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ラス・マンチャス通信
  • みんなの評価 5つ星のうち 3.3 21件
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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2004.12
  • 出版社: 新潮社
  • サイズ:20cm/269p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-10-472201-4
  • 国内送料無料

紙の本

ラス・マンチャス通信

著者 平山 瑞穂 (著)

【日本ファンタジーノベル大賞(第16回)】頭の足りない無礼なヤンキーが不幸になるのは当然だ。僕のせいではない。でも、なぜか人は僕を遠巻きにする。薄気味悪い虫を見るように…...

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ラス・マンチャス通信

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商品説明

【日本ファンタジーノベル大賞(第16回)】頭の足りない無礼なヤンキーが不幸になるのは当然だ。僕のせいではない。でも、なぜか人は僕を遠巻きにする。薄気味悪い虫を見るように…。異形の成長小説。第16回日本ファンタジーノベル大賞大賞受賞作。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

平山 瑞穂

略歴
〈平山瑞穂〉1968年東京都生まれ。立教大学社会学部卒業。現在、通信教育関係の企業に勤務中。

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みんなのレビュー21件

みんなの評価3.3

評価内訳

紙の本

世間とのギャップが世界を異形に変える

2005/03/15 14:05

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:せどり三等兵 - この投稿者のレビュー一覧を見る

日本ファンタジーノベル大賞はその名前から連想するイメージと受賞作品の傾向がズレていると感じるのは私だけだろうか。私は国産小説に対して使われる「ファンタジー」という言葉からは、なんだかメルヘンなお花畑のような、エルフやドワーフ、剣や魔法などをイメージしてしまうのだが、この賞にてそのような作品は少ない。もっとも、この賞は懐が深く一概に「この賞の受賞作品はこういう傾向だ」なんてことは言えないのだけれども、少なくとも本書と一般的に「ファンタジー」という言葉から連想されるイメージとはズレがあるように思う。

しかし、本書はどのような作品なのか?と聞かれれば、やはり「ファンタジー」と答えざるを得ない。ただし、この場合の「ファンタジー」は言うなれば、広義のファンタジーであり一般的に思われている直球ど真中のファンタジーではなく、レイ・ブラッドベリやガルシア・マルケスやH・P・ラヴクラフトなどの作品に対して使われるような「ファンタジー」であろう。つまり国産小説の「ファンタジー」ではなく、海外の一部の幻想文学について充てられる「ファンタジー」である。

そういうわけで、本書は普段から海外文学を読んでいるような人、本棚に翻訳物の国書刊行会や早川文庫が並んでいるような人こそすんなりと読めるのではないだろうか。

本編は主人公視点での物語となっている。だから、主人公が知り得ない情報は描かれていない。一章にて登場する「アレ」の正体は本文中では明かされないし、ファンタジー担当の他のキャラクターや小道具に関しても曖昧なままに置かれる事が多々ある。拡散させたまま放置されるそれらのキャラクターや小道具が物語の雰囲気を決定付け、全体に暗く不気味な空気を漂わせる。同時にその曖昧さが解釈の幅を広げ、読者によってはそこらの純文学顔をした作品よりもずっと深く広い世界を得られるだろう。

本書はエンターテインメントといよりはむしろ純文学的な性質を持たせた作品であると言える。そういう意味では本来読むべき人には知れ渡らずに忘れ去られる危険性がある。「国産のファンタジーなんぞに興味は無いよ」という方にこそ読んで欲しい1冊だ。

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紙の本

一つ一つの文章は、良く出来ていると思うのだが、異様である。これがファンタジーなのだろうか?。

2005/09/11 19:37

4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:萬寿生 - この投稿者のレビュー一覧を見る

なにがどうなっているのか、良く分からない。これが、日本ファンタジーノベル大賞受賞作品なのか。これがいったいファンタジーなのだろうか。違和感を感じる。一つ一つの文章は、良く出来ていると思うのだが。異様である。日本SF大賞受賞作の傀儡后を読んだ時と同じような印象を受けた。粘液質、偏執狂的内容に思えてならない。このような内容のものが最近は受けがいいのであろうか。無力な子供達を襲うような異様な犯罪が増えてきていることと、対応しているのであろうか。私自身が年を取り、ついて行けなくなってきたということだろうか。
何故このような思いに捕われるのか。ともかく説明不足なのである。登場人物、登場する異様な生物、それらの間の関係、主人公がおかれる状況、その場面転換、それらの全てにおいて、説明が足りない。読む側は欲求不満になる。それが作者の文体であり、狙いなのかもしれないが。それらに絡む謎の一つ一つについて、続編を書くつもりなのかもしれない。

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紙の本

あらかじめ提示された範囲で物語を楽しむのではなく、著者の描いた世界観と一緒に、自分も空想をかきたてていく・・・この作品にはそんな不思議が感じられる。

2007/02/17 20:17

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:どーなつ - この投稿者のレビュー一覧を見る

第16回日本ファンタジーノベル大賞大賞受賞作。鈴木光司氏の絶賛を浴びた異形の成長小説。
「ファンタジー」のわりに、心躍るようなワクワク感がなく、むしろ不気味で、陰鬱で、毒々しくて、救いようがない。そんな小説でした。
だけど、そもそも「ファンタジー」の意味の一部は「幻想的・夢幻的な文学小説」ということなので、ジャンル分けするなら、確かにこれもファンタジー小説。
最近、ハリポタや指輪物語、ナルニア国などのHITで、「ファンタジー=魔法や剣が出てくる小説」とカテゴリー決めがされがちなのだけれど、そういう万人受けする素敵な冒険物語だけがファンタジーじゃないんだよ、って改めて再認識しましたね。
物語冒頭から登場する奇妙な存在の「アレ」の正体についてや、途中で主人公が襲われる「アレ」についても、結局肝心なところについての補足が一切無し。
冒頭の「アレ」は、姉にただならぬ感心を示し、果てには襲おうとまでしてしまう。だけど、家族は「アレ」については、見ざる聞かざるを貫き通す。何故か、それが決まりになっている。物語途中に登場する「アレ」は、冒頭の「アレ」と同じ存在であるのかはわからないけれど、「アレ」が潜む家についての記述などを読むと、とても禍々しくて気分が悪くなる。そして主人公自身も「アレ」に襲撃されることになる。
人間じゃない、ってことは分かる。だからひょっとしたらエイリアンとか、異物体とか、そういう系統なんだと思う。だけど、それはこっちが想像する範疇であって、物語の中で「アレ」の正体やこの世界に存在する意義については一切語られていない。
例えば、UFOが不時着してやってきたのか、それとも化学実験が失敗して産まれた存在なのか・・・。
だから逆に想像力が沸きたてられる。あらかじめ提示された範囲で物語を楽しむのではなく、著者の描いた世界観と一緒に、自分も空想をかきたてていく・・・この作品にはそんな不思議が感じられる。
物語じたいは、すごく遠い未来の世界ではなく、自分たちと平行して息づいているパラレルワールド的な世界観といったイメージを受けました。
最後の最後まで虚無感が漂っていて、読後感はあまり良好とはいえなかったのだけれど、なにかしら心に残る部分があったように思う(だからこうやって書評を書いたわけなのだけど)

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2017/02/01 18:50

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2005/02/17 12:25

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2005/05/07 16:54

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2007/09/24 17:14

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2007/09/14 22:56

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2014/01/23 13:22

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