を画した個々の作品についてはブックガイドで詳しく紹介するという二部構成を採用した。ま、「対談と書評で読むライトノベル30年史」ってことですね。
ブックガイドのパートでは、ライトノベルの代表作100タイトル(冊数にすると軽く1000冊を超える)をふたりで選び、大森と三村が分担して紹介した(内訳は、大森担当が43本、三村担当が57本)。
当初はライトノベル史的に重要な作品(ミリオンセラーを記録した人気シリーズ)すべてを網羅する予定だったが、人間のやれることには限界がある。それに、自分たちが面白いとは思えないものをお義理で紹介するのも失礼な話なので、作業の途中から、どうしても紹介したいものを優先する方針に転換した。
その結果、約4分の1は、一般的な《ライトノベルこの100冊》にはまず入らないないものが占めることになった。「なんでこんなものが?」と目を疑う作品が入ってたり、往年の大ヒット作が落ちたりしますが、まあそこは著者たちのライトノベル観の反映ということで。
ガイドの内容も、この種の本にありがちなあたりさわりのない内容紹介は避け、なるべく主観的な判断を下すよう心がけたうえで、文章、キャラクター、世界観、オリジナリティー(作家性)、物語性の五つの尺度から5段階で評価した。ライトノベル度判定は、後掲の「ライトノベル度診断表」に基づいて採点したもの。
また、巻末の作家一覧には、ブックガイドで作品を扱わなかった作家も収録し、簡易版のライトノベル作家ガイドとなるよう、生年、受賞歴、デビュー作、代表作などのデータを添えた。
というわけで、コンパクトな一冊ながら、ライトノベルの歴史と現状はほぼ概観できると思う。
ライトノベル読書のお役に立てばさいわいです。(本書「はじめに」の一部を抜粋・要約しました)
■著者紹介
大森望
1961年生まれ。SF翻訳家、評論家。訳書にコニー・ウィリス『犬は勘定に入れません』など多数、編訳書にシオドア・スタージョン『不思議のひと触れ』、共著に『文学賞メッタ斬り!』など。
三村美衣
1962年生まれ。書評家。〈ハヤカワ ハィ!〉〈LOGOUT〉〈SFマガジン〉〈活字倶楽部〉〈毎日中学生新聞〉〈本の雑誌増刊 おすすめ文庫王国〉などの媒体で、ライトノベル草創期から新刊時評を担当。