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スリーピング・マーダー (ハヤカワ文庫 クリスティー文庫)
スリーピング・マーダー
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紙の本
眠れる
2021/05/23 16:11
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ケロン - この投稿者のレビュー一覧を見る
眠れる殺人は眠ったままに・・・。
ミス・マープルの言葉は重みがありますなぁ。
こんなおばあちゃんが近くにいてくれたら・・・と願ってやみません。
紙の本
ミス・マープル最後の事件
2024/03/21 16:46
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
アガサ・クリスティーが創出した二大スターというと、エルキュール・ポアロとミス・マープルだが、それぞれの最後の作品は刊行時での執筆ではなく、自身にもしものことがあっても大丈夫なように第二次世界大戦中に書かれたものだという。
1976年に刊行された、ミス・マープルものの最後の作品『スリーピング・マーダー』もそうで、実際には30年以上前に書かれたもので、そのせいか、ミス・マープルは作品とともに年をとっていく感じがあったが、この作品ではあまり年老いた感じはしない。
原題は「Sleeping Murder」で邦題はそのままの表記で、直訳すれば「眠れる殺人事件」ともなるのだろうか。
グエンダという女性が新婚生活をおくる家を探していて、偶然見つけたその家に何故か既視感をもつところから物語は始まる。
次々と記憶が甦ってくるうちに、彼女は女性の死体まで、しかもその女性の名前まで思い出す。実はこの家はグエンダがまだ小さい頃に住んだことのあった家で、彼女と彼女の夫はその真相をたどっていく。
過去に何があったのか。当時行方不明となったグエンダの継母がその死体だったのか。
そして、継母に関係する怪しい3人の男たち。
それとも、まったく別の犯人がいるのか。
ミス・マープルが積極的に犯人を追い詰めることはないが、ラスト、彼女の活躍で新たな殺人を回避するようになる。
この時のミス・マープルの動きは、確かにまだまだ若い。
紙の本
読み応えあり!
2011/06/01 19:16
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ゆこりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
三ヶ月前に結婚したばかりのグエンダは、夫と二人で住むための家を
探していた。「これが私の家だ!」見ないうちから確信に近い胸騒ぎを
覚えた家があった。家の中を見せてもらっているうちに、グエンダは
不思議な感覚に陥る。既視感を抱いたこの家とグエンダとの間には、
意外なつながりがあった・・・。
グエンダはなぜその家に既視感を抱くのか?彼女の幼いころの記憶が
重要な鍵となってくる。記憶の糸をたどり、当時その家に関わっていた
人たちと接触していく。ひとつひとつ手がかりを積み重ね、記憶に隠された
殺人事件の真相に迫るグエンダと夫のジャイルズ。そして二人を手助け
するミス・マープル。だが、過去が暴かれるのを嫌う人間もいた・・・。
それほど凝ったトリックもなく、犯人にも意外性はない。けれど、何気ない
描写の中に巧みにちりばめられた犯人への手がかり、そしてミス・マープルの
鋭い観察眼と洞察力、それらがこの作品をとても面白いものにしている。
一枚一枚ベールを剥ぐように真実に迫っていく様子は、緊張感があり
読み応えがあった。とても魅力のある、面白い作品だと思う。
紙の本
歪んだ愛情
2019/11/12 19:57
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:earosmith - この投稿者のレビュー一覧を見る
歪んだ愛情の恐ろしさを感じました。最後の場面のミス・マープルがかっこよくて最高です。過去の罪は長い影を引く。